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故に彼は苦戦する

2020年9月2日、ユナイテッドはアヤックスから人気銘柄の1人であるドニー・ファン・デ・ベーク(以下vdB)を£35mで獲得した。
当初活躍が期待されていたが12月3日現在、活躍できているとは言い難い状況である。
ここまで彼は16試合のうち13試合に出場。数だけなら充分だが時間を見てみると1440分のうち564分にしか出場していない。
では、何故23歳のオランダ人がここまで苦戦しているのか。今回はそこにフォーカスを当てていきたい。

何故彼を獲得したのか


今夏ユナイテッドは攻撃的ミッドフィールダーの質の向上が1つの目標だった。ブルーノ・フェルナンデスの加入によりスタメンは決まっていたものの、ベンチメンバーを監督が信頼しておらずローテーションをする為にも獲得が必要だった。ユナイテッドは当初レスターのマディソンとビラのグリーリッシュを狙っていたが、両者ともに£80mのお値段をつけられて撤退。比較的安価で監督の望む若い才能であったvdBに白羽の矢が立った。一説では、コロナ自粛中のマディソン、グリーリッシュの問題行動のせいで監督からのプッシュが消極的になったとも言われている。

原因追求

まず今季のユナイテッドの基本フォーメーションの確認である。試合によっては3-4-3や4-4-2などを用いているが、基本的には4-2-3-1だ。

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vdB本人が言うにはアヤックスでは10番も8番も6番もやってきたらしい。
では1つずつ検証していこう。

10番
このポジションが個人的には1番あっていると思う。本人もそう思っているだろう。しかし、ユナイテッドには既にここに王がいるのでセカンドチョイスにならざるを得ない。ローテーションで10番の位置でプレイする事があってもvdBに縦パスを入れられる選手や彼と連携できる選手がいないため光り輝くことが出来ていない。プレスがうまくトランジションが早いためより前で使うことが望ましいだろう

8番
ではブルーノと共演できる8番ならどうか。
個人的にはあまり好んで使いたくない。何故か。
ユナイテッドの現在の前線はマルシアルとラッシュフォードがほぼ確定。場合によってはグリーンウッドを含めた構成になる。ユナイテッドサポーター諸君には認知されているだろうがこのメンツでは守備が死ぬ。ただでさえ前線からの守備がないのに、vdB本人もよく見るとアリバイ守備をしがちに思えるのである。故にチームの守備を考えるとこの位置での起用はかなりリスキーであり、ボール回収能力と球際が強いフレッジとマクトミネイが先んじて起用される理由である。またvdB自信のパスレンジの短さの面でもチームが上手く機能するとは言い難い。

6番
論外。アリバイ守備をする、パスレンジが短い、前線への飛び出しとワンタッチパスが持ち味な選手をこの位置で使うメリットが何一つとしてない。


メンバーの組み合わせもあるが、プレス&プレス&プレスでボールを早く奪い返し攻撃に転じるようなストーミング要素がもう少し強くなれば起用機会が増えるかもしれない。

だが、周りのコンディションひどすぎてプレスなんてかけられるチームコンディションではない。

故に彼は現在ブルーノの控えとしてベンチを温めている時間が長く出場機会に恵まれていないのである

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