Quizknockの動画~チャットクイズ 神話の時代~
【stay home】離れてる人と早押しクイズしたくなったらどうすればいい?【Zoomで早押し】
【0:40】ふくらP
「いにしえのクイズ界で行われていたルールなんだけど」
前の記事で「Quizknockの動画と照らし合わせつつ」と書きましたが、実はQuizknockで行われていた形式「いにしえ」よりもはるか昔、例えるならば「神話」の時代クイズがありました。
今回は「いにしえ」以前の話から始めたいと思います。
なぜ「神話の時代」と表現したのか。それは、私くげがネットクイズに初めて触れたのが1998年、運営を始めたのが2000年あたりが「いにしえのクイズ界」にあたります。
「神話のクイズ界」はどこにあたるのか?現時点で確認できる始まりはインターネットが始まる前。1991年までさかのぼります。
インターネットが普及する前のネットクイズは「パソコン通信」で行われておりました。
インターネットが様々なサイトを閲覧できるのに対しパソコン通信は1つのサーバーコンピューターへのアクセスでやりとりを行うというものでした。
詳しくはこちらの記事を参考に。
【エンジョイ!マガジン パソコン通信とは?パソコン通信の仕組みや当時の楽しみ方を紹介】
https://enjoy.sso.biglobe.ne.jp/archives/pc_communication/
このころに、現在のniftyが提供していたパソコン通信サービス「NIFTY-Serve」を使いクイズを行っていたのが、神話のネットクイズ界である「FQUIZ」になります。
FQUIZのメンバーである、第2回アメリカ横断ウルトラクイズ優勝をはじめとする数多のクイズ番組で活躍した北川宣浩さんのページに掲載されいてる「クイズの饗宴--FQUIZが贈るクイズフルコース--」の中には
これには嵌まった。文通なら一~二週間かかる文章を使ったやりとりが、わずか半日でできる。フォーラムの「会議室」で質問をすれば見知らぬ誰かが返答してくれる。チャットと呼ばれるものはリアルタイムで何十人もの人たちと「文字を使った会話」ができる。データライブラリには文字による各種のデータや、フリーウェアと呼ばれる趣味で作られたパソコンソフトが登録されており、ダウンロードして自由に使うことができる……。こういうカタチのコミュニケーションがあったのかと、私はこれまで知ることのなかった深い感動をネットワーク通信から得ていた。
というように述懐していました。
どのような形式でクイズを行っていたのか?
ペーパークイズやボードクイズのように1問1答が中心だったのか?
FQUIZのメンバーで1980年代は学生クイズ王として、現在はクイズ作家としてご活躍している道蔦岳史さんが寄稿した「週刊文春」の記事2ページ目には
FQUIZでは毎週水曜日の夜に四択クイズ大会を実施していたが、企画の開始前に現在地を聞くと、チャット画面上の数十人の参加者が日本全国から集まっているという光景を確認できて、クイズの新しい楽しみ方が生まれたのを実感したものであった。
と書かれてあり、4択のクイズをチャットにて開催していたようである。
詳しい方法や他にも違う形式をしていたのかは関係者の方からお話を伺うことができればと思います。
さて、北川さんの「クイズの饗宴--FQUIZが贈るクイズフルコース--」には
チャットと呼ばれるものはリアルタイムで何十人もの人たちと「文字を使った会話」ができる。データライブラリには文字による各種のデータや、フリーウェアと呼ばれる趣味で作られたパソコンソフトが登録されており、ダウンロードして自由に使うことができる……。
とソフトとパソコン通信でクイズをしていたような記事があり、調べてみますと1994年にFQUIZの宮越洋彰さんが「リアルタイムで( ^_^)/ェ ピーン -☆」というソフトを発表していました。
フリーソフトが数多く置いてあるVectorで調べてみますと
3つ同じソフトがヒットしました。
この3つの違いはパソコン会社の違い。上から「FM TOWNS」「PC-98」「IBM」と各パソコンごとの互換性を配慮した形になります。
私のパソコンでは起動できませんでしたので、ソフト内にある説明書を見てみますと。
画像つきではなくアスキーアートみたいに表現をしていたことに時代を感じます。
会話の部分に問題文が表示されて答えがわかったらボタンを押す、というソフトでした。
これはクイズソフトの「PCOQ」やブラウザ上で行う「Nagaya Quiz Arena 3」「Q-Pot」の始祖と言っていいでしょう。
ではブラウザ上で行うクイズはいつからなのか?
時代はインターネットが一般化した1998年から2000年ごろに移ります。