訪問マッサージ師さんの困りごとに答えるシリーズ【Vol.119】
安全に離床ができていますか??というタイトルでアップした動画。その心は??
訪問マッサージ事業を運営していますと、度々ケアマネさんから質問を受けるのが【訪問リハビリ】との違い。患者さんは訪問リハビリと同意義と考えておられたりします(汗)分かりづらいですよね〜〜(汗)ということで少し説明したいと思います。
訪問リハビリテーションとは、病院、診療所、介護老人保健施設の理学療法士、作業療法士、言語聴覚士が利用者の自宅を訪問し、心身の機能の維持・回復、日常生活の自立を支援するために、理学療法、作業療法等のリハビリテーションを行うサービスです。また、介護する家族へのアドバイス・相談も行います。
訪問リハビリテーションは、在宅生活において日常生活の自立と社会参加を目的として提供されるサービスです。病院やリハビリテーション施設への通院が困難な場合、退院・退所後の日常生活に不安がある場合など、主治医により訪問リハビリの必要性が認められた場合にサービスを受けることができます。通所リハビリテーションと違う点は、実際の生活環境に添った訓練ができること、利用者本人がリラックスして行えることです。
一方、訪問マッサージにて医療保険上の療養費を適応させる際の前提条件は、
あん摩マッサージ指圧の療養費の支給対象となる適応症は、一律にその診断名によることなく筋麻痺・筋萎縮・関節拘縮等、医療上マッサージを必要とする症例です。
と医師の記載する同意書の裏面に断ってあり、マッサージを主体とする療術を施術することが必要と医師が判断したケースでとなります。
訪問リハでPTやOTが治療上マッサージを行うことがありますが、それはあん摩マッサージ指圧師のものと似て非なるものです。下記に簡単に違いを提示します。
違いがなんとなく理解できていただいたところで。。。
我々、訪問マッサージ事業者に【いわゆる】訪問リハをお求めになることが多々あります。筋力トレーニングや歩行練習などの機能訓練ですね。
はい。
念頭において考えていただきたいのは専門性が異なるので、PTやOTさんがやっていることと全く同じことはなかなかできないということです。
例えば、ラーメン屋さんに入ってフランス料理を注文しても出てこないですよね。ましてや、フランス料理が出てこなかったことに対してクレームをつけることはナンセンスですよね。この違い、ご理解いただけますか?
リハビリテーションの本質的な意味を考えれば職種の違いは大きな問題ではありません。サービスは自己実現の手段の一つですので。利用者のリハビリテーションを成功させるために各々の専門性を理解して使用することが肝要と私は考えます。PTやOTなら理学療法や作業療法を用いてリハビリテーションの成功を目指します。あん摩マッサージ指圧師なら筋や関節マッサージを通じて動きやすい体の素地作りや疼痛の緩和を通じてリハビリテーションの成功を目指すわけです。
はい。長くなりましたが、、、このような経緯から、訪問マッサージ師にもマッサージだけでなくPTやOTの視点が求められるようになってきています。寝たきりの方に介入することも多いのが我々の特徴です。ご家族やケアマネに寝たきりだと困るからベッドから起こしてほしいと依頼されることもあろうかと思います。そんなときに見てほしいと思って作った動画です。
クゴリハ鍼灸院/代表:久合田浩幸(理学療法士・鍼灸師)
どうも久合田です。鍼灸院の経営の傍らでリハビリテーションの振興をコツコツ行っています。よろしければフォロー下しますと喜びます(*^^)v