ONE PIECE FAN LETTER 感想

一般人の立場から見たONE PIECEの世界の話。

ONE PIECEの世界の麦わらの一味や四皇、その他の海賊たちはとても輝いている。
この話は、そんな「主人公属性」の人たちの周りにいる、沢山のモブたちにスポットを当てている。

何の特徴もない、私たちととても近い存在のひとたち。
彼らにとっての「ONE PIECEキャラ」は、私たちにとっての「ONE PIECEキャラ」と近いようだ。

最近は推し活なんて言葉が流行っている。
ONE PIECEの世界に生きるたくさんの平凡な人たちはONE PIECEのキャラクターを推しとしてとらえているようだ。
この話の主人公はナミ推し、
ご近所さんはルフィ推し、
その他にもゾロやチョッパー、鷹の目など、
色んなキャラクターを推す人たちが出てくる。

推し活。
何かを推している人はキラキラ見える。
この話も、その人自身にはキラキラがなくても、カリスマ性のある人を推すその姿がキラキラ輝いてみえる。

けれど、やっぱり、「推し」がいるから平凡な人たちがキラキラ見えるのだ。
推しが存在しなければその人たちは物語にならないのだ。

ONE PIECE FAN LETTERはとてもとても良い話だった。
脚本の方、この短い時間ですごく分かりやすい構成にまとめられていて素晴らしかった。

ただ、やっぱり平凡な日常は物語にならないのだと。
平凡な日常にONE PIECEキャラという「推し」が入るから、物語としてキラキラ輝くのだと。


しかしなんにしても良かった。

兄貴、推せる。


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