⑨ 2015年（「STARTING OVER」）
2015年3月
一台の車に楽器や身の回りの物を詰め込んで、彼は東京へ引っ越した。
高校生の頃に東京に住んでいたことはあったが、一人暮らしは初めてだった。その数日後、所属事務所の生配信番組に出演した。
2015年3月20日 ワンマンLIVE決定記念番組「STARTING OVER」STOLABO TOKYO
「皆さんこんばんは、阪本奨悟です。やっと皆さんの前に帰ってきました。ほんとに大変長らくお待たせしました。」
「なぜ僕がですね、今日ここに、STOLABO TOKYOさんに出演させて頂いているかと言いますと、4月に僕の復帰第一弾のワンマンライブが決定しております。ありがとうございます。」
「今日はそのライブに対する意気込みと、何よりですね、このアミューズに戻ってくる前のことをお話して、皆さんに『ただいま』ということをお伝えしたいと思い、やってきました。」
「皆さん、ただいま！」
「今日はですね、僕のことを知らない方もいると思いますので、僕のことを紹介しつつ、３０分という短い時間なんですけど、楽しい時間にしたいなと思っておりますので、最後までよろしくお願いします。」
「僕は13歳でアミューズというこの事務所に入りました。ミュージカルとか舞台とか、役者の方をやらしてもらっていました。たぶん僕のことを知るきっかけになったのが、『テニスの王子様』というミュージカルだと思うのですが、主役の越前リョーマをやらせてもらったんですけれども。」
「そして高校に進学しまして、高２くらいまで役者を、ドラマとかにも出していただいてたんですけれども、なんやかんやありまして、アミューズを一旦離れました。」
「その時は、若気の至りと言いますか、自分の将来に対していろいろ考えた時期でもあります。やっぱり自分の中には、今やっている音楽をやりたいということが、ずっと前から思っていたことだったので、一度自分を見つめ直して、ほんとに自分はこれから先、何をしていくのかということを見極めるために、地元に一旦戻って、ひとりでシンガーソングライターとして路上ライブから始めて、一からやってきました。」
「路上ライブとか、凄い・・・あの・・・辛かったです。今まで沢山のお客さんにも恵まれていて、環境としても恵まれていたんだということをその時に感じました。路上ライブしてると、聴いてくれるのが道路で横になってるオジサンとかだったりするので・・・」
「自分にとってやりたいことは音楽なんだと、自分で決めてやり始めた道でもあったので、どこまで音楽と向き合えるか試したかったんです。」
「数少ないお客さんの前で、自分の作った歌と書いた詩を聴いてもらって、そのリアクションを見ていると、凄い自分にとって幸せだったし、自分の居るべき場所というのはこの場所なんだなと・・・ほんとにそういう感覚でした。ほんとにありがたかったです。」
「アミューズを離れる時に皆さんにちゃんと、辞めますということを自分から公の場では言わず、ネット検索で”阪本奨悟”って入れると”失踪”って出てきたりとかあったので、それはまずいなと思ってました。やっぱり自分はすごい甘えてたんだなと。まだまだ今もガキですけど・・・。なので、今日はそれも踏まえて皆さんに『ただいま』としっかり挨拶させていただきたく、ここに来ました。」
「自分を信じて、路上ライブとかライブハウスとか、やったことないこともやっていって、ほんとに一人だったんですよ。アミューズにいた頃はスタッフさんがいろいろ背中を押してくれていたりもしたんで、感じられなかったこととか、一人でやることで、こんなこともやってくれてたんだと・・・」
「皆さんがいない場で路上ライブで歌うと、やっぱり皆さんがいるってことが、どんだけありがたいんだってことも、身を持って感じました。」
「再びこうしてアミューズさんと契約させていただくことになって、今度は僕が続けてきた、始めたアーティストで活動させていただくことになりました。ほんとにありがとうございます。これから一生懸命アーティストとして皆さんに発信していきたいなと思っております。」
番組後半、ブルースハープを首からつけてギターを弾きながら「ネガイヲコメテ」を爽やかに歌った。
この番組は「STARTING OVER（仮）」と題してSTOLABO TOKYOで毎月配信された。赤裸々に自分の身に起こった出来事について話したり、ファンと生電話をしたり、路上ライブで100人集めよう！と指令書を渡されて出かけたりと、新人アーティストらしい扱いの番組だったが、毎回リクエスト曲を視聴者から募集してギター弾き語りを披露したり、リハーサルスタジオからバンドメンバーと生演奏することもあった。
ワンマンLIVE 2015『STARTING OVER』
東京公演：2015年4月3日 TUSTAYA O-Crest
【ライブMC】
「ここから新たなスタートです。ここに来てくれた人全員が特別です！今日は特別な日です！」
大阪公演：2015年4月13日 アメリカ村DROP
ワンマンLIVE 2015『STARTING OVER vol.2』
大阪公演：2015年5月25日 アメリカ村DROP
東京公演：2015年5月27日 TSUTAYA O-Crest
ワンマンLIVE 2015『STARTING OVER vol.3』
大阪公演：2015年6月21日、梅田Zeela
東京公演：2015年6月24日、TSUTAYA O-Crest
2015年7月19日
Amuse Fes 2015 BBQ in つま恋〜僕らのビートを喰らえコラ!〜にオープニングアクトとして参加した。サブステージで2曲歌った後、メインステージに移動してポルノグラフィティの二人と「Runner」を歌った。
【2015年に出演した対バンライブ】
2015年6月3日 O-WEST「Take Off!!」
2015年6月8日 shibuya 7th FLOOR「Sing and Play」
2015年6月30日 O-WEST「〜EMOTIONAL PARADE〜」
2015年7月24日 OSAKA MUSE「MUSE Smoothie#8」
2015年8月4日 O-WEST「〜turn of mind〜」
ワンマンLIVE 2015『STARTING OVER vol.4』
2015年10月12日 Shibuya eggman
ワンマンLIVE 2015『STARTING OVER vol.5』
大阪公演：2015年12月25日 OSAKA MUSE
東京公演：2015年12月28日 Mt.RAINIER HALL
【セットリスト】
１. You Can Shine
２. 雛の唄
３. ネガイヲコメテ
４. 君へと届け
５. シャララ
６. THE same
７. ？
８. メッセンジャー
９. 大事なこと
10. 時を駆けて
11. シャララ染まる雪空（新曲）
12. ヘイヘイララ
13. トワイライト
14. NEVER
15. ハルカゼ
16. グローリーグローリー
17. 雨の日も晴れの日も
アンコール
・アスファルトに咲く花
・Something Brilliant Now
【2015年12月29日 ブログより抜粋】
本当に幸せでした。
やっぱり会場に足を運んでくれたみんなと、ライブで一つになれたから。
大阪も東京もその一体感が、今まで感じた事無いぐらいすごかったと思う。
みんなから、ライブに対する熱みたいなものを感じて。
本当に感謝します。
本当に皆さん、ありがとうございます
"Starting Over"として今年、再びスタートさせてもらい、ライブをさせてもらいました。
本当に沢山、感謝しています。
毎回、会場には、足を運んでくれる方々が居て、
後ろで支えてくれるバンドメンバーやスタッフさん達が居て、駆け出したばかりの僕の音楽をこんなにも多くの人達が支えてくれるなんて、こんなに幸せな事ないですよね。
つくづくこれから、頑張ってやるんだと思います。
"Starting Over"というのは"もう一度やり直す"という想いで命名しました。
本当に沢山の方のお陰で、最高のスタートが切れました。
来年に向けて、沢山課題も見つかり、目標があり、
これから、僕は何倍にもして返していきますからね
見てて下さい。
※阪本奨悟さんのSNSやファンの記録を元に書いています。不都合や間違いがあれば削除・訂正しますので、ご連絡ください。