19-20シーズン総括1


今回は19-20シーズンの振り返りをしていこうと思います。結構ボリューミーになるかと思いますので、読まれる方はご覚悟を。

 と、思っていたのですが予想以上に長くなってしまったのでトップチームについての総括は3分割することにしました。アカデミーは1つにまとめる予定です。

 

では本編

 

お金の話

おちん〇ん

新要素。お給料の総額って結構みなさん気にしないかと思います。なので実数字を見てみてください。すごいので。特にユナイテッドは。

とはいえ、お給料の詳細は公表されていないので大体です。ボーナスも人によって違いますし、サイトによってもバラバラなので。

ローンに出ている選手も考えないものとします。サンチェスとか絶対何割か負担してるでしょうしね。(75%インテルが負担しているらしい)

数字はこのサイトから引っ張ってきました。

 

 

因みに18-19シーズンはトータルで£1億5262万です。

多いな!?

19-20シーズンはトータルで£1億5833万5000だそうです

増えとるがな。

もちろんプレミア👑No.1。

やったね優勝だ。CL出れるぞー

 

ルカク、サンチェス(ローン)、スモーリング(ローン)、アフロ、エレーラ、ダルミアン、バレンシア、ヤング等々ベテラン、高級取りを放出しましたけど、デ・ヘア、ラッシュフォードやマルシアルの給料大幅UPを筆頭に主力、ベンチ組の契約更新も多数。夏冬合わせて新加入選手が5人いたのでちょっとくらいは仕方ないですね。

 

 デ・ヘアの年俸が£1950万(£37万5000/w)、ポグバが£1508万(£29万/w)、マルシアルが£1300万(£25万/w)、ラッシュフォードが£1040万(£20万5000/w)

など週給10万ポンドをこえる選手が12人ほどいる。

 

サンチェスの契約によってぶっ壊れた給料体系。エレーラの退団の理由の一つでもある。ラッシュとかもろ影響でてそう。

ラッシュフォードは今後契約を伸ばすことになるとしたら相当な額になっていくのではと思っています。21年まで(+1年のオプション付き)の契約なので、結構近いうちに延長の話出てきて問題になるかなー。今の契約を結ぶ時にバルセロナの名前ちょこっと出てたのは、給与面でクラブ側と少し揉めたからかなと思ってます。
 

スールシャール体制で獲得する選手は下位チームからの引き抜きや他リーグからが多いのはお給料の面ではお財布に優しい。

フェルナンデスやマグワイア、イガーロといった実力派中堅はまあそれなりの週給ですが、ワンビサカやジェームズのような若手はお安い。

 

あれ.......過半数が£10万/wなんだが.......?

お財布にやさ.......しい.......?

 

この話おわり!閉廷!

 

人気急上昇中のマクトミネイなんか昨シーズンの新契約で£6万/wくらいです。あれだけ酷使されてるのにPJ以下の給料とかブラックすぎる。

 

クラブの収入のお話を少し。

ユナイテッドが今シーズン仮にCL権を獲得できない場合2シーズン連続で出場を逃すことになる。これがどのようなことに繋がるか。

 

・13-14終了時(つまり14-15シーズンより)にユナイテッドは13年間スポサードされてきたユニフォーム会社をナイキからアディダスへと乗り換えた。この契約は10年総額7億5000万ポンドの超大型契約であり、(1年7500万ポンド)ユナイテッドの主要な収入源の1つである。
 

・この契約には2シーズン連続でCLに出られないとスポンサー料を30%カットされるという内容が入っているのだ。今シーズンがこのまま開催されず、終わってしまったとすればマッチデー収入、コマーシャル収入、放映権料のトータルで1億ポンド以上の収入減が予測されている。

画像1

ベン・メイブリーさんが以前ツイートしてましたね。

・ユナイテッドは元々、選手の売却で利益を出すチームではない。さらにさらにここ数年の爆買い小売りの連続。
 

・2021年には今の胸スポンサーをしているChevroletとの契約が切れてしまう。Chevroletとの契約は7年で約4億5000万ポンド相当の大型契約。これに代わる企業をこのコロナ禍で見つけなければならない。言うまでもなく簡単なことではないだろう。ユナイテッドが誇るスペシャリストの手腕に期待したい。


コロナの影響で労働者たちを解雇し政府に負担をかけるという愚行はしないくらいにはまだ余裕はあるが、いつまでも爆買いを続けられる余裕があるとは思えない。細かい数字は調べてないのでわからないが、そろそろ小さい夏がきてもおかしくないような気がする。その小さな夏がネガティブなものではなくポジティブに迎えられることを願う。

 

監督

OB監督ガチャで排出されたスールシャール。世界で19番目に給料が高い監督だそう。

ユナイテッドにユナイテッドらしさをという命題のもと改革を進めてはや1年半弱。若い才能のある選手でエネルギッシュなフットボールをチームに植え付けようとしている。

 

夏に唯一のパワープレー要員且つ前線で身体を張れるルカクを自身の贔屓によって売却することに。結果下位チーム相手にボールを持った時に打開策のひとつのそれが出来ずに勝ち点をポロポロ( ᵒ̴̶̷̥́ωᵒ̴̶̷̣̥̀ )ポロポロ

自業自得。

 

長所としては選手たちからの評判が良く、信頼関係も厚い。選手のインタビューでは誰しもが褒める。宗教みたいで逆に怖い。

選手が違うのもあるが対BIG6相手にバスを停めてカウンターで刺すというモウリーニョが出来なかったことを成し遂げている。

ただこれ以上のことは今のところ期待できないので如何に質のいい選手を集めチーム、リーグにフィットさせられるかがチームの総力を決めることになる。

今シーズンは国内経験のある選手、他リーグだが実力は十分にある選手を獲得したが、来シーズン以降他リーグの期待の若手を獲得した時にどうなるかは見ものである。

 

コーチ陣

表立った活躍としてはフレッジのプレミア適応を助けたといわれているキャリックとマッケナ。個々人の練習後トレーニングも行いパフォーマンス向上に成功。


あとモウリーニョの時からセットプレーのサインプレーでなにかしら仕込むのも担当してそう。

フレッジの活躍の裏の立役者としてスールシャールが称賛していたのが、10月にstrengthとconditioningのスペシャリストとしてMLSのバンクーバー・ホワイトキャップスから加入した、マーティン・パート(41)。ポルトガル語が堪能な彼はフレッジとのコミュニケーションにおいて非常に助けになったとメディアに話している。

9月にはデ・ヘアとアトレティコ時代からの仲のGKコーチ、リッキー・アルバレスがクラブを退団。背景には7月に過去ユナイテッドのアカデミーやトップチーム、近年では代表のアンダー世代の担当をしていたリチャード・ハーティスが就任。アルバレスの突然の退団理由は当初謎に包まれていたが、最近になってプレシーズン中の夜遊びであるとtimesが報じている。シーズン当初はハーティスとU18のGKコーチのアラン・フェティスで練習していたが、12月末にバーンリーからGKコーチのクレイグ・モーソン(決してポーソンではない)を獲得。彼は2015年のショーン・ダイシのバーンリーでFA's goalkeeping coach of the yearを獲得しているそう。デ・ヘアのパフォーマンス向上が望まれる。

 

時系列は前後してしまうが、7月に元ユナイテッドのDFマイケル・クレッグがファーストチームのstrength and powerコーチとして就任。同時にエド・レングがlead sports scientistとして就任。

公式にリリースはされていないが4月にはフレッチャーがアンバサダーとして復帰。エブラもコーチとして度々クラブに顔を出している。

クレッグの就任で現在スールシャールのスタッフには

マイケル・クレッグ
マイク・フィーラン
マーク・デンプシー
クイントン・フォーチュン
リチャード・ハーティス
ダレン・フレッチャー
の6人の選手/スタッフだった人がクラブに戻ってきている。(エブラは正式なコーチなのか不明なので含めず)

ファーガソンの頃をしっている人を集め、そのころのユナイテッドに戻そうとするスールシャールの思想に合うスタッフ陣営になりつつあるといっていいだろう。



選手評価

ダビド・デ・ヘア

とりあえず、キャプテンのこととか全部マグワイアにぶん投げて自身のことにだけ集中しよう。さすがに失点に直結するミスがリーグ1位タイ(だったはず)なのはチーム的にもお給料的にもいただけない。

夏に公私共に仲の良かったエレーラ、秋ごろには19歳の頃からの旧知の仲であるキーパーコーチのアルバレスが退団。ファックス事件以降ポジション争いをしておらず、危機感がなくなりパフォーマンス低下につながっているのではないだろうか。そのあたりヘンダーソンに期待したい。契約延長したこともあって移籍はしばらく無さそう。バーンリーから引き抜いてきたキーパーコーチによるパフォーマンスの向上を期待。

 一部からは燃え尽きただの、ピークを過ぎただの、やる気をなくしているだの言われているが果たして。

いい加減PK止めような。シュートを弾く場所と起き上がるスピードは健在。

9月に2023年+1年のOP付き新契約を締結。キャリアのピークをユナイテッドで迎えることになりそう。


セルヒオ・ロメロ

クリーンシート生産おじさん。今シーズンも10試合8クリーンシート。15-16シーズンに加入してから58試合38失点と2ndキーパーとしては文句がない。個人的には優等生すぎるのでデヘアを煽るくらいの意気込みでいてほしい気も。ヘンダーソンが来シーズンどこにいるのかでクラブに居場所があるのかが決まる。

 12月にはユナイテッドに留まることを望む旨のコメントを番記者にしている。ロメロが話しているのは珍しいのでペタリ


リー・グラント

ELではU23の子たちと1試合出場。U23リーグで2試合出場と完全にU23引率おじさん。今シーズンで契約満了、退団と思われていた矢先怪我して一足先にシーズン終了していた。このままgoodbyeかと思ったらまさかの契約延長。

トレーニングの傍らコーチングも勉強しており、A級取得をめざしているんだとか。彼とU23のコバー、ウールストンの怪我もあり3部のサウスエンドからU20イングランド代表のネイサン・ビショップを獲得。リザーブのキーパー争いが苛烈に


ディーン・ヘンダーソン

7月には2022年まで+1年のOP付き新契約にサインしシェフィールド・ユナイテッドに再ローン。

2年間のシェフィールド・ユナイテッドへのローン移籍で、経験と実力を培い、A代表に選ばれる人材へと成長した。

今シーズンもブレイズの守護神としてゴールマウスに立ち27試合22失点10クリーンシートと昇格チームの躍進を支えた。

シーズン最初の頃は周りに支えられている守護神のように感じられたが、おそらく1年プレミアでやりきったことでメンタル的にも成長できただろう。シュートの処理(左右どちらの手足で触るか)に課題があるように思えた。シーズン通して見ていないので改善されているのかは不明。足元の技術はそこまで高くないが、デ・ヘアも最近ミスが目立つのでまぁ。。。

10月にはA代表に召集


ジョエル・カストロ・ペレイラ

より上のチームで経験を積むために今シーズンはスコットランドのHeart of Midlothian FC(通称ハーツ)に加入。昨シーズン6位とまずまずのハーツだったが、今シーズン30試合4勝11分15敗で単独最下位。つい先日降格が決まった。ペレイラは正キーパーとして20試合に出場したが結果むなしく。ヘンダーソンがめきめきと国内で力をつけている中でポルトガル、ベルギー、スコットランドと渡り歩いているペレイラ。どちらがいいのかは人によるが、今回はヘンダーソンのほうがクラブでの未来を得られそうだ。


キーラン・オハーラ

昨シーズンは4部チームで1年間経験を積み今シーズンは3部のバートン・アルビオンに1年レンタル。

全コンペティション通算42試合に出場。リーグでは33試合43失点9クリーンシート。チーム12位に貢献。9月の代表選ではA代表デビューを飾った。

現在地を考えれば24という年齢はGKということを考慮しても少し遅れているキャリアではあるが今シーズンは順風満帆に見えた。

が何を思ったのか3月のピーターボロ戦で相手選手に噛みつき6試合の出場停止と£2500の罰金に処せられている。

すごくもったいない。


チーム視点から見たGK総括

1st、2ndキーパーは4年間固定されていて競争は起こっていない。いくらなんでもCL権、リーグ優勝を目指すチームのキーパーがリーグ最多タイの失点に直結するミスをしているのに不動の立ち位置を築いているのは個人的には好ましく思わない。カバジェロを使ったランパードの意気込みを多少見習ってほしい。ロメロだから現状成立しているだけで、ヘンダーソンをチームに残す決断をした場合、チームに亀裂が起きてもなんら不思議ではない。

来シーズンこのポジションで1番のトピックは間違いなくヘンダーソンの去就である。デ・ヘアは間違いなく残留。ヘンダーソンが競争を望むならロメロとの入れ替え。まだ経験をたくさん積みたいのであればもう1年ローンでの貸し出し(ブレイズが最有力)になるだろう。

ロメロの契約が21年までであと1年なのでもう1年貸し出してロメロの契約が切れるタイミングで入れ替えるのがユナイテッドとしては理想的なのだろう。ただ、そうするとキーパー固定が続くのでデ・ヘアのパフォーマンス改善が必須になる。

ヘンダーソン、ビショップ、コバーと下の世代にもアンダー世代の代表がおり、2ndキーパー争いもここから数年で激しくなるだろう。


パート2はDFとMFの総括です。


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