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未来の人たちのために、あなたの日常を残してみませんか?

私は、日記が書けません。
そんなまめなことはできないんです。
しかし、毎日作業ノートというものを使用済みのA4用紙の裏側に、
毎日の予定とそれができたかどうか、それのメモなどを記録しています。
もちろん全部書けるわけではありません。
それを、2週間から1ヶ月半に一度程度スキャンしてディジタルデータにしています。
なぜかというと
未来の歴史学者・考古学者(ひいては未来の一般の人々)のためです。

それを他の人にもやってもらおうとこの文章を書きました。


未来の人たちのために、あなたの日常を残してみませんか?

みなさん、日記やメモをつけたり、何か記録を残したりしていますか?
「そんなことしても意味ない」と思うかもしれません。でもちょっと考えてみてください。

私たちが歴史を学ぶとき、昔の偉人や王様の話だけでなく、普通の人々がどんな暮らしをしていたのか を知ることが面白いと感じることはありませんか? たとえば、江戸時代の商人が書いた手紙、戦後の庶民の買い物メモ、昭和の主婦の日記。こういうものがあるからこそ、「あの時代ってこうだったんだ!」と実感を持って理解できるのです。

そして、未来の人たちも、きっと私たちのことを知りたがるはずです。


歴史を作るのは、あなたの毎日

考古学や歴史研究の世界では、最近、「庶民の暮らしこそが歴史を語る」という考え方が広まっています。たとえば、平安時代の貴族の日記だけでなく、庶民の家から見つかった瓦の落書きから「この時代の庶民も、こんなふうに暮らしていたのか」とわかるのです。

つまり、私たちの普通の暮らし こそが、未来の人たちにとっての「貴重な歴史」になるんです。


「どうせ自分の記録なんて…」と思っていませんか?

「私が何を食べたとか、どこへ行ったとか、そんなこと未来の人にとって意味があるの?」
そう思うかもしれません。でも、意外とそういう何気ないことこそが、歴史の大きなヒント になったりするんです。

たとえば、あなたが毎日飲んでいるコーヒーの値段。今はコンビニで100円くらいで買えますが、もし100年後の人が「昔の人はたった100円でコーヒーを買っていたんだ!」と驚くかもしれません。

だから、「こんなこと書いても無駄」なんてことはありません。 あなたが生きた証を残すことは、未来の人たちへの贈り物になるんです。


どうやって記録を残せばいい?

難しく考える必要はありません。手軽にできることから始めましょう。

📖 1. 日記やメモを書く

  • スマホのメモ帳でも、ノートでもOK!

  • 何を食べた、どこへ行った、何を考えた、どんなニュースがあったか。

  • 長文じゃなくても、一言でもいいんです。

📸 2. 写真や動画を撮る

  • 何気ない日常の風景を撮るだけでも価値があります。

  • 街の様子、駅の風景、スーパーの商品棚など、未来には貴重な記録に!

💾 3. デジタルで残す

  • GoogleドライブやDropboxに保存すれば、長く残しやすい。

  • SNSに投稿するのもOK!(未来の人が見られる形なら)

📝 4. 紙に書いておく

  • デジタルデータは消えてしまう可能性もあるので、紙のメモも良い方法。

  • 「このノートは未来の人が読んでくれるかも」と思って書くと楽しいかも。


📝 遺言や家族への想いを記録する

記録を残すことは、未来の研究者だけでなく、家族や子どもたちにとっても大切なこと です。

私たちはいつかこの世を去ります。しかし、自分がどんなことを考え、どんな人生を歩んできたのかを知ってもらう手段 として、記録を残しておくのはとても意味のあることです。

1. 家族に向けたメッセージを残す

  • 「大切にしていたこと」「人生で学んだこと」を子どもや孫に伝える。

  • 手紙やノートに書いておけば、家族が読み返せる。

  • 動画や音声で残すのも一つの方法。

2. 大事な記録の保存場所を伝える

  • せっかく残した記録も、見つけてもらえなければ意味がありません。

  • 「このノートはここにある」「クラウドのフォルダに入っている」など、保存場所を家族に伝えておく。

3. 遺言としてのメモを残す

  • 法的な遺言とは別に、「自分の思い」を記したメモを残しておくと、家族の支えになることもある。

  • 「大切にしていたもの」「どんな気持ちで生きてきたか」を書いておくと、遺された人たちにとって大事な手がかりになる。


未来の誰かが、あなたの記録を発見する日

今、私たちは江戸時代の人の手紙を読んで「こんな生活してたんだ!」と驚いたりします。
でも、江戸時代の人は、「まさか自分の手紙が300年後の人に読まれるとは思っていなかった」はず。

あなたの残した記録も、未来の誰かが見つける日が来るかもしれません。

100年後、200年後の考古学者や歴史家が、「この時代の普通の人たちの暮らしを知りたい」と思ったとき、あなたの記録が役に立つかもしれない。

それだけでなく、あなたの家族や子孫が「先祖はどんなことを考えていたんだろう?」と記録を読み、そこから何かを学ぶことができるかもしれません。


最後に:あなたの歴史を残してみよう!

「歴史」と聞くと、なんだか大げさに聞こえるかもしれません。
でも、あなたの毎日は、確かに「時代の一部」です。

すべてを完璧に残す必要はありません。
大事なのは、「ちょっとでもいいから、何かを残してみること」。

未来の人が、「2020年代の人たちって、こんなふうに暮らしていたんだ!」と知ることができるのは、今を生きる私たちが記録を残すからこそ です。

そして、あなたの家族や子どもたちにとっても、大切な思い出やメッセージとして記録は意味を持つ でしょう。

ぜひ、あなたの毎日を未来へつなげる一歩を踏み出してみてください!

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