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優曇大師 「勸修淨土偈」

委骸回視積如山
別淚翻成四海瀾
世界到頭終有壞
人生彈指有何歡

成男作女經千遍
戴角披毛歷萬端
不向此生生淨土
投胎一錯悔時難


計り知れない過去生の遺骨を、一箇所に積み上げることができるなら、それは高く聳え立つ山となるだろう。
愛する者と別れた涙をすべて集めれば、四大海をも溢れさせるほどの量に及ぶだろう。
やがて滅びる運命にあるこの世界、指を弾くほど短い人生に、一体どんな喜びがあるというのか。
男として、女として生まれることを幾千回繰り返し、時には角を戴き、毛を纏う身にも幾万度陥っていた。
この生で浄土に生まれることを目指さなければ、一度胎を誤れば、後悔しても時すでに遅いのだ。