WEBセルフクイズミリオネア
現在ではネット上であまり見かけることはありませんが、1990年代後半から2000年代にかけて個人のホームページには様々なコンテンツがありました。
のべ来場人数がわかる「カウンター」
きりの良い数字だったときに報告する「キリ番ゲット」
HP表示と同時に流れ出す音楽ファイルのMIDI
コンテンツが準備中の時に表示する「工事中」
画面の右からトピックや挨拶が表示される「流れる文字」
ゲシュタルト崩壊しそうなページいっぱいに埋まった文字から一つだけあるリンクをクリックする「裏サイト捜し」
現在でも連絡手段として使われる「BBS(掲示板)」に「CGIチャット」「JAVAチャット」
簡易ゲームとしての「脱衣JAVAブロックくずし」
など語りだせばキリがありません。
その中でも、WEB上に設置で来たゲーム感覚で遊ぶことができるクイズサービスについて簡単に振り返ってみたいと思います。
1997年から現在もCGIプログラムを掲載している「Kent web」でゲーム系CGIを確認しますと、クイズに関係しそうなものは「マジカルバナナ」と「web quiz」の二つになります。
「マジカルバナナ」は、かつての人気番組「マジカル頭脳パワー」で行われていた音楽に合わせて次々と連想を行うものであり、これを気軽にウエブでできるものです。
アーカイブをたどりますと1999年からCGIを配布しており、また筆者の記憶では1997年ごろからはフリーサービスのマジカルバナナが個人のホームページに設置されていたように思えます。
もう一つの「web quiz」は2002年に当初は「KENTとはじめるCGI - 厳選Perlスクリプト集 」という書籍に付属しているCDロムに掲載されていたもので、後にWEB上でフリー公開となったものです。
こちらはランダムに5問の4択問題が表示されるので正解と思うものを選択肢送信するものです。その場で答えがわかり、解答時間とランキングが表示されるものとなっております。
他にも1998年より「インターネット共和国 ゆめいろーど」では選択式ではなく答えを直接表記するクイズシステムがありました。得点分布の集計や解答時間の把握、不正防止機能、とフリーのものに比べて高性能ではあるが、自分でCGIを設置する時には年間2000円の使用料を払うものとなっておりました。
話を「web quiz」に戻しますが、択一クイズにするメリットととして集計がしやすい、記述だと表記の関係で正解か不正解かの判定が難しいというのこと。
一番大きな理由としては2000年よりフジテレビで放送が始まりました「クイズ ミリオネア」が人気となり、早押しクイズに比べて地味だった択一クイズがフリーWEBサービスでブームになったのではないかと思います。
「クイズ ミリオネア」を意識したものといえば「ZEROQ5」さんで2002年5月27日より公開していた「クイズ[$ミリオネア$]」では番組と同様にドロップアウトやライフラインを使うことができました。
また、本家のデザインに寄せました「webの小さな素材屋さん」で公開しておりました「デイリークイズミリオネア」などもございます。
他にも「水無月情報ページ」で公開しておりました「クイズ アイヤーミリオネア」は登場する貧乏人キャラクターがアイヤーミリオネアという名前だったことから、ミリオネア風のクイズを行っていました。
現在ではこれらは「Internet explorer4」で遊ぶことが推奨され、試しに私が「Googlecharm」で開いてみたところ「Netscapeなので遊べません」という表示が出ました。それならばと最新のInternet explorerでページを開いてみても「Netscapeなので遊べません」という表示に。インターネットを閲覧するブラウザの進化を感じつつ、当時の最新環境にダウングレードしなければ遊べない幻のCGIとなったわけです。
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