レベル99の世界【エッセイ】
楽な道の先にある喜び。茨の道の先にある喜び。
僕は、迷わず茨の道を選ぶ。
レベル1のステージをクリアする喜びなんて、一瞬だ。
「楽しい」と思えるのは最初だけで、すぐに飽きてしまう。
だからレベル99の「どうやったらクリアできるんだよ」というステージで戦いたい。
何度も瀕死状態になりながら、足を引きずりながらでもクリアする感覚を味わいたくて、突撃していく。
もし人生が2度あれば、最初は楽な道を選んで平凡に楽しむかもしれない。
「2度目の人生で本気を出せばいいや」なんて、甘い考えが浮かぶのかもしれない。
でも人生は1度きりだ。
選び直せないから、僕は茨の道を歩く。
そんな面倒くさい性格なのだ。
その代償として、体と心が悲鳴をあげることもしばしばだ。
だが「こんなのもう嫌だ」と思いながらも、結局、次のステージにまた足を踏み入れてしまうのだ。
明日も頑張ろう。