血管の病気について【3分間チャレンジ⑰⑱⑲⑳】

はい!久合田です。

3分間チャレンジのマトメです。さぼっていてスミマセン(;^_^A

さて今回は17~20です。

⑰大動脈瘤


心臓からでた大きな動脈(通常は20~25㎜程度)が「こぶ」のように病的にふくらんだ状態(30~40㎜以上)。「こぶ」ができた場所によって○○大動脈瘤と呼ばれ、胸部に動脈瘤がある場合を胸部大動脈瘤、腹部に大動脈瘤がある場合を腹部大動脈瘤といいます。

大動脈瘤は大動脈の壁が弱くなっている部分がふくらんでできると考えられています。その理由は完全に解明されたわけではありませんが、動脈硬化、高血圧、喫煙、ストレス、高脂血症、糖尿病、睡眠時無呼吸症候群、遺伝などのさまざまな要因が関係すると考えられています。その他にも外傷や感染・炎症などによる特殊な大動脈瘤があります。

大動脈瘤の治療は、大きくなって破裂することで生命に危険が及ぶことを予防するために行います。
大動脈瘤の破裂する危険性が高くなると(胸部50~55mm以上、腹部40~45mm以上)、大動脈瘤を人工血管に置き換える手術やカテーテル治療のひとつであるステントグラフト内挿術を行います。それぞれに長所・短所があり、全身状態をよく調べて、最も適した治療法を選択することが重要です。定期的に専門医を受診することが重要です。

⑱閉塞性動脈硬化症(ASO)

閉塞性動脈硬化症は、足の血管の動脈硬化がすすみ、血管が細くなったり、つまったりして、充分な血流が保てなくなる病気です。そのため、血液の流れが悪くなり、歩行時に足のしびれ、痛み、冷たさを感じます。さらに進行すると、安静時にも症状が現れることがあります。コレステロールなど血液のあぶらが、いつとはなしに動脈にたまったり、酸素や栄養が不足したり、高血圧があっていつも血管に負担がかかったり、色々の原因が重なって動脈の新しい細胞が作られなくなってくると、動脈は弾力性を失い固く、もろくなってしまいます。これが動脈硬化と呼ばれるものです。

「歩く」ことは特別な用具や場所を必要とせず、また体への無理な負担がなく、安全性にも優れていることから、中高年の健康づくりに役立ちます。この病気は、主な動脈がつまったり、細くなっています。歩くことによりそれ以外の血流を増やし血行を改善させます。(側副血行路の発達)足の症状のでる一歩前で休みながら繰り返し歩くよう心掛けましょう。

典型的な症状で、間歇性跛行(かんけつせいはこう)があります。「間歇性」とは、間隔をおいて、起きたり、起きなかったりすること。「跛行」とは、びっこを引くという意味で、「間歇性跛行」は、歩くことで起きたりやんだりする歩行障害のことです。この歩行障害は、閉塞性動脈硬化症患者さんの約30%に起こります。歩行をはじめ下肢の運動を行うことで、下肢(股関節から足首まで)特にふくらはぎに疲れ、だるさ、痛み、こむら返りなどの症状が起こり、歩行が困難になります。

ただし、こうした症状は、10分ほど休むと、軽くなるか、なくなります。ふくらはぎに起こることが多いのですが、おしりや太ももに生じることもあります。間歇性跛行を伴う足の血管病は、ほかにも数多くありますので、この歩行障害だけで、確実に診断することはできませんが、閉塞性動脈硬化症の場合は①一定の距離以上、歩いたときに歩行障害が起こりやすい、②症状が毎回、同じように出てきやすい、のが特徴といえます。

足に冷たい感じやしびれを伴うこともありますが、これらは背骨の異常などによる神経障害が原因のときもあり、整形外科もしくは神経内科での精密検査が必要な場合もあります。

⑲静脈瘤

体のすみずみに行きわたった血液が、心臓に戻る血管を静脈といい、足の静脈が太くなって瘤(こぶ)状に浮き出て見えるようになった状態を下肢静脈瘤といいます。
静脈瘤が下肢に起こりやすいのは、心臓から遠い位置にあることや、人が立って生活していることが関係しています。足の静脈の中の血液が心臓に戻るには、重力に逆らって上昇しなければなりません。歩くことで「ふくらはぎの筋肉」が収縮して静脈の中の血液を押し上げ、途中にある「静脈弁」が下に逆流しないように支えています。
筋肉のポンプ作用が落ちたり、弁の機能が悪くなったりすると、静脈内に血液がたまり、静脈の壁にかかる圧力(静脈圧)が高くなります。静脈の壁はそんなに強くはありませんので、伸びたり、曲がったり、膨れたりして静脈瘤となってしまいます。
下肢には皮膚のすぐ下にある表在静脈と、筋肉の間にある深部静脈がありますが、表在静脈は周りの支える組織が強くないので、下肢静脈瘤ができやすくなっています。

同じ血管が瘤になる動脈瘤は、破裂して命にかかわることもありますが、静脈瘤は足の切断が必要になったり、命にかかわるようなことはまずありません。下肢静脈瘤は、痛みやかゆみなどの症状や、外見上(美容面)の問題を解消するために治療することがほとんどです。しかし、うっ滞した血液から血栓ができて感染や炎症が起こしたり、かゆみでひっかいたり、けがをしたりして、蜂窩織炎(ほうかしきえん:急性の化膿性炎症)を起こしたりすると治療が必要になります。こうした症状が長期間続くと、皮膚がもろくなり、出血しやすくなるので、日頃から注意して、早めに治療を受けることをお勧めします。

治療法としては、足の付け根からくるぶしまで静脈瘤の中にワイヤーを通して引き抜く手術(ストリッピング手術)や、静脈を結紮して逆流を防ぎ、静脈瘤の中に薬物を注入して固めてしまう硬化療法がおこなわれていましたが、最近はレーザーや高周波を利用したカテーテル治療も行えるようになりました。

⑳心臓リハビリテーションについて

ずばりっ、↓心リハ学会から引用↓

心臓リハビリテーション(心臓リハビリ)とは、心臓病の患者さんが、体力を回復し自信を取り戻し、快適な家庭生活や社会生活に復帰するとともに、再発や再入院を防止することをめざしておこなう総合的活動プログラムのことです。内容として、運動療法と学習活動・生活指導・相談(カウンセリング)などを含みます。
心不全、心筋梗塞、狭心症、心臓手術後などの患者さんは、心臓の働きが低下し、また安静生活を続けたことによって運動能力やからだの調節の働きも低下しています。そのため退院してからすぐには強い活動はできませんし、またどの程度活動しても大丈夫なのかが分からないために不安もあります。これらに対して心臓リハビリで適切な運動療法を行うことが役に立ちます。さらに、心臓病の原因となる動脈硬化の進行を防止することをめざして、食事指導や禁煙指導も行います。心臓リハビリでは、専門知識を持った医師、理学療法士、看護師、薬剤師、臨床心理士、検査技師、作業療法士、健康運動指導士など多くの専門医療職がかかわって、患者さん一人ひとりの状態に応じた効果的なリハビリプログラムを提案し、実施します。

Q.退院後は、自分で自宅やスポーツジムで運動すれば、わざわざ心臓リハビリのために通院する必要がないのではありませんか?

A.心臓リハビリとは、スポーツジムで行う運動と異なり、運動のみを行うわけではありません。医師・看護師・理学療法士など多職種のスタッフが体調管理から薬や食事についてなど、包括的に患者さんの状態を把握し、生活指導を行います。従って、可能な限り、体を万全な状態に保ち、運動中の不整脈の監視や心拍数・血圧の測定により、安全で効果的な運動療法が行えるように調整いたします。専門の知識を持った心臓リハビリのスタッフが、それぞれの患者さんの病気を理解した上で運動療法・生活指導などを総合的に提供している点が異なりますので、心臓病の患者さんは通院して心臓リハビリを行っていただくことを強く推奨いたします。

<指導士としての久合田の想い>

心臓リハビリテーションについては医療の毛色がまだまだ強く地域に汎化されていません。私はそのことに問題点を感じて起業した側面があります。心臓病に限らず内部障害をお持ちのクライアントが安心して運動ができる体制を作りたいと思っています。そのためには専門家も含めた多数の人とのシナジーが必要と思っています。ただただ箱を作ればよいわけではありません。まずはクゴリハ鍼灸院でパーソナル~セミパーソナルで運動機会を設けれるようにしております。今後はこの部分がスケールしていけるよう走り回りたいと思います。

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どうも久合田です。鍼灸院の経営の傍らでリハビリテーションの振興をコツコツ行っています。よろしければフォロー下しますと喜びます(*^^)v