田中ゆうたろう区議発言 杉並区議会第四回定例会一般質問より(2023/11/21)

はじめに


・この文字起こしは、杉並区議会が公開した映像を元に、当プロジェクトの文責で文字起こしをしたものです。質問・答弁に忠実に文字起こしをしているが、万一間違いがあった場合はご指摘に基づき訂正いたします。
・ここには当プロジェクトが重要な質疑部分と判断する質疑・答弁の一連のやりとりを抜粋しています。当該区議の質問の全文ではありません。質疑のすべてを確認したい方は、杉並区議会の記録映像をご覧ください。


1.貞明皇后について(内容割愛) 


杉並をセンタクいたし候、田中ゆうたろうです。
通告に基づき区政一般について質問を行います。

1項目め、貞明皇后ついて質問します(以下割愛)。

2.暴走・迷走の岸本区政について

2項目め、暴走迷走の岸本区政について質問します。

7月30日西荻窪勤労福祉会館におきまして岸本区長の政治集会における過激派コスプレについて、先の第3回定例会でただしたところ、過激派ではなくタイマーズのコスプレであったという旨の答弁がございましたロックバンド、ザ・タイマーズへの著しい侮辱であります。区民に対し謝罪が必要と考えるかどうか、区長の答弁を求めます。

9月9日、10日に新潟県小千谷市で行われた片貝まつり大花火大会への往復。また11月2日に勤労福祉会館で行われた立憲民主党吉田晴美衆院議員の政治集会への送りに庁有車を用いていることは、区長公用車廃止との自身の公約に著しく違反するものであります。区民に対し謝罪するよう求めます。区長の答弁を求めます。

また、区長による庁有車使用基準を厳格化するように求めます。
これも区長の答弁を求めます。

11月8日の大きさ会見中、産経新聞の記者が質問を始めた際に、中継が中断いたしました。
そして赤旗の記者が質問を始めた頃に、不思議なるかな、中継が再開いたしました。原因と影響また改善策を問います。

このところ、本会議場や委員会室でも機器の故障が相次ぎ、その多くがさっきの記者会見と同様、区長に不都合な質疑が行われる際に発生していることに、区民から偶然ではないのではないかとの声が届いております。この行為に対する区の見解を求めます。

区は区や区教委が後援名義を許可する際の基準や当日チェックを強化する必要性について、私はこれまで議会で度々訴えてまいりました。なぜ今日まで放置されてきたのか、個別事業ごとの担当所管ではなく、各所管を総合的に統一する見地からの答弁を求めます。

さて、今月4日、杉並区立柏の宮公園で難民・移民フェスと称するイベントが行われ、私も難民問題への関心から足を運びました。このイベントにつきましては先日の議員が既に質問されておりますので、重複を避けるよう努めつつ質問いたします。
この難民フェスに後援名義を許可したのは、文化交流課とのことでありますが。事実でしょうか。事実とすれば、本来これは総務課の所管ではないのでしょうか。総務課ではなく文化交流課が許可した理由は何か伺います。

同イベントは当日現地で区職員が内容をチェックしていたそうでありますが、どの程度チェックしていたのでしょうか。なんか当日は杉並フェスタもあったんで、両方行かなきゃいけないんで大変だったみたいですけれども、開始から終了までちゃんとチェックしていたんでしょうか。午後だけ見たとか言ってましたかね。先日の答弁で不十分だったのではないでしょうか伺います。

同イベントでは、写真撮影や録画を禁止する旨が一部の関係者によって口頭で喧伝されておりましたが、会場で配布されているチラシには、人物が特定できる写真撮影について、難民の中には居場所が知られることで、本人や祖国に残っているご家族の命に危険が及ぶ可能性がある方がいます。撮影ゾーン以外では人物が映らないよう、十分にご配慮ください、との協力要請が記されているのみでした。このような協力要請は区として事前に把握していたのか。川口市で行われている同種のイベントともくらフェスでさえ、写真撮影禁止や自粛要請など一切なされていないと聞きますが、今回杉並で行われたような協力要請、さらには写真撮影録画の禁止喧伝は、適切な行為なのか。規約違反、ひいては違法行為や犯罪行為を招く恐れもあるのではないか、所見を問います。

同イベントでは、政治的主張や区長の映画の宣伝を行っていたのみならず大音量で音楽を放送。また、参加した外国人が、一部の区民に、「神はあなたを殺す」と連呼するなど脅迫。
立憲民主党ひわき岳区議ら、運営サイドが私を含む複数の区民に対し、「公の場所に居場所がない」などと称し、私達が何ら差別的発言を行っていないにもかかわらず、「差別主義者は帰れ」「差別主義者は帰れ」と何度も何度も大声で騒ぎ、私が「気持ち悪いので触らないで」と度々訴えているにもかかわらず、私の体をベタベタと触り掴むなどして、私達区民を一方的暴力的に排除。さらに、同じく立憲民主党のてらだはるか区議にいたっては、当人がその場に居合わせなかったにもかかわらず、自身のSNSに次のような投稿を行っています。曰く「難民・移民フェスにわざわざ出向いていって、外国籍と思われる方々にビザがあるのか、何のビザでここにいるのか」と聞きまくっていた杉並区議会議員がいたという、恥ずかしいごめんなさい」などと事実に基づかず、憶測で虚偽発言を行い、区民に更なる混乱と分断を招いております。ビザの有無など一言も聞いておりませんし、ビザという言葉は発しておりません。「嘘をつくなデマゴーグが」と言いたい。この脅迫や配布については、SNS上で証拠となる神奈川新聞石橋学氏の証言や言論弾圧集団CRACによる動画などの投稿も既に行われており、この質問に先立ち文化交流課長に情報提供も行ったところでありますが、確認したのか伺います。

さて、報道によれば、「トラブルがあったことは区としても承知している。問題があれば主催者から報告してもらう必要がある」としているそうですが、主催者に報告を求めたのか、また主催者から報告があったのか確認します。

私は願わくば、難民問題について理解を深め、このたびの杉並区総合計画実行計画でも主要事業としてうたわれている多文化共生について考えるよすがともしたかったのでありますが、このような結果に終わったことは誠に遺憾というより他ありません。
岸本聡子区長の標榜する多文化共生が、日本人への脅迫恫喝、日本人の権利侵害、日本文化の破壊と同義であってはなりません。日本に溶け込もうと努力し、ルールを守り、マナーを守り、心静かに暮らしている外国人の方々にとっても、このようなイベントは迷惑千万、自分たちの立場を悪くすることにも繋がりかねない、誠に不幸な出来事であったことと思います。難民・移民フェスはその悪質性に鑑み、後援名義の取り消しを求めるものでありますが、区の見解を求めます。
また今後も、区として後援すべきではないと考えますが、区の見解を問います。

次です。
性の多様性条例について伺ってまいります。
区長が性別非公表の区議の性別を区議選直後に暴露した件が報道され、改めて社会の強い批判が寄せられております。区議本人への謝罪で済まされる問題ではありません。性的少数者を含む社会全体に謝罪するよう求めます。区長の答弁を求めます。

区長はさっきの記者会見で、性別の暴露を性の多様性条例と関係があるのかと記者に問い返しておりましたが、条例制定者自らが条例に反しておきながら、開き直るにもほどがある。認識不足も甚だしい。撤回して謝罪するよう求めます。

LGBTQ+理解促進講座で講師を務めた映画監督の浅沼智也氏の性暴力疑惑が浮上しております。同講座は直ちに中止すべきと考えますが、見解を求めます。

さきの決算特別委員会で、区は条例の定める性の多様性を性別に起因するものに限定すると答弁しながら、性別に起因するもの以外もあり得るので、包括的にクィアに含めるとも答弁していることは明らかに矛盾します。見解を求めます。

区長は同委員会で、ポリアモリー複数性愛も性の多様性に含まれると答弁しましたが、これに対し、日本の婚姻制度を破壊するつもりか、杉並区を乱倫の町にするつもりか、重婚を是とするかのような答弁は子供たちに説明がつかぬ、こんな性道徳の乱れた人物が区長とは情けないなどの声が寄せられております。これらの声は性を理由とする差別に該当するのか問います。

このところ杉並区の目指す性の多様性が尊重される社会になるものが、いかに現実離れしたものであるか、いかに空想の所産に過ぎるものであるかを思い知らされる事件が続発しております。今月12日、栃木県佐野市の東北自動車道のサービスエリアで女子トイレに侵入したとして男が建造物侵入の疑いで逮捕されました。サービスエリアの店員から、女装した男が女子トイレに入っていると通報があり、逮捕に至ったそうであります。使用済みの生理用品を盗もうとしたとみられ、容疑を認めているとのこと。また翌日13日には三重県桑名市の温泉施設で女性用の浴場に侵入したとして、やはり男が建造物侵入の疑いで逮捕されました。警察の調べに対し、男は女性用の浴場に入ったことを認めた上で、「私は心は女なのになぜ女子風呂に入ったらいけないのか全く理解できないと」話しているとのこと。浴場に居合わせた女児、女性の恐怖は想像するに余りあります。容疑者が逮捕されたからといって、彼女たちが負った心の傷は取り返しがつくものではありません。客観的に証明することが困難な性自認を安易に条例に盛り込んでしまった杉並区も他人事ではあり得ず、第3回定例会での私の一般質問に対して聞かれた。おのずから公共の福祉による制約が働く。具体的状況に即して慎重かつ個別に調整、判断されるなどの区の答弁がいかに現実からかけ離れた荒唐無稽な戯言であるかを改めて証明する事件であります。こうした事件を誘発し、女性や女児の人権や安全を現に踏みにじりつつあることに責任意識はないのか、区長の答弁を求めます。

さて先月14日に行われた女性区民の人権デモ行進中に女性のデモ参加者に対し、中年男性が体を密着させて動画を撮るなど、女性区民の人権が侵害される実例が発生いたしました。
性の多様性条例による悪影響であり、区長が謝罪し、条例を直ちに廃止すべきと考えるが、区長の見解を求めます。

男女共同参画担当課長の公募は、杉並から差別をなくす会の遠藤まめた氏、トランスジェンダージャパンの浅沼智也氏、先に述べました性暴力疑惑に浮上している浅沼智也氏、渋谷区元男女平等ダイバーシティ推進担当課長の永田龍太郎氏など区長に親しい活動家が恣意的に起用される可能性が極めて高いと言わなければなりません。中止すべきと考えます。区長の見解を求めます。

給食費無償化について、区立小以外の児童生徒、特に障害児への対象拡充の検討状況を確認します。

区民参加型予算事業について、入力フォームの使用が投票期間中に人知れず10月11日から差し替えられておりました経緯を確認します。

財政課長に確認したところ、住民基本台帳との確認は行いたいと思っている。住民票に記載以外の氏名で投票された場合については無効になりうるとのことでしたが、実際はどのように対応するのか確認します。

11日から変更した点についての記載もなく、住民基本台帳との突合や無効の可能性についての記載もありません。改めて今回の区民参加型予算事業は直ちに中止するよう求めます。
また、来年度も進めるとの答弁を、やはり第3回定例会で受けておりますが、今回の失敗を教訓として、事業継続自体を中止するよう求めます。答弁を求めます。

杉並フェスタです。
これまでの杉並フェスタでは、国会議員等の政治家を登壇させているのか。さっきの杉並フェスタ開会式で立憲民主党吉田はるみ衆院議員を登壇させたとのことですが、事実か確認するとともに、もし事実とすれば政治的中立性を欠くのではないかあわせて確認します。

第3回定例会の答弁で聞かれた、杉並フェスタへの岸本区長の無理解は看過できません。趣旨などを変えずに、これまで通り、来年度以降も実施を求めますが見解を問います。これまで要望している通り、年に2回、杉並フェスタを開催できないか。また、桃井原っぱ公園だけでなく、区内の他のエリアでも開催できないか問います。

最後に、区長は自転車に乗りやすいまち作りを標榜しておりますが、自転車利用者やまた特に歩行者に対するスマホのマナー啓発が不足しているのではないでしょうか見解を問います。

また、高井戸駅前歩道橋の階段下は、都が管理しているフェンスがあるため、歩道エリアが狭められ、その部分を自転車が通行することにより、結果的に歩行者の安全が脅かされております。しかも結構なスピードであそこは谷になってますんで結構なスピードで自転車を飛ばしてまいります。フェンス内にたばこの吸殻や空き缶が常時ポイ捨てされている状況を改善するためにも、都にフェンスを撤去し、歩道エリアを拡張するよう働きかけることを求めて3項目め、杉並芸術会館座・高円寺について質問します。

3.杉並芸術会館(座・高円寺)について(内容割愛)

4.障害者施策について(内容割愛)

(一般質問終了)

(議長)
理事者の答弁を求めます。
区長。

区長答弁・理事者答弁(一部)

(区長)
私からは、田中ゆうたろう議員のご質問のうち、私の皇室観天皇は日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であって、この地位は、主権の存する日本国民の総意に基づく」との規定を尊重しております。
また、皇位継承については、その皇位継承者の減少により、女性女系天皇を容認するのか。これまでの伝統を重視するのかといった議論が、国においてなされることと承知しておりますが、憲法の趣旨に従って、広く国民の理解を得ることが重要であると考えております。

次に、区長就任1周年行事での衣装に関するお尋ねにお答えいたします。
私は、労働者や市民の目線から平和や権利を権利の大切さを伝えていた当該バンドの考えに共感したことから、当時の衣装を模したものであり、当該バンドの侮辱に当たるとは考えておりません。

次に、性別を非公表としていた議員を女性議員として発信した件に関するご質問にお答えします。
本年の第2回定例会で田中ゆうたろう議員からのご質問に答弁申し上げ、ご答弁申し上げた通り、私は以前からホームページの情報等を通じて、当該議員の性別を女性として認識しており、議員が性別を非公表として立候補の届け出をしたことを把握しておりませんでした。しかし、その後、当該議員が性別や年齢にとらわれず、政治活動に取り組みたいとの考えから、性別を非公表として活動されていることを承知したものです。ご本人の確認を取らずに性別を公表してしまったことは、不適切な行為であり、謝罪をいたしたところですが、当該議員が性別を非公表とした理由に照らして、性の多様性条例で禁止しているアウティングアウティングに当たらないことは明らかです。
このことはご本人にも確認させていただいております。したがいまして、私が条例に違反したとの御指摘には全く当たりません。なお、私が他人の性自認を公表したとの報道は事実誤認であるため、区として、当該記事を訂正するよう抗議の申し入れを行っております。
私からは以上です。
残りのご質問につきましては、関係部長よりご答弁を申し上げます。

(議長)
総務部長

(総務部長)
私からまず、区長の庁有車の使用に関するお尋ねにお答えいたします。区長は公約において、隠し事のない透明な区政を実現します。区長に公用車はいりませんとしており、就任後速やかに区長の専用車を廃止いたしました。その上で、車での移動が必要な場合は、一般職員も使用している庁有車を使用しております。庁有車の使用頻度につきましては前区長時代の専用車の仕様と比較して約3分の1に減っていますが、岸本区長就任後使用した場合は、その履歴を日々ホームページで公表することで透明性の確保にも努めているところでございます。従いまして議員の公約違反とのご指摘には全く当たりません。
またこれまでの庁有車の使用になんら問題がございませんので、使用基準の見直しは考えておりません。

次に、11月8日の区長の記者会見中にライブ配信が一時中断したことに関するお尋ねですが、原因は開店前に配信機器を設置する際、配線の繋ぎ方が不十分だったことにありました。この影響でパソコン再起動し、視聴用のURLを再度作成するなど、復旧までの約18分間、ライブ配信が中断し、視聴者の方々にご迷惑をおかけすることになりました。
なお中断後直ちに機器トラブルにより配信が中断されている旨をXに投稿し、視聴者への迅速な周知に努めるとともに、会見終了の約1時間後にはICレコーダーで録音した音声をホームページ上に公開し、中断中の質疑の内容がわかるようにいたしました。
今後は配信機器を設置する際に複数の職員によるチェックを徹底することとし、配信時のトラブルにも対応できるよう、予備のカメラを加え、2台で撮影するなど改善に努めてまいります。
また、これらのトラブルについて、区民から偶然ではないのではないかという声が届いているとのことですが、いずれも作為的なものではございません。

次に後援名義使用承認に関するお尋ねですが、今後は主催者に承認要件の遵守を徹底してもらうため、具体的な注意事項を伝えることや、事業内容に応じて職員が現地で確認を行うことなどをこれまで以上に、全庁的に徹底し、区民の疑念を招くことのないよう努めてまいります。
私からの最後に、男女共同参画担当課長の公募についてお答えします。職員の採用は任命権者である区長の権限であり、公募につきましては外部人材から、適性のある方を公正な選考により採用するために行うものであり、恣意的な採用が行われることはございません。
私からは以上です。

(議長)
区民生活部長兼務文化スポーツ担当部長

(区民生活部長兼務文化スポーツ担当部長)
私からは、所管に関わる一連のご質問にお答えいたします。

まず難民・移民フェスに関します、一連のご質問にお答えします。
初めに、当該事業の担当課についてのお尋ねですが、事業の目的が「難民の人たちの状況を広く伝え、相互に交流する機会をつくる」などであったことから、区民の異文化理解に繋がるものと判断し、さらに外国人への就業支援事業や国際交流事業を所管する文化交流課が担当いたしました。
次に、現地を確認したのかとのお尋ねですが、当日は区職員が複数で会場を訪問し、一部職員は開始から終了まで開催いたしました。事業内容につきましては特に問題ないことを確認しております。
続きまして、写真撮影などに関するお尋ねですが、撮影の自粛要請はチラシなどで確認しており、こうした一部の制限を行うことは人権を守る上で必要なことであり、議員が言われるような違法行為などに繋がるとの御指摘は論理の飛躍ではないかと考えております。
次に、当日の状況に関するお尋ねがございました。
まず、議員が政治的主張と言われている行為は、一参加者によるものであったこと、また区長の映画宣伝は目撃してないことを主催者に確認しました。
その他一部の区民を排除したのではとのご指摘もございましたが、議員から提供を受けました映像を確認した限りでは、暴力的に退場を促したものとは見えませんでした。
この件に関して、主催者に説明を求めたところ、主催者からは新聞報道が現場の取材と主催者側への取材を一切行うことなく事実の一部を偏って切り取ったもので、差別扇動的であるため、記事の取り下げと謝罪を求めているとの回答があり、今後の動きを注視していきたいと考えております。
続きまして、音量につきましては、事業当日に近隣住民の方からのご要望いただき、区から主催者へ音量下げるよう、複数回依頼し、都度対応いただきましたが、事業終了後に改めて最初に被災者に申し入れいたしました。
最後に名義の取り消しなどに関するお尋ねですが、当該事業におきましては、これまで説明してきました通り、区の後援基準の取り消しに反することはなかったと考えております。
また、今後申請があった場合は、事業計画書などを基に改めて審査し、適切に判断してまいります。

次に、LGBTQ+理解促進講座を中止すべきとのご質問にお答えいたします。
議員のご指摘の件につきましては、事実関係が不明であること、また、最終回となる12月の講座では、別の方が講師を務めるなどから、現時点で中止することは考えてございません。
次に、性の多様性の用語に関する過去の答弁についてのご質問にお答えします。
議員からご指摘があった答弁ですが、Qクィアの要望の定義についてご質問を受け、一般的に解釈されている内容をご説明したものであり、区が制定した条例で対象とする範囲とが異なっておりましても矛盾するものではないものと考えております。
なお、この条例は、性の多様性が尊重されるための基本的事項を定め、もって区民が相互に人格と個性を尊重しながら共生する地域社会の実現を目的としたものであり、特定の事項を含めるか否かなどを議論するものではないことから、今後は異性愛の人なども含め全ての人が持つ属性を表すSOGIの介入の普及に努め、多様な性に対する理解増進を図ってまいります。
次に複数愛に関するご質問にお答えします。
複数相は当事者の同意の上で2人以上の人と同時にパートナー関係を築くふれあいの形、またはそれを実践することを指す言葉で、この条例が対象としております性別などに起因する多様性には含まれないことから、条例で言うところの性を理由とした差別には該当しません。
なお、さきの決算特別委員会における区長の複数愛に関するご答弁は、区長就任前に記載した事項に対する自身の考えを聞かれて答えたものであり、それをあたかも現在の区政や政策に影響を及ぼすかのような意見として、議会の場で言及し、批判する言動は不適切なものと考えております。
次に、三重県の温泉施設で女性用の浴場に男性が侵入したことなどに関するご質問にお答えします。報道では、現在、事実関係について警察の調査が行われているとのことであり、このことからも、公共の福祉による制約が働き、具体的状況に即して慎重かつ個別に調整判断されているものと捉えております。また、国からも公衆浴場などにおける男女の取り扱いについては、身体的な特徴を持って判断するとした通知が、各自治体に発出されており、今後こうした事件を背景に、ルールの徹底が図られるものと捉えております。
以上のことからも、議員のご指摘は理由がないものと考えてございます。
次に、県が指摘するデモにおいて、参加した区民がトラブルに遭ったのは、区の性の多様性条例の影響ではないかとのご質問ですが、区外で行われたデモで発生した事例であり、このことが、杉並区の条例に起因していることとは考えられないことから、条例を廃止することも区長が謝罪することもございません。

次に、すぎなみフェスタに関します、一連のご質問にお答えします。
まず、政治の登壇者に関してですが、開会式の際、お越しになった国会議員を紹介したケースはありましたが、ステージに上げたことはございませんでした。今年度すぎなみフェスタの所管が文化交流課から地域課に移ったことで、このことを把握してきておらず、今年の開会式では、ご希望に応じて人をステージ上で挨拶していただいたところです。
ただ、区民関係団体などからなり、実行委員会によるイベントにおきまして、特定の議員のみをステージに与えたことは思慮に欠いたものであったことからも、今後はこれまでと同様ご来場いただいた場合であっても、ご紹介のみにしていくこととしております。
次に今後の開催内容につきましてですが、これを今回で開催50回となりましたので、より区民主体のイベントとなるよう必要な見直しを行ってまいりたいと考えております。

再質問

(議長)
6番、田中ゆうたろう議員。

(田中ゆうたろう)
はい、何点か、再質問をさせていただきます。

えーとですね、まず庁有車の件ですけれど、私はその、前回、他の議員もお聞きになったと思いますけれど、何か過去の判例とかをね、言い訳にしてグダグダと述べておりましたけれども、そういうことを議員も聞きたかったわけじゃないと思うし、私も聞きたかったわけじゃないんですよ。あの区長が、公約を違反してるんじゃないか、だから謝罪が必要なんじゃないかってことを申し上げてるんですね。確かにそれは表向きは区長公用車を廃止したように見せかけて、その実、庁有者を自分の公用車代わりににしているわけですから、非常に大きな問題があると思いますし、小千谷市の往復に区長車を使うなんてことは、田中良さんより悪質なんじゃないですか。どういう神経してるんだと思いますよね。もう1回答弁を求めます。
それと、その庁有者の車の運転なんですけど、それって誰がやってんすか。そういう職員がいるのか、何か部長とか課長とか副区長とか、そういう人たちが、時には運転したりするのか実態をお示しください。

それが一つ目ですね。
それとですね、アウティングの件なんですけど、何かこれもよくわからないこと言ってましたけれども、アウティングですよ。アウティングに当たらないとかって言ってましたけれども、アウティングです。
なんか当該議員にも確認したと勝手なことを。何かまた言い訳のように言っておりましたけれども、これ当該議員の発言も問題がありましてね。自分はアウティング的に感じないっていうふうに、悪気なく思ったのかもしれないけれども、そのことによって、「本人がアウティングとして認めなきゃいいんだ。非公表としている性別をバラしちゃっても、アウティングにならないんだ」っていうような、そういう観念も社会にばらまいたっていう意味で、ものすごく大きな問題あると思いますよ。あなたも。
とにかくその議員にも確認したとかいうようなことは、何の言い訳にもならないし、あとさっきの区民生活部長の答弁の中に、SOGI、これからはそういう概念を大事にしていくということをおっしゃってました。それつまり、いわゆる性自認とか、性的指向ということを、より普遍的に、性的少数者のみならず、普遍的な、誰にとっても重大なことなんだっていうことで、SOGIの概念を重要視していきたいという答弁であろうというふうに受け止めましたけれども、私は別にSOGIがいいとか悪いとかって今言いませんが、もしそういうことでいくならば、なおのことを区長のその性別非公表だった人間の区議の性別をばらしたのは、暴露したのは、アウティングですよ。
そのSOGIの概念は...何?うるさいね。
個人の意思に反したんだろ?非公表だっていってんだろ。黙れ!

(議長)
お静かに願いますどうぞ。

(田中ゆうたろう)
それでだから、本人が非公表としている性別、それは何かの性自認とか、性的指向じゃないからアウティングに当たらないとか。本人の了承してるからいいんだみたいなこと言ってるかもしれませんけども、とんでもないことですよ。だから、性的少数者のみならず社会全体に対して謝罪する必要があると言ってるわけです。まして、当人へのお詫びで済ませるだなんてことはもってのほかです。あなた方の今回のこの暴露によって恐怖しているのは、性的少数者だけじゃなくて、社会のいろんな人が恐怖し、絶望し、震えおののいているはずです。再度、区長の真摯な反省と謝罪の答弁を求めます。

LGBTQ理解促進講座でありますけれどもまだ確認が取れないみたいな。だからやるんだみたいな、また12月の講師は別人だしみたいなこと言ってましたけど、まだ要するに、ただ言い分がいろいろそのぶつかり合っててね、はっきりしない部分があるかもしれませんけれども、そういう問題を起こしてしまってるってこと自体が、どうなんですか?LGBTQ+理解促進講座、そういう問題を社会に普及しようとするその講師がそういう騒ぎを起こしている、あるいは起こされてるっていうこと自体はどうなんですか。まだはっきりしないからいいんだ、みたいなことは非常にもう強弁にもほどがあると思います。やめるべきだと思います。中止を求めます。再度答弁を求めます。

そういうことを言われてるってこと自体恥ずかしいと思わないとねその人も。そんな...
うるさいね。ちょっと議長。

(議長)
田中議員、ちょっとお待ちください。
傍聴者に申し上げます。お静かに願います。

(田中ゆうたろう)
だからそういうね。いやしくも、性的少数者の人権とかそういうものを、社会に普及していこうという立場の者が、性暴力それを起こしたというふうに言われてるっていうこと自体が、ちょっと恥ずかしいじゃないですか。そんなことは。また区がそういう人を使っちゃった、今まで、またこれからも性懲りもなく続けようとしてる対応が非常に問題があると思います。中止を求めます。答弁を求めます。

えーとですね、先日ですね、区長が山名議員の質問に対してですね、男性差別的な発言をいたしました。何でしたっけ、男中心の職場は生産性がないというなこと言ってて、それを先日、昨日ですか、井口議員にたしなめられて、質問されてもいないのにこの場でしゃべり倒したことがですね、要するに男は仕事で、女は家事育児という役割…

(議場より)
違うよ。
男性が仕事中心に…

(議長)
お静かに願います。

(田中ゆうたろう)
黙ってろ!
男性が仕事中心で、女性が家事育児中心の、そういう固定的な役割分担の働き方、男性の長時間労働は…

(議長)
田中議員が発言中でありますので、ご静粛にお願いします。

(田中ゆうたろう)
ご静粛にお願いします。
それで、そういうこと言ってましたけど、それはそれで、また新しい差別が生まれてる、新しい差別を産んでるっていう意識がないことに、その頭の古さ、その考えの古さに愕然といたします。仕事をしたいという女性もいますよ。そりゃ、ここで見渡すでもなく、仕事をしたいっていう女性もいるけれども。家事に専念したい、子育てに専念したいという専業主婦の皆さん方はどうなるんですか。古いんですよ、あなたがあなたのその態度が、あの発想が、そして実際に、あなたは議員に答弁を求められながら何も答えられずに、それをむくつけき、その辺の男の部長に答えさせてるわけでしょ。男のあれに助けられてるわけじゃないですか。もう二重三重に矛盾してるわけですよ。区長の答弁を求めます。専業主婦差別をやめていただきたい。
あと、その男性差別をしたってことについても謝罪をしてください、ちゃんと。私にちょっと舌足らずの言葉足らずでもあったかもしれないがって言って開き直るんじゃなくて、男性差別をしたんですよ、あなたは男性のいろんな部課長に支えてもらっていながら、男性の、男性の高齢者担当部長とか、子ども家庭部長に助けてもらって、自分が答弁もできないから、そういう男の部長さんたちに助けてもらっておきながら、何失礼こと言ってんですか、男性差別に対して謝罪をしてください。答弁を求めます。

(一部割愛)

最後になりますけど、コスプレの件ですけど、何かタイマーズをなんかさらに侮辱するようなこと言ってましたけども、これあの区長はこの集会、お金取ってますよね、確かね。1000円かな。入場料取ってると思うんですよ。これ楽曲使用料っていうのは、権利者に支払ったんですか。それを確認して、私の再質問を終わります。

(議長)
理事者の答弁を求めます。区長。

再質問に対する答弁(一部)

(区長)
田中ゆうたろう議員の再度の質問の、最後の部分にお答えしたいと思います。タイマーズの件ですけれども、JASRACに著作権法にのっとって、適切な手続きをとっております。
以上です。

(議長)
総務部長。

(総務部長)
はい、田中ゆうたろう議員の再度のご質問のうち、所管事項に関して、お答えをいたします。

(一部割愛)

それから、いわゆる性の多様性条例に関する、区長の行動がアウティングに当たるのではないかと。なぜ当たらないと言えるのか、というご質問だったかと思いますけれども、むしろアウティングに当たるという主張の方が、なぜそういう主張になるのか全く論拠の欠ける主張だと、私は理解に苦しみます。
繰り返しになりますけども、あくまでも条例性の多様性条例第4条第2項で禁止をしているのは、本人の意思に反して性的指向、もしくは性自認を明らかにすることであります。
一方で区長が公表したのはご当人の性自認ではなくて、性別であります。これはご当人も認めていることです。区長は以前からホームページ等の情報を通じて、ご当人の性別を認識していたことからですね、性別を非公表として立候補されていることに思いが及ばず、その性別で区議選の当選者の数をカウントしたまででございまして、よって区長の行為が条例違反に当たらないことは明らかです。単純な3段論法だと思います。
私からは以上です。

(議長)
区民生活部長。

(田中ゆうたろう・不規則発言)
(犬っころになった共産党は魅力がないよ。まったく。)
(犬っころ。)

(区民生活部長)内容割愛

(議長)
以上で田中ゆうたろう議員の一般質問を終わります。


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