生活 2023/09/15

・8月下旬から9月上旬にかけてたまにでかけていた。その旅行記はぼちぼち書く(多分)。
旅行に行くたびに思うのは、計画を立てる能力とそれを遂行する能力は別なんだろうなということ。

・以前も書いたことがあるが、最近も勉強をしている。法律用語をほとんど知らなかったため、そこに慣れるのに時間がかかったが、だんだん面白くなってきた。
日常語彙と法律用語で意味が異なるものの代表格といえば「善意」「悪意」なのではないだろうか。簡単に言うと「善意」は「知らないこと(状態)」、「悪意」は「知っていること(状態)」という意味で「親切心」とか「騙そうという気持ち」みたいなポジ/ネガの対立はない。では、何故「善意」「悪意」ということばが使われているのだろう。
てっきり何かの訳語かなと思ったがそうでもないらしい。ちゃんと調べるか。

あと面白いのは「果実」という語である。概ね「利益」みたいな意味だと私は認識しているが、そういったなかで金銭の類を「法定果実」、マジの果実など金銭でないものを「天然果実」というらしい(違ったらごめん)。いやレトロニムすごいな。
法学徒は好きなくだものの話をする時、好きな天然果実は何?と言うのだろうか。

「法人」の対義語(レトロニム)は「然人」なのに、「法定果実」は「然果実」なんだ。「自然」と「天然」の違いとは?

他に好きなのは「〜としての外観を有する者」という言い回し。「受領権者としての外観を有する者」は要するに「受領権者(お金を受け取る人)っぽい人/に見える人」なのだが、「〜としての外観を有する」のまどろっこしさが面白い。
私も使ってみようかな。後楽園駅にいるやや大きいバッグを持っていてやたら色の主張が強い服装をしている人に対して「オタクとしての外観を有する者」みたいな……。

・これも以前書いた話の続きだが、先日浴衣を着た。以前書いたのは浴衣を買ってもらった話かな。
浴衣着て神社のお祭りでかき氷を食べた。
夏のイデアという感じがした。
今年の目標として、こういった使い古されたエモーショナルを馬鹿にしないという点を挙げている。馬鹿にするのは簡単だけど、そういった姿勢はダサいなあと。
揶揄と嘲笑から抜け出そうと、そんなことを考えながら予定を立てるのも、少なくとも私にとっては良いものである。

・これをバスの中で書いているのだが、小学生の頃よく来ていた駅の前を通り過ぎた。駅前不動産と銀行と飲食店と学習塾たがぽつぽつと並ぶ大通りに、まだ行く機会があったころは乾物屋があった。豆とか鰹節とかが売られている昔ながらっぽい乾物屋(昔ながらの店としての外観を有する乾物屋)である。それが今見たらシャッターが閉まっていて、よく見ると「閉店」と書いた紙が貼られていた。
少し切なくなった。買ったことはないのだが(小学生が乾物屋に用があることがそもそもほとんどないからではある)。

同じ通り沿いのお米屋さんのおにぎりが好きだったことを思い出した。あのお米屋さんはまだあるのだろうか。降りてみれば良かったかもしれない。

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