他で聞けない政治の話/貧富格差の解消法・下の6
貧困層の自立
前回まで、家計の支出構造を変え、浪費、消費、投資の観点で、消費を投資に移していき、そこで生み出された投資資金で、貧困層から、部分的に投資家層に移行する話をしてきました。
投資はお金ばかりではない。
消費構造の見直しについてはこのシリーズの下の3で述べました。
そこで述べた投資のお金以外の部分に、
2 自分や家族への教育・投資、 資格を取ったり知見を広めたり、
生活の質的向上を図ったり 文化的素養を深めたり、
病気や怪我にならない生活をして、 元気で長生きしたり、
がありました。
貧困解消には、これこそが大事です。
現在政治がよくならない、変わらない最大の理由は
貧困層ほど、時間にも心にも余裕がなく、
だからこそ、政治に無関心で、選挙にも無関心
と言う状態が生まれます。
これは、どちらかと言うと富裕層の
人数は少なくても、金と人脈、支配力、労力を使って、
自民党の支持母体になって、
「きっちり政治に物申している」
のとは違います。
彼らは、自分たちだけでなく、
その支配下にある貧困層の一部も動員して、
自民党を支えているのです。
貧困層はと言うと、政権交代を起こさなければ
自分たちの生活がよくならないという事さえ知らず、
例えば、法定最低賃金が、時給1500円なら、
一日8時間週休二日で年収300万円になること
それがあれば結婚を望めば生活でき、
子供を望めば育てられる
そんなことさえ知らずに、
諦めた気持ちで生きています。
法定最低賃金は、法律で決められ、
法律は国会議員の過半数で成立することを知りません。
これを言えば、思い出すかもしれませんが、
その知識を使ってないないのです。
A 仕事が忙しいからとか、どうせ変わらないからとか
貧困であるのに選挙を棄権していたり、
B 雇い主に言われたからと自分に不利益をもたらす候補に
貧困であるのに投票するのは、どちらも
X 政権交代を生まない構造を固定化する
ことを知らないと同じです。
2 自分や家族への教育・投資、 資格を取ったり知見を広めたり、
生活の質的向上を図ったり 文化的素養を深めたり、
病気や怪我にならない生活をして、 元気で長生きしたり、
すれば、A~Xを変えたい方がいいという
知識が付き、
意思が生まれ、
行動が生まれます。
自分への投資は政治を変えることにつながる
自分への投資を続けると、
生き方が前向きになります。
結果、
時間の使い方がうまくなります。
自分の才能の使い方がうまくなります。
仕事で部下や同僚がいるなら、人の使い方がうまくなります。
人間関係を人生に意味のあるものに変えられます。
それらは相まって、あるべき社会やあるべき政治について
自らの考えを持ち、磨き続けられることにつながります。
それらが、行動となった時、
徐々に、政治は変わり始めるのだと思います。
次号以降
具体的に何ができるのか見ていきましょう。