生活 2023/06/07

生活の記録

・読んだ本
ホーリー・ジャクソン「自由研究には向かない殺人」創元推理文庫,2021
(出典?の書き方これで合ってるっけ?)
本屋の平台にあったやつを適当に買う回。私はカタカナがとにかく覚えられないから翻訳小説に苦手意識があったが、なんとかなった。
最近の作品なだけあって調査方法が現代的だな〜と思ったのと、語り口が明快で非常に面白い。そんな中で、人種差別と加害者(被疑者)家族の生き方に向き合っていく姿がとても胸を打つ。
賢くてさっぱりとした明るさがある主人公は魅力的。私もそうありたい。

余談だけど、私は多分賢くてさっぱりとした明るさのある登場人物が好きだな。
佐々木倫子「動物のお医者さん」もそれだと思っている。


・見たもの
西島雄志「瑞祥 Zui-shou 時の連なり」POLA MUSEUM ANNEX(銀座)
彫刻家さんの個展。
これがとても素晴らしかった。
銅線を丸めて繋げたものを加工してできた立体作品が展示されていて(私の説明が最悪で伝わらないかもしれないけど)加工の仕方によって風合いが全く違って面白い。私は緑青の色合いがかなりすき。
作品は大小合わせて4点あり、特にオオカミをモチーフにした作品が美しく気に入った。
銀座のギャラリーだから床の面積はそんなに広くない分、間の区切り方とか、動線とか、作品の置き方とか、空間の使い方がすごい良かったのも印象的。今まででこんなに空間の使い方に感動した美術展ははじめてだった。
言語化がむずかしい。

・見たもの②
国立博物館法隆寺宝物館(上野)
これは建物目当て。
上野の国立博物館のあの一帯の奥まったところにある。奥まったところにあるだけあってとりわけ静かな気がする。
今私の中で豊田市美術館に行ってから谷口吉生がアツくて見に行ったらやっぱり良かった。
建築の部位の名称が本当にわからないから説明むずいんだけど、正面の直線(?)がインパクトもありつつ静かな雰囲気で良い感じ!(ちなみにこれの写真をSNSに上げたらめちゃくちゃモアレした)
中も階段を登りながら高さのある作品を見られるようになっていて、豊田市美術館もだけどこういうとこが好きだ……になった。
都内だとあと葛西臨海公園が有名なんだけど、私の家から葛西臨海公園遠くて面倒なんよな、気持ちとしては名古屋の方が近い。

・見たもの③
「aftersun アフターサン」
普段滅多に映画を見ないが、好きなバンドマンとwebライターが紹介していたので見に行ってみた。そういうわけでこういうセリフが少なくて登場人物も少なくて、大きな事件は起きない洋画を見るのは初めてだった。
そういう謂わば「楽しむ素養」的なものがない人間でも自分なりにここはこうなのかなと考えることができ、楽しめたと思う。ムズーとは思ったが。
誰かを理解したい、理解するために大人になりたい、という感覚の普遍性たるや。
実際にドンピシャの経験があるわけでもないのに、誰かを理解したくて、大人になりたくて大人にはなれなかった夏ってあるんだよね。
もう一度見たい気持ちともう一度見るには重い気持ち。


・マジの生活
就職活動。
諸所で言ってる気がするけど、集団面接で「○○大学から参りました」って言ってる人を見ると、NUNBER GIRL????と思ってしまう。思うだろ、これは。
日本語的にどうなん、って話をする気はないです。

勉強。
最近久しぶりに試験勉強をしている。勉強の仕方を忘れている。試験勉強というカテゴリで言うと効率がものを言うと思うが、効率の良い勉強法が私の手札にはない。こういうところ頭が悪いんだよなーと思う、なんだろうね、努力量を数倍にするための賢さってあるような。

音楽。
突然乃木坂46の「心にもないこと」を聴いてめっちゃ良(よ)……になっている。顔と名前を頑張って覚えてみよう。

旅行。
突発的に旅行に行きたくなったので今度旅行に行くことにした。ずっと見てみたかった建物を見に行く。

ひとり旅が割と好きなんだけど、ひとり旅に慣れすぎると孤独死が近付く感覚がある。というよりも、ひとりでできることだったり、あとは他人を誘ってお互い遠慮してっていうことをするくらいならひとりでやろうと思うことが増えていっていると、このまま孤独死?と思う。
協調性のスイッチを切りたい瞬間が増えていくとどうなるんだろうね。

という理由のほかに「ひとりで平気な人」だと思われたいのはあるのだろう。怠い自意識だけど、これがなければ私ではないだろうから諦めも必要なのかもしれない。
私を救って・掬ってくれという他力本願。(「救う」と「掬う」が同訓異字なのとても好き、イメージが近い)


概ねこんな感じの生活と自意識、自己顕示欲。

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