【コラム】私はART-SCHOOLに通ってました。 ー10代の頃に出会った音楽と一緒に成長してる感ARIMASENKA?
ART-SCHOOL
皆さん、ART-SCHOOLをご存じだろうか。
……ボーカルにして2019年現在唯一のオリジナルメンバーである木下理樹を筆頭に結成したロックバンド、それがART-SCHOOL。
年を経る毎に方向性を変え、時に呆れさせながらもファンを掴んで離さない、魅力的なバンドであるART-SCHOOL。私はもう5回程ライブに行った。少ないかもしれない。通う度にルックスからメンバーから曲調まで変化しているバンドだ。紹介していきたい。
ART-SCHOOL第一期
こちらはART-SCHOOLの1stフルアルバムからの一曲だ。全体を通してシンプルな構成となっている。ちなみにこの映像は、ART-SCHOOL第一期のラストライブ。
……人生で初めて聴いたART-SCHOOLがこの「SAD MACHINE」だった。初期の映像を、有象無象の潜むYOUTUBEの海から探し出した私は幸福だろう。現在のJ-ROCKシーンからは考えられないシンプルすぎる構造。ガシガシとノイズを効かせたギターを弾いている辺りが痺れる。歌声の切実さもひしと伝わってくる。タイトル、「SAD MACHINE」だぜ。ダサいのかイケてるのかも分からない。いや、ダサいか。歌詞を少しだけ引用。
青い。青臭い。そんな歌詞であるが、思春期の頃、この青さを心に抱いて生きていた人も多かったのではないだろうか。ちなみに、この曲が発表された頃、私は8歳だった。彼らと共に時間を過ごした訳ではないが、18歳になった私にも感じ入るところはあった。今でもこの曲で歌われてるような寂寥とした感情に囚われることがある。
この頃の編成は
Vo&Gt.木下理樹
Gt.大山純(現・ストレイテナー)
Ba.ひなっち(現・ストレイテナーand more...)
Dr.桜井雄一(現・LUNKHEAD)
ART-SCHOOOL第2期
好きなアーティストがいたら楽器を手にするのが人間の常だろう。私はaikoファンだったこともありキーボードを弾き始めた。キーボードの難しさに堪え難きを感じていた頃、ART-SCHOOLに出会い、ロックに目覚めた。安いギターを買う為の費用を牛丼屋の賃労働で得た金銭から購入した。アンプとシールドこみで2万くらいだったろうか。こちら、メンバー編成を変えてから発表された曲。
木下理樹の書く詩には人間の弱さが書かれている。人間の欲望や弱さをこれでもかと言うくらい歌い上げる。歌詞は引用しない。是非聴いてみていただきたい。
私は自分の弱さを見せつけられたような気分になる。
この頃の構成は、
Vo&Gt.木下理樹
Gt.戸高賢史
Ba.宇野剛史
Dr.桜井雄一
ART-SCHOOL第3期
初期メンバーの一人である、ドラムの桜井が脱退した。それでもバンドは続く。
ファンク。ファンク。ファンク。グッドメロディ。そうか木下、こんな曲もかけるのか、といった具合である。このころ、イギリスの某バンドをパクったとかパクッてないとかで色々と叩かれたりもした。構成の凝った曲が多い。
この頃の構成は、
Vo&Gt.木下理樹
Gt.戸高賢史(MONOEYES,ROPES)
Ba.宇野剛史
Dr.鈴木浩之
ART-SCHOOL 現在(2021年)
ファンク期から現在まで、上記以外にも色々な変遷があった。ボーカルの声ががらっがらに枯れたる状態でアルバムを録ったり、ラップやったりしてた。正直、どっちのアルバムも好きじゃないが、よく聴く。音楽だけでなく、ART-SCHOOLファンの多くは、バンドの苦悩さえ、歌詞や曲調の変化感じ取っているように思う。こんな音楽の聴き方は感傷的に過ぎるだろうか? そうかもしれない。ART-SCHOOLは、かれこれ20年近く続いているバンドだ。オリジナルメンバーはフロントマンの木下理樹ただ1人だが、それでもバンドは続いている。
木下理樹という一人の人間が、弱さや苦悩を晒しながら試行錯誤を重ねた結果として、今のART-SCHOOLの楽曲たちがある。
一人の人間の苦悩と、それでも良く生き続けようとする意思がART-SCHOOLを形作っている。ファンが年を取るように、ART-SCHOOLも年をとる。
……10代の頃に出会ったバンドって、一緒に成長してる感を味わえたりするよね、って事が書きたかった記事でした。
私たちは幸福になるために産まれてきました。どのように生きるのが自分にとって幸せなのか、皆さん分かりますか? 私は分かりません。色んな選択の果てに、幸福を見つけてゆきたいですねぇ
お読みいただき、ありがとうございました。音楽を聴くと、優しい気持ちになりますねぇ。今日も1日お疲れ様でした。お休みなさい。おはようございます。今日も一日もラララララ。
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