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三輪そうめん(桜井市三輪)

みなさんこんにちは!
よしむらやすなです。



食から知る地元奈良


うまいもんなしと言われる奈良。
奈良ほんまこれってのがないよなぁ〜。
食に対する不平不満、結構口癖だったりもします。

探せばもっと面白いものがあるんじゃなかろうか!灯台下暗しってやつかもしれんしな〜と、奈良にUターンしたので始めます。
大好きな食から、奈良を深掘りしていこうというこの企画。
2023年1月始動!

そうめん発祥の地 三輪

奈良県桜井市三輪
すーっと空気が澄んでいる三輪。
奈良は盆地。遮るような高い建物もなく、遠くからでも、鳥居をみつけることができる。
ちなみに、この鳥居のすぐ隣に、みむろのもなかという地域に愛されるお店があるので是非お土産にどうぞ。

🐷食いしん坊の声
(結構な確率で、なぜだか上あごにもなかの皮が引っ付くのはなぜだろうか💛私だけかしら?)


みむろのもなか(こしあんの中に粒餡を感じる)
この大鳥居が三輪にきたぞ!という目印
大神神社(通称三輪さん)


さてさて…
この地には、日本で最も古い神社といわれる大神神社がある。
この辺では"三輪さん”の名で親しまれている。初詣どこいったん〜?あぁ、今年はみわさん行ってきてん。というような会話が繰り広げられる。

奈良を離れて知ったけど、この大神神社ってスーパーパワースポットなのね。

東京に住んでいた時、銭湯で一緒になったマダムに….
私、一生で一度でいいから大神神社に行ってみたいの!私の夢ね。だなんて言われて、心底驚いたことがある。

🐷食いしん坊の声
(え、奈良に何もないのが嫌で、海外や東京に出て行っていた私としては、奈良に行ってみたいだなんて驚きである。
なんか、奈良に住みたいとか、行ってみたい人っているんやな〜。なにがええんやろ。寺とか神社とかしかないけど…と思ったわけです。
私の出身高校も、城跡に建ってるしな〜。そんな珍しいもんないで?くらいに…)

それくらい、なんの価値も感じていないと言ってはなんだけど、小さい時からある日常の場所で、特別視するような機会もなかった地元奈良。
奈良から一歩出ると、地元の見え方も変わるもんやわぁ🍵

大神神社とそうめんの歴史

ちょっと話が逸れてしまったけれど…
ちなみに、そうめんと大神神社は切っても切り離せない関係にある。
そもそも、この地(三輪)でなぜそうめんが作られ始めたのか…
それは、大神神社があったからといっても過言ではないのではないか。

はじまりは…そうめん、飢餓に苦しむ人々を救うってよ!

1200年ほど前、飢餓に苦しむ人を救おうと三輪里に小麦の種を蒔いたのが始まりという文献がある。

🐷食いしん坊の声
いや〜昔からさ、そうめんを作ってるということは、小麦どうしてたんやろ?とは思ってた。でも、奈良の小麦栽培なんてはじめてきいてんけど。それくらい地域のことって知らんもんやわ。
生産量は多くないけど、一部この地域には麦畑が広がってるらしい。初夏にぜひみに行きたい。現在の主力品種は”ふくはるか”。ふむふむ🗒
しかしさ、なんで、奈良で小麦なんやろ?小麦って乾燥してやなあかんて習ったで。奈良は盆地で、湿気じめじめなんやけど…誰か教えて!!!

というわけで、遠い昔、やっぱり中国から小麦伝来!
中国なんでも持ってきてるや〜ん。

そうやって、最初は地域で小麦が栽培され、どんどんそうめんになっていきます。

そもそも、そうめんはお供物で高貴なもの

正しくいうと、そうめんの原型である索餅(さくべい)という、生地をねじねじしたものが、貴族たちの間で御供物や引き出物として、ありがたく使用されていたらしい。
飢餓に苦しんでいた庶民には手に届かない。庶民に食べさせたわけではなく、祈り。祈ってあげるよ!ということなのか。

ちなみに索餅は、奈良時代に中国から伝わった唐のお菓子が原型と言われている。
時代ごとに食べ方は変わるみたいだけど、乾燥させて醤や酢につけて食べたり、保存食として活用されていたらしい。

索餅(さくべい)どれくらい硬いものなのか気になる。

これまた中国のおかげで技術が向上

その後、鎌倉時代になると中国からひき臼が入ってきたおかげで、製粉技術が向上。
それに、油をつけて伸ばすという技術も身に付けたらしく、さらになが〜く生地を伸ばせるようになり、そうめんに近づいていく。
そして、鎌倉時代には現在のようなそうめんが完成。

🐷食いしん坊の声
ところで、なんでそうめんって、こんなに細くしようとおもったん?
細くしていった理由が知りたい。
うどんくらいじゃあかんかったん?
人間どこまでできるかやりたい!みたいな挑戦心や探究心から….

ワシより、細くできた奴おるか〜?!おらんやろ!ワシが一番や!みたいな遊び心からはじまったのではないか…と密かに考えているけど、実際どうなのかしら。

庶民のそうめんになったのは江戸時代

門前町である三輪は伊勢参りの途中で立ち寄る場所となって、全国に知れ渡るようになる。
それこそ、今で言う口コミもあったでしょう。
あそこいったら、〇〇食べたんや〜。おいしかったで〜!と、
それはそれは、未だ見ぬ者たちにとっては、贅沢な話が繰り広げられていたに違いない。

🐷食いしん坊の声
ちょっと話は逸れるけど…
正月伊勢神宮へ初詣に行った時に、おみくじがなかった。なんでおみくじないんやろ〜。と調べてみると….
ふむふむ。
なるほど、一生に一度は訪れてみたいといわれていた伊勢参り。伊勢神宮に参れた人は全員が大吉だ!大吉しかあり得ません!という発想から、おみくじがないらしい。
もっとも、おみくじは日常で通うような身近な神社でするようなものだったらしい。

そして…
おやおや….地図を見ていたら…私ったら気づいてしまったんです。
なるほどな、伊勢参りか…と。

そうめん文化は西日本!

日本三大そうめん産地。
・三輪そうめん(奈良):発祥の地
播州素麺(兵庫県)
小豆島(香川県)

全部西側の地域に分布!
伊勢参りの人たちが、道中奈良へ立ち寄って、地域に持ち帰ったのがわかる現状ではなかろうか。

🐷食いしん坊の声
昔の人が伊勢参りの道中に、奈良にきて、そうめんがおいしかったから、うちでもやってみぃひんか?ワシのとこでも、美味いもん食わしたりたいんや!と話したとこからはじまったのかしら〜。と想像しただけでハートウォーミング。うれしい!(ほんまか知らんけど。あくまで想像やけど。)

だってさ〜、
おいしい”はみんなが幸せになるもんね💛💛
食は、共有できる喜びがあるから大好き。
おいしいものを食べたら、どうしてヒトにも食べさせたくなるんでしょ💛
食にはそんな魔法があるよね♪

そんなわけで….ハートウォーミングになっていただいたところで…
今日は三輪そうめんから奈良を掘ってみました。

最後に…三輪そうめんのトリビア

▷占いで決まる卸値
それは……
その年のそうめんの初値を占いで決めているんです!
2023年一番の衝撃を受けました。まじか…占い!衝撃的。

▷ト定祭 (ぼくじょうさい)

次回は2023年2月4日(土)に行われるようです。


詳しくは下記リンクからご覧ください。

ト定祭 (ぼくじょうさい)
https://oomiwa.or.jp/saiten/02-bokujousai/

三輪明神 大神神社
卜定祭(ぼくじょうさい) "食品産業新聞社さんの記事より”


PS:三輪そうめんと私。

奈良県桜井市の特産品でもあり、奈良県民にとっては非常に馴染み深く、我が家では休みの日の昼ごはんの定番でもありました。
今日はそうめんやで!なんて言われると、
今日手抜きのご飯やな〜。と思っていたこども時代。
お中元で、桐箱にはいったそうめんをいただくことが多く、そうめんは特別なものではなく、日常の食として育ちました。

夏は、冷え冷えのつめたいそうめん。
そして…地元奈良では定番のあったかいそうめん”煮麺”(にゅうめん)も定番です。
実は煮麺は奈良の郷土食。寒い日にぴったり。ぜひお試しを!

にゅうめん(あったかいそうめん)


奈良の食、どうぞよろしくね💛







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