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金沢の景観について

こんばんは、遠藤果林です。

今回は私が2年ほど過ごしたことがある金沢の景観についてお話させていただきます。

知っていますか?金沢の美意識

みなさん、金沢ってどこにあるかご存じですか?
石川県のイメージとして日本海の出っ張り部分にあたる位置を思い浮かべるかもしれませんが、その出っ張りの左下部分に位置しています。

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私は通っていた短期大学が金沢にあったので、ここで2年間過ごしました。
今よりもフットワークが重かったので、もう少しいろんなところを見ておけばよかったなとあとからちょっとだけ後悔。
流行り病もあるため、気軽にはまだいけませんが、今後改めて見て回ろうと思っています。

ちなみに個人的には長町、ひがし茶屋街、兼六園がおすすめです。
主計町茶屋街や近江町市場、21世紀美術館なども人気ですね。

558_ひがし茶屋街19

金沢は古い街並みを残しながら、現代チックなところも取り入れていたり、少し歩いただけでガラッと雰囲気が変わる場所もあるので、散策するだけでも楽しいです。

しかしこれは色々な取り決めによって守られたものでもあります。
知っていましたか?
金沢市には景観に対してとても厳しく、様々な条例があることを…。

景観に関する条例には以下のものがあります。
 ・金沢市における伝統環境の保存及び美しい景観の形成に関する条例(景観条例)
 ・金沢市こまちなみ保存条例
 ・金沢市用水保全条例
 ・金沢市斜面緑地保全条例
 ・金沢の歴史的文化資産である寺社等の風景の保全に関する条例
 ・金沢市における美しい沿道景観の形成に関する条例
 ・金沢市における夜間景観の形成に関する条例
 ・風致地区内における建築等の規制に関する条例(※石川県条例)
 ・金沢市屋外広告物条例

上記の条例毎に区域を定めており、区域内で以下の行為等を行う際には事前に届出や許可が必要です。

 ・建物の新築、改築、増築、移転、除去、大規模な修繕若しくは模様替え又は色彩の変更
 ・宅地の造成、土地の開墾その他の土地の形質の変更
 ・土石の類の採取
 ・木竹の伐採
 ・屋外広告物の設置 等

こんなに…(笑)
美しい景観を守ろうという金沢の人たちの高い意識が感じられます。

ちなみに私は色彩について学んでいたのですが、金沢では「建築物の屋根・外壁や工作物の基調色」の禁止色や「斜面緑地保全区域と重なる区域」の色の範囲を明度・彩度でしっかり決められいます。
そのため、奇抜な色の建物がないのです。
また、建築物の高さの最高限度又は最低限度を定める地区でもあるので、街並みがきれいに見えるのです。

494_卯辰山・見晴らし台3

美的意識が高い金沢に足を運んだ際には、そうした景観目線でも本当かどうか、目で見て確かめてみてください。

本日はここまで。
お読みいただきありがとうございました。

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