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三島駅前再開発について_07

先にもちょっと触れた真鶴では、昔から引き継がれてきた懐かしい港町の生活風景を保全していくため、町の美しさをまとめた「美の基準デザインコードブック」を作成して、まちづくりを進めてきている。

その冊子には自然と建物の調和の作法がなんかが書いてあって、30年前につくられたこの条例で、同時期に近隣の熱海や湯河原で進められたリゾート開発の波を食い止めて今に至っている。

今の景色をぱっと見るだけではよくわからないけど、もしかしたら2枚目のように乱れていた現在があったのかも。

港から見る現在の真鶴の町並み
美の基準がなかったらこんな風になっていたかも


開発や建設行為が発生すると行政でも美の基準を照らし合わせて厳しくチェックしていたりするらしく、今でも脈々と受け継がれているよう。

こういったことができる町は、実は国内には今だほとんどなく、三島みたいなほどよい大きさの町でこそ、駅前や楽寿園周り、湧水があるエリアなんかで同じようなルールづくりをしてみてはどうかと思ってるところ。

※昔と違っていろいろなものが自由化されている現在で、景観に統一感を持たせるには一定の規制が必要と考えられます。景観計画がある町は多いのだけど、景観法成立以前の条例の焼き直しをしているだけの自治体が多く、景観に対してほとんど規制がないのが現状であったりします。

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