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ハナリー島大統領が選ぶ2024年の映画ザ・ベストテン!

いつのまにか映画コラムニスト(見習い)としての活動を始めたハナリー島大統領ですが、2024年1月から12月までの1年間で観た映画の数は劇場での鑑賞だけで87本(うち邦画が55本、外国映画が32本)でした。

4年前に60歳を迎え、シニア割引対象者となったことでここ数年は鑑賞本数が増えてはいたものの、ここまでたくさん観たのは我が64年の人生の中でもまちがいなく最多だと思われます。これはきっと、名古屋や近江の先輩映画コラムニストに早く追いつかなければと、少しでも時間があれば(ハナリー島に予約が入っていない日とかw)劇場に足を運ぶようにした結果ですね😁。

そんなたくさんの映画を観た2024年も、あと1日で終わりとなります。今年の締めくくりとして、人生初の試みとなりますが(そんな大袈裟なもんでもないですがw)、自分の中で評価が高かったり、深く印象に残った映画や俳優さんをセレクトして、ランキングを作成してみました。名付けて、【ハナリー島大統領が選ぶ2024年の映画ザ・ベストテン!】

さーて、いったいどんな映画や俳優さんがランクインするのでしょうか。ドキドキしながら、以下ご覧くださいませ(*^^*)


【大統領が選ぶ映画ザ・ベストテン】

【第10位】ソウルの春

ブログに書いたコメントを以下コピペします(9位以降も同様です)。

「こりゃー、すごいわ!」というのが大統領の率直な感想です。映画そのものももちろんですが、この史実(多くの関係者が生存しているであろう1980年前後の実話)を映画として成立させている韓国映画界に対して、リスペクトを感じます。そういう意味も含めて★5つ!

大統領は映画がお好きPart6(2024年8月の一か月間に観た映画)


【第9位】はたらく細胞

どこかのコラムニストも書いていましたが、大統領も本作を観るまでは「お子ちゃま向けのおふざけB級映画だろうな」と舐めていました。だって「翔んで埼玉」と同じ監督なんですもの笑。ところが、観始めて30分くらいでそんな偏見を持っていた自分を恥じてしまいました。もうね、素晴らしい構成、ストーリー、演出、演技(永野芽郁も佐藤健も芦田愛菜も阿部サダヲも最高ですね)に感服しました。最後にはホロっと泣けて来たし。今年最後の作品ということもあり、永野芽郁の可愛い熱演にも敬意を表し、★ひとつオマケして、★5つ!

大統領は映画がお好きPart10(2024年12月の一か月間に観た映画)


【第8位】コヴェナント 約束の救出

最初から最後まで緊張して目が離せなかった映画です。ハラハラドキドキと最後に感動。映像も音響もストーリーも役者も満点💯

大統領は映画がお好きPart3(2023年9月~2024年3月までに観た映画)|ハナリー島大統領


【第7位】ボストン1947

これは感動の名作です。独裁軍事政権や南北の緊張を描いた韓国映画はしばしば観ていました。でも本作は、大戦後の日韓米の歴史を再認識しつつも、スポーツの尊さや意義を再認識できる愛ある映画でした。ラスト15分は泣いちゃいました。この映画に触発されて(ボストンは無理なので)ホノルルマラソンに出場しようかと密かに考えています🏃‍♂️。

大統領は映画がお好きPart7(2024年9月の一か月間に観た映画)


【第6位】十一人の賊軍

2時間35分の長い映画でしたが、最初から最後までスクリーンから目を離すことが出来ず、ずっとドキドキしっぱなしでした。
仲野大賀は、撮影がスタートしたばかりの頃は殺陣ができず相当に苦労したそうですが、努力に努力を重ねて見事な太刀裁きを見せてくれました。
山田孝之もさすがの演技です(彼の劇中での存在感は他の作品でも群を抜いてますよね。先日の「正体」の刑事役もよかったですし…)。
その山田孝之を兄として慕う「弟」を演じた佐久本宝。観たあとに分かったんですが、NHK朝ドラ「エール」で主人公(窪田正孝)の弟役を好演した彼だったんですね。今後注目の俳優だと感じました。

大統領は映画がお好きPart9(2024年11月の一か月間に観た映画)


【第5位】侍タイムスリッパー

久々に声援と拍手を送りたくなった映画です。実際に拍手をしていた方々もいました。京都で米農家を営む方が、自分の貯金をはたいて作った自主製作映画なのだと知ってビックリしました。脚本も撮影も照明も編集も全部この監督がこなしていたということにもビックリ。そして主演の山口馬木也。決して有名な俳優ではないのですが、むっちゃハマり役で素晴らしい演技でした。最後に、助監督役を演じていた(実際に本作の助監督だった)沙倉ゆうの女史(東映京都俳優部に所属の俳優さん)に大あっぱれ。すべてにおいて文句なしの★5つです。きっといろんな賞をたくさんもらうでしょうから、ギャラが少なかったであろうキャスト&スタッフへの特別ボーナスにしてもらいたいですね。個人的には思い出の東映京都撮影所(太秦映画村)が撮影に全面協力していたのが嬉しかったです😄。

大統領は映画がお好きPart7(2024年9月の一か月間に観た映画)


【第4位】PERFECT DAYS

映画を観たあとにも感動というか、ある種の心地よさが長続きする映画でした。世の中のみなさんが言っているように、役所広司の表情が最高です。石川さゆりにもビックリ。 浅草地下街の居酒屋にも行きたくなりましたね。

大統領は映画がお好きPart3(2023年9月~2024年3月までに観た映画)


【第3位】青春18×2 君へと続く道

清原果耶サイコーですね。主役を演じた台湾の俳優さんも(まったく知りませんでしたが)アッパレな演技でした。観終わったあともずーっと(これを書いている今でも)余韻に浸れる作品です。

大統領は映画がお好きPart4(2024年4月~6月までに観た映画)


【第2位】アイミタガイ

11月1日の全国公開に先駆けて、試写会に(知り合いの映画監督にお誘いいただき)行ってきました。しかも黒木華の舞台挨拶付きで(背が思った以上に高く、顔が思った以上に小さいのにビックリ)。
ナマの黒木華に会えたことの贔屓目もあるかもしれませんが素晴らしい作品でした。多くの人に観てもらいたいですね。
黒木華の演技はもちろんですが、親友の藤間爽子の中学生時代を演じた白鳥玉季(いま14歳)がとってもいい!彼女は将来、大物俳優になりますよ、きっと。「アイミタガイ」の意味を教えてくれた風吹ジュンもよかったし。それからエンドロールで流れる主題歌「夜明けのマイウェイ」(45年前に流行った歌のリバイバル)を黒木華が自分自身で歌っているんですが、これまた最高です。

大統領は映画がお好きPart8(2024年10月の一か月間に観た映画)


さあ、そして2024年の第一位は・・・


【第1位】正体

終始スクリーンから目を離すことができませんでした。主演の横浜流星のことは昨年の「ヴィレッジ」で注目し始め、「春に散る」では見事なボクサー役を演じていたことで(その作品の役作りためにトレーニングを積みプロテストに合格したというエピソードも知り)すごい俳優だなーと感心していたのですが、本作で大統領の評価は決定的となりました。来年の大河ドラマ(べらぼう)も楽しみですね。
あ、そうそう、この作品では山田孝之もさすがの演技を見せていたし、吉岡里帆もすごくよかったですよね(いまさらファンになりましたw)。

大統領は映画がお好きPart10(2024年12月の一か月間に観た映画)

以上ベストテンの発表でした。あくまで大統領の主観によるベストテンなのであしからず🤭。

こうやって振り返ってみると、今年もいろんな素晴らしい映画がありましたね。惜しくもベストテンから漏れた作品でも、ずっと心に残るであろう映画がありました。

せっかく2024年の全作品を振り返ったこともあり、優秀主演女優賞・男優賞、優秀助演女優賞・男優賞、それから大統領特別賞(男優の部、女優の部、作品の部)を選んでみましたので、以下ご覧ください。

【優秀主演女優賞】

☆は最優秀賞、カッコ()内は、対象となった出演作品です

清原果耶( 青春18×2 君へと続く道)
黒木華 ( アイミタガイ)
☆石原さとみ(ミッシング)
河合優実(あんのこと)
永野芽郁(はたらく細胞)

清原果耶の透明感溢れる演技は素晴らしかったです。黒木華は歌唱賞も併せて差し上げたいですね。永野芽郁は天真爛漫な可愛さ満点。「ミッシング」と「あんのこと」はベストテン入りを逃した作品なのですが、石原さとみ、河合優実の熱演は光るものがあり、優秀主演女優賞とさせていただきました。
特に石原さとみは、いままでなかった難しい役どころを演じ切りみごと最優秀賞の受賞です!

【優秀主演男優賞】

☆は最優秀賞、カッコ()内は、対象となった出演作品です

内野聖陽(アングリースクワッド公務員と7人の詐欺師)
横浜流星(正体)
役所広司(PERFECT DAYS)
☆仲野大賀(十一人の賊軍)
山口馬木也(侍タイムスリッパー)

「アングリースクワッド公務員と7人の詐欺師」はベストテン圏外となっていますが、内野聖陽を優秀主演男優賞から外すことはできません。
そして最優秀賞は、苦手な殺陣をものの見事に克服した仲野大賀となりましたが全員大接戦でした。

【優秀助演女優賞】

☆は最優秀賞、カッコ()内は、対象となった出演作品です

原日出子(大いなる不在、正体)
宮澤エマ(スオミの話をしよう)
☆吉岡里帆(正体)
忍足亜希子(ぼくが生きてる、ふたつの世界)
沙倉ゆうの(侍タイムスリッパー)

原日出子は「大いなる不在(主演:森山未來、藤竜也)」と「正体」の2作品が対象です。忍足亜希子(おしだり あきこ)は「ぼくが生きてる、ふたつの世界」の主人公(吉沢亮)の母親を演じた“ろう者”の女優さんです。沙倉ゆうのは「侍タイムスリッパー」で初めて知りましたが、魅力的な女優さんですね。
でも最優秀賞は、僅差ながら「正体」の吉岡里帆に軍配が上がりました。


【優秀助演男優賞】

☆は最優秀賞、カッコ()内は、対象となった出演作品です

松村北斗(夜明けのすべて)
☆山田孝之(正体)
佐久本宝(十一人の賊軍)
中村蒼(アイミタガイ)
中井貴一(海の沈黙)

松村北斗の対象作品「夜明けのすべて」は惜しくもランキング圏外でしたが、上白石萌音との共演でとても好きな作品でした。「海の沈黙」の中井貴一はさすがの渋い演技。佐久本宝は「十一人」の中のキーマン。中村蒼は黒木華の恋人役で重要な役どころでしたね。
そして最優秀賞は、「正体」で主人公(横浜流星)を追い詰める刑事役が見事だった山田孝之で決まりです。「十一人の賊軍」の主演男優賞としても有力候補だったんですが(そっちは仲野太賀に譲ることにして)こっちのほうでの授賞です。

【大統領特別賞】

そして最後は「大統領特別賞」の発表です。いままで発表した枠には収めきれなかった作品と俳優をセレクトしました。「男優の部」、「女優の部」、「作品の部」に分けています。

【男優の部】

西田敏行(ドクターX)
対象作品に限らず、さまざまな作品で長年にわたって楽しませていただきました。訃報を聞いたときは本当にショックでしたが、感謝を込めての特別賞です。

本木雅弘(海の沈黙)
主演男優賞からは惜しくも漏れてしまいましたが、記憶に残しておきたいと思っての特別賞です。本作の演技よりもさらに素晴らしいと感じているのが、現在NHKで再放送中の「坂の上の雲」です。15年前から3年間にわたって放映されたドラマですが、しびれる演技です。

柳葉敏郎(室井慎次)
「室井慎次よ、永遠に!」ということで、特別賞です。そして、この場を借りて松山千春にも「最優秀主題歌賞」を差し上げたいと思います。

【女優の部】

小泉今日子(海の沈黙)
アイドル時代よりも現在のキョンキョンのほうが断然いいですね。特別賞に選んだのは、実は映画よりもNHKBSで日曜の夜にやっていた連続ドラマ「団地のふたり」のノエチにハマってしまったことが隠れた授賞理由です😅。

三吉彩花(本心)
なぜ彼女が特別賞なのか、分かる人には分かると思います、大統領の本心が😊。ネットに降りてきたら、もういちど本作をじっくり鑑賞したいと思っています。

白鳥玉季(アイミタガイ)
黒木華演じる主人公の親友(藤間爽子)の中学生時代を好演しました。実際まだ14歳の中学生ですが、きっと近い将来、魅力的かつ個性的な女優さんに成長するのではないかと注目しています。

【作品の部】

サウンド・オブ・フリーダム
最後までベストテン入りを「ソウルの春」と争った作品。記憶に残しておきたくて特別賞にセレクトしました。観たのは今年の10月。そのときのコメントを以下に載せておきます。

悔しいですが、名古屋の映画コラムニストのブログをきかっけに観た作品。でも、観てよかったです。世界をまたいで繰り広げられる性犯罪(児童誘拐、人身売買、性的虐待など)の実態を、実話をベースにして描いた映画でした。本作の裏側では様々なスキャンダラスなことがあって撮影完了から公開まで5年の歳月を要したとのこと。スキャンダルの詳細や裏側の事情は知りませんが、この映画が訴えていることや、ストーリーの素晴らしさそのものには胸を突き動かされます。世界中の多くの人が観ることにも意味があります。よって★五つ!

大統領は映画がお好きPart8(2024年10月の一か月間に観た映画)



いかがだったでしょうか。いろんな意見や異論もおありかと思いますが、以上をもって「ハナリー島大統領が選ぶ2024年の映画ザ・ベストテン!」の発表を終了といたします。
来年もまた多くの作品と巡り合えることを楽しみにしています。そして一日も早く、立派な映画コラムニストになりたいと思っています😇。

いやー、映画ってホントにいいもんですね。では来年まで、サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ👋

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