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「今」を生きてみよう。

ごきげんよう、くじらです。

毎日忙しくて、自分に余裕がない。何をするにも気力が起きない。といった方々に読んでもらえたら嬉しいな、と思います。

私は、一昨年に人生で初めて会社の「人員整理」の対象となり、解雇されました。どの企業でそれが行われたか、ということは伏せますが、その後弁護士の先生にお願いし、協議を重ねた末、従来企業側が提示してきた退職金よりも1年強プラスされた退職金を手にし、企業と合意し、退職しました。(複雑な話なのでこれは需要があればまた別の機会にでも)

このお話はその時に学んだお話です。

突然の解雇

人員整理の対象となり、業務で使用していたPCが急にシャットダウン。会社のメールやその他業務に必要なアプリもすべて使えなくなりました。そこで私はまるで大きな「不安」という「底なし沼」にはまってしまい、自分が何をすればいいのか、この先どうすれば良いのかという不安しか頭になく、寝ることができず迷わず心療内科に駆け込みました。

いつもと変わらない睡眠導入剤と睡眠薬に追加で処方してもらったのは向精神薬でした。効き目は「効きすぎる」といったところでしたので、ピルカッターで調整したり氏ました。それに加えてこの話を誰かにすることで自分の気持ちを落ち着かせたいという意思がありましたので、普段からお世話になっているカウンセラーさんの方に連絡しました。

カウンセラーさんとの出会い

カウンセラーさんは、私がうつ病とパニック障害を罹患することになった原因である、昔働いていた会社で受けていたパワハラに耐えかねて、その会社のEAP(従業員支援プログラム)を利用した際に出会ったカウンセラーさんでした。当時の会社では無料セッションは3回までという制限があったので、先生に直接、ないしは間接的に連絡できるサービスの紹介をお願いしました。

カウンセラーさんとの相性とはこれまた冒険してみるしか無い。私は幸いにも初回からいい出会いがありましたので、現在もこのカウンセラーさんにお世話になっています。現在カウンセリングを受けていても、心がスッキリしないなあと思う場合は「cotree」というサービスを使ってみてください。あなたに合うカウンセラーさんにもしかしたら出会えるかもしれません。私は一つの目安として「公認心理師&臨床心理士」のダブル資格保有者の方を中心に探していました。あなたが、カウンセラーのプロフィール読んで「良いな」と思う人の枠を取ってみるのも一つかもしれません。

「今」を生きてみる。

話がそれてしまいましたが、カウンセラーさんとの出会いがあり、突然の解雇通知も当然、カウンセラーさんにお話をしました。過去に何度かセッションをお願いしていましたので、「考え方のクセ」だったり、「認知行動療法」などを過去に勧めてもらい、特に私の心や身体に高負荷がかかったときには積極的に実践していました。

出典:認知行動療法(CBT)とは?方法や効果、種類について解説

これらを通して私が学んだことは、「今」を生きてみる。ということです。
人間はどうしても先のことを考えてしまうようになってしまいました。
典型的な例ですと:

仕事がない=お金がない=生活できない(不安)

という短絡的な思考に陥りがちです。もっとも、貯蓄がなかったり、ローンの支払が毎月発生しているとなると、その不安は計り知れないものだと思います。

この「お金がない」というところに焦点を置くのではなく、別の視点に置いてみるのはいかがでしょうか。お金も大事なことではありますが、仕事がなくなってしまった事によるポジティブな面もあると思いました。
例えば:
・拘束時間からの開放
・開放に伴い、自分でできること/したいこと
・経験を積むためにチャレンジしたいこと

普段の仕事のルーティーンがある日突然なくなってしまったのですから、転職活動しなきゃ、という焦る気持ちもあります。ただ、「今」を生きてみてはどうでしょうか。

経験というのは、お金では変えない不可変的な要素です。お金をかけずに楽しむのであれば、登山などはどうでしょう。東京都内には高尾山があります。道もしっかり整備されているので初心者にはうってつけの登山コースです。

仮に、高尾山へ登ったとします。登っているその「今」を十分に感じてください。肌に触れ、吸い込むと新鮮味が感じられる空気、心臓の鼓動、周囲の音、「今」発生しているこれらに目を置くことで、十分に「今」を生きていることを実感できます。

時々私は、「今」を生きていない方々を見るととても不安になります。例えば、電車でスマホを見ている人。目のやり場に困ってしまうから、一番安全な自分のスマホの画面を見るのでしょう。あるいは電車そのものを「通勤手段の鉄の塊」と認知している場合はなおのことだと思います。電車に乗ってる間、そのかわりに読書をしてみるのはどうでしょうか。市立や区民図書館に行ってみましょう。文庫本であれば小さくまとまり、もしかすると新しい発見が生まれると思います。首都圏ではなくその逆方面、北関東や南関東へ行く特急列車から見える車窓や、車内の匂い。これまた、高尾さんとは違った感覚を知覚すると思います。

いかがでしょうか。ここまで読み進めて、「お金がない」という不安はどこかに行ったのではないでしょうか。

最後に

短絡的な思考に陥り、最悪のシナリオをどうしても考えてしまうのが人間であり、それは自然的に発生する生理現象なのです。だからこそ、それを蔑ろにしてしまうのではなく、「受け入れる」「認知してあげる」ことで小さな不安の種を摘むことが「今」を生きるための、はじめの一歩だと思います。

それではまた、次のお話で。


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