大統領は映画がお好きPart7(2024年9月の一か月間に観た映画)
恒例の「大統領は映画がお好き」のシリーズ7回目。9月は観たい映画が少なく、思ったほど鑑賞数が伸びませんでしたが、掘り出し物の名作と巡りあえた月でした。今回は本数が少ない分、コメントは多めに書いてみました(低評価の作品は短かめですが😅)。
ということで、9月1日から9月30日までの一か月の間に観た映画をご紹介します。
評価は★1つから★5つまで。
★・・・面白くありませんでした
★★・・・面白いところもありましたが、ちょっと物足りないですね
★★★・・・まあまあ面白かったです
★★★★・・・いいね!おススメします
★★★★★・・・すごいね!超おススメします
ちなみに前回(Part6)はこちらです↓
では、Part7のスタートです!
※映画タイトルの前に付けている番号は、Part1以降続けている連番です。
117)ボストン1947 ★★★★★
前回(Part6)の予告でも書きましたが、これは感動の名作です。独裁軍事政権や南北の緊張を描いた韓国映画はしばしば観ていました。でも本作は、大戦後の日韓米の歴史を再認識しつつも、スポーツの尊さや意義を再認識できる愛ある映画でした。ラスト15分は泣いちゃいました。この映画に触発されて(ボストンは無理なので)ホノルルマラソンに出場しようかと密かに考えています🏃♂️。
118)エイリアンロムルス★★★
第一作目を観たのは学生時代。むっちゃ怖かったのを覚えています。本作も不気味さ怖さは同様(いや、むしろ映像技術的には当時を上回っている)と思いますが、ある程度の予測がついてしまう怖さだったのは残念。まあ、しょうがないですけどね。続編はあるのかな?
119)夏目アラタの結婚★★★★
予告編に興味をそそられて観てきました。残念な評価だった朝ドラ「ちむどんどん」の黒島結菜の名誉回復になったかも。こういう役もやれるんだなと感心しました。相手役の柳楽優弥もさすがの存在感。ありえない構成や展開も漫画が原作なら、まあ納得。あ、そうそう。我が家のすぐそばの隅田川テラスがロケ地だったので★をひとつオマケしました😄。
120)ナミビアの砂漠★★
河合優実が主演ということだけで観に行きました。が、全体的にちょっと理解不能でした😓。河合優実の無駄遣いではないかと思いましたが、あるワンシーンがあったので、まあ許してあげてもいいかなと。これは若い方々の感想もお聞きしてみたいですね。★は、河合優実のあのシーンに免じてひとつオマケしました(オマケがなければ★ひとつ)。
121)スオミの話をしよう★★★★
ネットの低評価や酷評が目立つ作品。「この作品はきっと舞台演劇を映画館に持ち込んだのだな…」と考えれば、そして「高尚なことなど期待せずに、ただただ名優たちが馬鹿らしさを追求した挑戦作なんだな」と考えれば、あるいは「名優たちが監督と一緒に馬鹿を真面目に楽しみながら作り上げた映画なんだな」と考えれば、高評価になるのではないかと。それにしても長澤まさみは何を演じさせても魅力的な女優さんですよね。大河ドラマ「鎌倉殿…」のファンには特にお勧めです。
122)侍タイムスリッパー★★★★★
久々に声援と拍手を送りたくなった映画です。実際に拍手をしていた方々もいました。京都で米農家を営む方が、自分の貯金をはたいて作った自主製作映画なのだと知ってビックリしました。脚本も撮影も照明も編集も全部この監督がこなしていたということにもビックリ。そして主演の山口馬木也。決して有名な俳優ではないのですが、むっちゃハマり役で素晴らしい演技でした。最後に、助監督役を演じていた(実際に本作の助監督だった)沙倉ゆうの女史(東映京都俳優部に所属の俳優さん)に大あっぱれ。すべてにおいて文句なしの★5つです。きっといろんな賞をたくさんもらうでしょうから、ギャラが少なかったであろうキャスト&スタッフへの特別ボーナスにしてもらいたいですね。個人的には思い出の東映京都撮影所(太秦映画村)が撮影に全面協力していたのが嬉しかったです😄。
123)KCIA南山の部長たち★★★
8月に観た韓国映画「ソウルの春」に触発されて、遅まきながらネットで鑑賞しました。知っているようで知らなかった韓国の闇の歴史。でも、今までの闇がこうやって国内のみならず海外にまで知らされていくというのは韓国の民主化が進んできた証左というべきなのでしょうね。
124)タクシー運転手 約束は海を越えて★★★★
「南山の部長たち」を観終えてすぐにこの作品もネットで鑑賞しました。序盤は軽いタッチだったので、光州事件を扱った映画のはずなのに…と、ちょっとした違和感を持ちました。が!中盤からどんどん引き込まれていき、終盤には手に汗握る展開のあとの感動的な結末。「ソウルの春」や「KCIA南山の部長たち」とはまったく異なるアプローチや視点で描かれた傑作。韓国映画の質の高さを思い知った作品でした。
125)あの人が消えた★★★
ブラッシュアップライフと同じ監督(水野格氏)の作品だということで期待しながら観に行きました。なるほど、そうきたか、最後にはそういう持って行き方をしたのか、ふむふむ、と、感心はしたものの、鑑賞前の期待値には追いつけなかったかな。ブラッシュアップライフのようにテレビドラマだったら、もうちょっと丁寧な描き方ができたかもしれませんね。
126)ぼくのお日さま★★★★
こういう淡々とした、さりとて人間の深い心理を表現した映画は好みです。美しい雪景色の氷上で、池松壮亮が演じるスケートコーチと生徒役の少年少女(タクヤとさくら)がはしゃぐシーンは、ジャンルやテーマは全くちがうものの「北の国から」を彷彿とさせるものがありました。タクヤ少年がさくら少女に向ける淡い恋心もよかったです。ラスト、雪解けの春に道端で遭遇した二人がどんな会話を交わしたのかが気になります☺️。
以上、9月に観た映画は10作品。うちネットが2作品なので、ちょっと物足りなかったですかね。とはいえ、★5つの作品が2つ(ボストン1947と侍タイムスリッパー)あったのはラッキーでした。
さて、10月はどんな作品と出会えるでしょうか。
いやー、映画ってホントにいいもんですね。では次回まで、サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ👋