小説/黄昏時の金平糖。【タイムレコード0:07】#22 絵日記
宵宮氷 6月3日 金曜日 午後7時05分
静岡県 紅無町(くれない) じいちゃんの家
ベッドに寝転がって、日記帳を開いた。今日は、このページ。
字の練習も勉強を好きにさせるのも兼ねて小学6年生から始めた。
もともとはわた、わらべ、わさび、俺でやっていた、みんなで一つの絵を描いて、一文ずつ今日のことをまとめる「絵日記」から来たのだ。
あの絵日記は、今も俺が持っていて、本棚に入ってる。
枕で日記帳を開いて、鉛筆で書き始めた。
─今日は日直だった!ごうれ