失敗しない投資の勉強法
こんにちは、個人投資家のくがつです。
今日から、株式投資や書籍に関する記事を書いていこうと思います。
私は、ファンダメンタルズ分析による中期投資を実践しています。
基本的に2~3年保有することを前提に株式を購入します。
今日は、『失敗しない投資の勉強法』について、まとめていきます。
あなたにとって、参考になる情報のシェアができれば幸いです。
勉強する方法は本当に沢山あるので、
戦略を立てて学ばなければ時間はいくらあっても足りません。
まず、株の勉強方法としまして、
パっと思い浮かぶのは、次のようなものでしょう。
1.書籍
2.投資セミナー
3.Twitter
4.投資ブログ
5.You Tube
それでは、それぞれ解説していきます。
1.書籍(オススメ度:★★★★★)
5つの中で書籍による勉強が一番オススメです。
私は、20歳の頃にベンジャミン・グレアム氏の『賢明なる投資家』を購入しました。
当時はまったく内容がわかりませんでしたが、
投資特有の独特な用語を理解するにつれて、少しずつ理解できるようになりました。
かれこれ5回は確実に読み返しています。
5000円程度の価格でこれだけ多くの学びを得られるコンテンツはなかなかないでしょう。
最初は、書かれている理解できず、焦ってしまうものですが、
内容の分かる箇所だけでも読み進めれば大丈夫です。
自身のレベルが上がれば、理解の度合いも広がります。
少しハードルの高い書籍ほど、良書であることが多いものです。
私がこれまでに読んだ投資関連書籍の中で特にオススメしたい書籍は次の10冊です。
◦ほんとうの株のしくみ(山口揚平著)
◦財務3表一体理解法(國貞克則著)
◦「市場」ではなく「企業」を買う株式投資(川北英隆 編著)
◦バフェットからの手紙(ローレンス・A・カニンガム著)
◦投資で一番大切な20の教え(ハワード・マークス著)
◦ウォール街のランダム・ウォーカー(バートン・マルキール著)
◦賢明なる投資家(ベンジャミン・グレアム著)
◦株式投資の未来(ジェレミー・シーゲル著)
◦バフェットの銘柄選択術(メアリー・バフェット,デビッド・クラーク著)
◦ピーター・リンチの株で勝つ(ピーター・リンチ,ジョン・ロスチャイルド著)
上記の書籍を何度も読み返し、頭に入れれば、
あとは自分の力で考え、行動できるようになります。
ただ、これらは、”投資”を行う上でのオススメ書籍です。
短期的なトレードを学びたい人にとっては、ほぼ何の役にも立ちませんので、その点はご留意ください。
2.投資セミナー(オススメ度:★)
投資セミナーは、とにかく高いです。
セミナーの受講料を書籍代にまわす方がはるかにコスパが良いでしょう。
無料セミナーは内容がスカスカなので、時間を浪費するだけです。
限られた時間の中で、いかに知識や経験を積み重ねるかが大事なので、“時間”も立派な資源です。
投資セミナーは、短期トレードを教えていることが多く、
難易度の高い戦いを、素人が挑むような形になっています。
賢明なる投資家(上巻)に次のような一節があります。
“トレード回数とリターンの統計で一ヶ月以内に保有株式の20%以上動かす投機家は、市場平均に対して-6.4%のパフォーマンス結果となっている。一方、一ヶ月で保有株式を0.2%以下も取引しない投資家は、市場平均をわずかながら上回る結果となっている。これはプロの資金運用担当者の結果を見ても全く一緒である。”
要するにグレアムは、短期トレードは勝てないということを言いたいのです。
さらに、投資セミナーは高い受講料を払って学ぶため、
『一生懸命学べば勝てる』というバイアスがかかってしまいます。
短期トレードは、多くの場合、パチンコや競馬と変わりません。
高い受講料を払ってパチンコを学び、お金を溶かし続けるというような地獄の連鎖には注意しましょう。
3.Twitter(オススメ度:★★)
Twitterは、断片的な情報しか得られないため、体系的に学べません。また毎日見ていると習慣になってしまい、時間を浪費する原因にもなります。
Twitterのよさは速報性にありますが、”投資”を行う上で速報性はそれほど重要ではありません。
それよりも、時間をかけてきちんと企業や競合など分析する方がはるかに大切です。
Twitterは、銘柄を知るためのきっかけにはなりますが、
インフルエンサーの呟いていた銘柄は、バイアスがかかってしまうので注意が必要です。
●あの人が買っているから...
●あの人が良いと言っているから...
株式の評価は、自分自身で行うべきです。
人の意見を参考に株を買うと、株価が下がっても何もできません。
自身の分析した銘柄で失敗するのと、人の意見で失敗するのとでは、
今後の成長においておおいに違ってきます。人の意見で株を買ってもなんら成長しません。
ただ、気分転換を目的に、勉強したことのアウトプットや、
コミュニケーションツールとして使用するのならTwitterも悪くありません。
4.投資ブログ(オススメ度:★★★★)
投資ブログは情報量も多く、きちんと学べば書籍同様多くの知識を身に付けることができるでしょう。
書籍よりもオススメ度が低い理由は、”読みづらさ”です。
PCで文章を読むよりも、紙で文章を読んだ方がはるかに頭に入るものです。
PCはメールやSNSの通知がきたり、ネットでなにか調べたり、読むことだけに集中しづらいものです。
集中力を維持する仕組みがなければ、投資ブログから効率的に学ぶのは難しいでしょう。
しかし、書籍にはないブログ特有の貴重な情報が眠っているのも事実です。
ブログは、書籍よりも多くの人が見ていないため、希少性の高い情報が多いです。
自身の考え方にマッチするブログを見つけて、
過去にさかのぼって読み進めると良いでしょう。
【オススメブログ3選】
1.ろくすけの長期投資の旅
https://6suke.com/
2.エナフンさんの梨の木
https://ameblo.jp/okuyama-tukito/
3.雅の日記~お気楽生活を目指して
https://plaza.rakuten.co.jp/slowsheep/
一番良いのは、あなた自身が投資ブログを始めることです。
結局、インプットよりも、アウトプットする方がはるかに勉強になるものなので。
5.You Tube(オススメ度:★★★)
最近、You Tubeで勉強する人が非常に増えていると思います。
ただ、短期的な取引に対する内容が多く、数年保有の投資を学ぶ上では不十分です。
また動画は、内容に対して多くの時間をとられてしまいます。
30分動画を視聴するよりも、30分書籍やブログを読んだ方が多くの知識が得られるでしょう。
初心者の人が、You Tubeから学び始めるのも良いのですが、
その場合、四季報や財務諸表に関する基礎的な動画から見られることをオススメします。
多くの動画が、短期トレードやリスクの高い投資の内容なので、
初心者にとっては、“株式投資とはこういうものなのか”
と、勘違いしてしまいそうで、その点を若干危惧しています。
今後ますます良質な動画が増えることを期待して、オススメ度は★3つにしていますが、短期トレードを学びたい人にとっては、良いコンテンツになるのでしょう。
個人的に以下の動画がオススメです。
『澤上篤人さんの株セミナー ~投資から見る経済~』
https://www.youtube.com/watch?v=61IwwzI5_J8&ab_channel=%E6%97%A5%E6%A0%B9%E9%87%8E%E5%81%A5
こちら、2時間に渡るセミナー動画ですが、
「さわかみ投信」創設者である、澤上篤人さんの投資哲学が学べます。
長期投資に対して”軸”となる考え方を非常に分かりやすく解説してくれているので、何度も何度も、繰り返し視聴する価値のある動画です。
今回の内容をまとめますと、オススメ度は以下のとおりです。
1.書籍(オススメ度:★★★★★)
2.投資セミナー(オススメ度:★)
3.Twitter(オススメ度:★★)
4.投資ブログ(オススメ度:★★★★)
5.You Tube(オススメ度:★★★)
結論、書籍による勉強が一番オススメです。
ただ、読む必要のない書籍も多く、なんでも取り入れようとすると”悪化”する場合もあります。
全ての書籍を参考にして、究極の投資手法を生み出そうとするのは間違いです。それは、ビールにコーラとウィスキーを混ぜるようなものです。
まず、投資の勉強を始める前に、将来の希望や、現状を踏まえて
どういった株式投資をすべきなのかきちんと自身に向き合うべきでしょう。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
あなたにとって、一つでも参考になる話しがあれば幸いです。