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yuri_gaeru
不思議の国の豊8/#砂漠の民
#砂漠の民
前回はここまで、
さて、
#蜃気楼の先・楼蘭へ
その隊商は東を目指していた。
元居た国では、権力抗争が繰り広げられていた。
それにかかわりを持ちたくない人たちは、
準備を進めていた。
少しづつ蓄えを増やし、
聴いたこともない国からきた旅人や商人から
砂漠の真ん中に豊かな土地があると
様々なルートから聞いていた。
そこにはまだ旅人が水の補給のために立ち寄ったり
砂嵐の砂漠から逃げて、急場をしのぐだけで、
住みつくものはだれもいないと聞いていた。
彼らは、着々と準備を進め、
そこに移住することを決めた。
国を出るときの名目は
東の国から新しい薬を手に入れるためだという事にしていた。
その薬があれば、
偶に流行る意味不明の病気から、解放される。
王たち支配者にはそう説明し、
出立したのだった。
偶然かどうか、彼らは瞳が緑色で、
髪はゆったりした巻き毛だった。
以下次号