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#300 誰かと繋がっていたい

2024年9月12日(木)の出来事

【前回の続き】

正午過ぎ、突然のマーからの電話に驚いたひなたぼっこ。
しかも、大事な会議中にもかかわらず救急車を呼ぶほどって…一体何が起きたの?!

「耐えられないくらいの腰の痛みと、吐き気と、冷や汗が出てきて…。もうどうしようもないなと思って救急車を呼んだ」

発熱や出血はないようだが、病院に着いた今は落ち着いているらしい。
よくよく話を聞いてみると、この腰痛というのは、例の“バスタオルの謎の出血“の前日にもあったらしい。


体調不良の原因は?!

「医者の見立てでは、尿路結石じゃないかって。これからCT検査をやるんだって」

尿路結石!!😲
なるほどっ!!
癌ばかり疑っていて、そこは失念していた。
ネットで調べてみると、確かに尿路結石でも血尿が出るらしい。
腰痛、吐き気、冷や汗…マーが言った症状は全て当てはまった。

病気の原因は、明らかに食生活習慣だろう。

埼玉に住んでいる頃にマッチングアプリで一度だけ会った男性も尿路結石の話をしていたな。
その人が言うには、原因はキャベツを毎日食べていたこと。
よくスーパーで売られている千切りキャベツだが、健康のために生野菜を摂取した方が良いという考えから、ひたすら生キャベツばかり食べていたことが裏目に出てしまったらしい。

救急外来での検査結果

ひなたぼっこが帰宅してコンビニで買ったパスタを食べ始めた矢先。
マーから2回目の電話。

医師の見立て通り、検査結果で尿管結石と診断された。
ということは…バスタオルについた謎の血液も、陰嚢とかではなくおそらく尿道から出たものなのだろう。
それならまずは一安心。深刻な病気ではないし、石さえ排泄されれば痛みもなくなる。

前立腺癌でも膀胱癌でもないという検査結果は出ていないのでまだ完全に安心することはできないが、体調不良の原因は尿管結石なのかなと思っている。
性欲減退や勃起不全に関しては、、、これと関係あるのかどうかわからないけど。

ちなみに、尿路結石になりやすい食べ物はシュウ酸を多く含む食品なのだが、
キャベツ、バナナ、ブロッコリー、ほうれん草、紅茶、コーヒー、チョコレート、ココア、ナッツ類など。
野菜は茹でることでシュウ酸は減るが、マーに関して言うと、チョコレートとナッツ類は毎日食べていたらしいし、バナナもココアも彼の好物だ。
しかも、キャベツは体にいいからと1個まるごと買い、それを毎日食べていたとか。

マーが尿路結石になった原因のもう一つは、以前からちょくちょくブログに書いているが、水分摂取の少なさだ。
2回目のデートで一緒に奥多摩を歩いたのだが、頻繁に水を飲み頻繁にトイレに行くひなたぼっこに比べて、マーは1回しかいかなかった。
その時は、“山を登る人はおしっこを貯める習慣がついている…“みたいなことを言っていたけど、要は水分をほとんど摂らないから。
それ故、血液ドロドロになって、健康診断でも医師の所見に毎年書かれているらしい。

ひなたぼっこは食後にお茶を飲む習慣があるので、家に来た時はマーの分も一緒に出してあげていたのだが、彼はお茶を飲む習慣がないからあまり飲みたがらなかった。
ひなたぼっこが口酸っぱく言って、やっと会社に750mlのボトルを持っていくようになったけれど、それだけの水分量じゃ全然足りない。

その結果がこれだよ!!

ひなたぼっこが再三再四、もっと水分を摂らないとダメだと忠告していたのにちゃんと言うこと聞かないから〜!
まぁ…、一度痛い目を見たので、これからは気をつけるだろう。

「医者からも、毎日水は2リットル以上飲むように言われたよ・・・」
「だから私が言ったでしょう〜!こまめに水は飲まなきゃダメだって。
でも味噌汁とかジュースとか、そういうのも全てひっくるめた2リットルだから。水ばっかり飲まなくても大丈夫だよ」

電話でそうは言ったものの、そういえば明日は膀胱の超音波検査で、2リットルの水を飲んで膀胱を膨らまさなきゃいけなかったんだ!!
マーのことだから、検査用の2リットル+尿管結石のドクターに言われた2リットル…合計4リットル飲む可能性がある‼️
ちょっと注意しておかなきゃと思いLINEする。

「明日は超音波検査で2リットルの水飲まなきゃいけないから、日中の水はあまり飲まなくていいからね。飲みすぎると逆に水中毒になっちゃうから」
しばらくしてマーから返信が来る。
「なるほど。ありがとう」

あーやばかった。危うく4リットルの水を飲むところだった。
その辺は、臨機応変に対応できない人だから…フォローが大変💦

発達障害と病気の関係

ASDとかADHDとか、そうじゃなくても一般的にこだわりの強い人は、何かしらの病気にかかりやすいのではないかと考えている。

こだわりの強さは、生活習慣や食べ物や飲み物の嗜好にも関係してくる。特に同じものを食べてばっかり、飲んでばっかりいると、それが原因で体に悪影響を及ぼしてくる。

うちの息子。
大学生の時から一人暮らしを始めたのだが、1番安いからという理由で、毎日ランチはなか卯の牛丼を食べていたらしい。大学に入ってまもなくして、ネットで知り合った今の嫁と付き合うようになるのだが、一人暮らしの息子に、1週間分の手料理を作って冷凍してくれるのはありがたいのだが、なぜか毎回ハンバーグ。
毎回…というか、あとから聞いた話だが、2年ぐらい続いたのかな?

昼は牛丼、夜はハンバーグ…毎食毎食これだけを食べる息子。

普通だったら…いや、私だったら同じものを食べるってすぐに飽きてしまうのだが、これが耐えられる息子もなかなかすごい。
しかも嫁も嫁で、「料理は得意」らしいのだが、メニューを変更しようとは思わなかったのか?

結果、アルコールを一滴も飲まないやせっぽちの息子なのに、健康診断で脂肪肝が発覚。中年ならまだしも、まだ大学生で…。
その後、栄養バランスを考えたヨシケイの献立や宅配弁当に切り替えて、やっと肝臓の数値も正常に戻った。戻すのに数年かかった。

マーも、同じものを毎日食べても平気な人だ。
理由も同じで、すき家の牛丼が1番安いからとかで、夜はそればっかり食べてるらしいけど…。
お金をケチって栄養バランスを無視していると、絶対にまた病気になるからね。でも、同じものを飽きることなく毎日食べられるのはやはり特殊だと感じる。

そういえば、趣味友のタカシの食生活も似ている。
極力お金をかけずにやりくりするのが得意なようなのだが、マグロのサクを1本買ってきて漬けにして、それを3日かけて毎朝食べてるとか。
「野菜は何をとってんの?」と聞くと、大根ともう一つ何かの野菜を味噌汁にして食べているとか。
毎朝同じものを食べても全然飽きないらしい。
確か夜も似たような感じで、献立に変化はないようだ。
そのかわり、外で誰かと食べる時はケチらずお金を遣うらしい。

この3人に関しては、食のこだわりというか…金のこだわり?
だとしても…。
いやー、毎日同じ食事って…ひなたぼっこは無理だわ。

嗜好品も同じことが言える。
フォトグラファーも、コーヒーが好きで何杯も飲んでいたら中枢神経をやられてしまい、突然目の前が真っ暗になる病気にかかってしまったとか。車の運転中にそういうことがあって、かなり怖い思いをしたそうだ。
この人の場合は嗜好品だけではなく、筋トレもかなりストイックにやりすぎるきらいがあった。その結果、上半身だけめちゃめちゃムキムキ💪のマッチョになっていたけれど。

筋トレにしてもランニングにしてもサウナにしても、体に良さそうなものでもやりすぎは結果良くない。

なんでも“ほどほど“がちょうどいい。

相変わらず金の計算

病名がわかり、まずは一安心のマーとひなたぼっこ。

救急車を呼びたくなるくらいの辛い思いをしたのだから、しばらく様子を見た方が良いのではと思い、この次の連休に予定していた旅行をキャンセルしようか?と提案する。

「えー?だってキャンセル料かかるんじゃないの?」
「いやそれは聞いてみないとわかんないけど…。だって旅行先で具合悪くなっても嫌だろうし、やめといたほうがいいんじゃないの?」

旅行はもう3日後なのに、マーの方が意外とけろっとしている。
「大丈夫でしょう〜」
まぁ本人がそう言うなら…そのまま決行ということにするけれど。

尿管結石の石の大きさも大した事はなかったらしいし、ネットで治療法を調べてみたら、尿と一緒に石が出たら大丈夫みたいな感じだった。
何か処置をするわけでもなく、服薬のみらしい。

「ロキソニンが処方されてるけど、家に以前もらったのがあるから、もらわなくてもいいよね?」
出た!!金を遣いたくないせこい考え!

「薬だってあんまり古いと良くないんだよ?」
「2年位前のものだから大丈夫だよ」
「新しいのももらっておけばいいじゃん」
ローリングストックではないけれど、また使うときのために持っておいた方が安心だと私は思うのだが…。
多分…もらわなかったんだろうなー。

そして電話を切った後、数分経ってからまた3度目の電話がかかってくる。
今度はなんだよ!!

「思ったんだけどさぁ、俺、救急車のお金払ってないんだけど、救急車ってお金かからないのかな?」

私だって乗ったことないから、そんなこと知らんわっ!!
わざわざ電話してこなくても、ネットで検索すれば出てくるよね?と思ったけど、
「病院の請求書に書いてなければ、公的なものだし必要ないんじゃないの?」と答えておく。

電話を切った後、ネット検索したら一発で出てきた。
無料!!
甘やかしになるけれど、マーに記事のURLをLINEで送る。大変な目にあったことだし、今回は甘えさせてやるか😒

とりあえず金曜日の夕方、通院先のクリニックで超音波検査と血液検査の結果。

元お笑い芸人 ダイスケ(49)

話は遡るが、9月10日(火)の出来事。

独身男女のサークルでLINE交換したホームヘルパーのダイスケ(49歳)とはじめてのデート。

前から誘われていたけど、とにかく暑かったし、そんなにしつこく誘っては来なかったので「涼しくなってからね」と言って先延ばしにしていた。2人で会うのは不快ではないけど、特段ウキウキというわけでもないし、まぁどっちでもいいかな〜って感じだったので。

しかし相変わらず猛暑続きでなかなか涼しくならないので、これ以上先延ばしにするのも悪いと思い、タイミングがあったこの日に会う約束をする。

場所は都内の美術館。

ひなたぼっこが見たい企画展に誘ったら、すんなりオッケーが出た。
LINE交換して知ったのだが、この人自身絵を描く人だったので美術館などは好きらしい。まぁ…趣味友達になるのかな?

そして若い頃は、吉本のお笑い芸人をやっていたことも初めて聞く。
その後、劇団員もやっていたとか。
タカシと1歳違いなので、もしかしたら時代が被っているかも?

ダイスケは恋人を探しているので、ひなたぼっこもその対象として誘ってきたのはわかっている。
でも、ちょっと年齢が離れすぎているしなぁ…。
ていうか、そもそもタイプじゃないし。
でもカフェで、お互いの離婚のことなど話しているうちに、そんなに悪くないかもなとも思えてきた。色は浅黒いのでタイプではないけれど、何しろお肌がツルツルできれい!若いって違うわ〜!!

ひなたぼっこの年齢を正直に話すとかなり驚いていたが、だからといって引く様子もない。
「恋人はもういらないかな〜」
と言って、最初からちょっと距離を置くスタンス。
気の合う友達だったら大歓迎だ。
ついでにいうとこの人も、アルコールが飲めないのでちょうど良い。

そういえば、マー、趣味友のタカシ、ダイスケ、ユキくん(ブチャラティ)、まだ顔の知らないLINE友達のケンイチと、最近ひなたぼっこの周りにもアルコールを飲めない人が増えてきて嬉しい限り。
やっぱりこの辺は、大きな分かれ道だなー。

①食事より酒が大好きで片時も手放せない人
②飲むのも食べるのも好きな人
③普段は飲まないけれど、付き合い程度にたまに飲む人
④全くアルコールを飲めない人

アルコール依存にかなり近い①の人は、多分合わないと思う。

実は呑兵衛のヒデユキとダイスケは、7月ごろのサークル活動で一緒に参加していたメンバーだ。
お茶しているときに、たまたま彼の話題が出た。

「こないだのイベントで、歩きながら缶チューハイ飲んでた人いるじゃないですか」
「え?そうだっけ?」
多分ヒデユキのことだろうと思ったけれど、その現場は見ていなかったので聞き返すと、やっぱり彼のことだった。

「あのあと2次会に行って、どうでした?」
ダイスケは、私がヒデユキと2次会に行った現場を見ていた。
ダイスケのことも誘ったけど、翌日仕事だからと言って帰ってしまった。
「男女2人がその後飲みに行ったみたいだけど、私は2時間くらいいて1軒目で帰ったよ」

どうやらヒデユキとのことが気になっているらしい。
「あの酒好きの人から誘われた女性から聞いた話ですが、2人で会ったけど、話がつまらないって言ってましたよ」

あぁ〜、そう感じる人は私だけじゃないんだ。
しかも、サークルでいろいろ女性を釣ってるんだな。

「私も彼と2人で会ったよ」
正直に話すと、え?!という顔をして驚いていた。
「確かに、酒の話ばっかりでつまんなかったね〜」

ヒデユキは、決してコミニケーション能力が低いわけでもなく、感じが悪いわけでもなく、無口なわけでもなく、普通に会話のキャッチボールはできる人だ。
だけど・・・話の内容がつまらない。
それはもう話が合わないっていうことだろうなぁ。
興味の対象が違うというか…多分もう彼から声はかからないだろうし、私から誘うこともないし、サークルで顔を合わせることがあったら普通にしゃべる程度。

ちなみにダイスケとは、特に最初から直感的なものもときめくものもないのだけれど、相手が友達でもオッケーと思ってくれるのなら、今後もどっか遊びに行くのは全然構わない。

再び、ブチャラティからSOS!!

マーの救急車騒動と同じタイミングで、ブチャラティことユキくん(39歳)からもLINEが届く。

16歳位年上のセフレさんとの交際に疲れてしまい、ひなたぼっこからの助言を採用して「1ヵ月間、連絡をとらないでみませんか?」とユキくんが提案。
セフレさんからも1週間後に「わかりました」のLINEが届き、その後2週間くらい平穏に過ごしていたユキくんだが、再び助けを求めてきた。

何事が起きたのかと聞いてみると、
「連絡お休み中とはいえ、誕生日(昨日)のメールを寄越さないのはひどい」という長文メールが仕事中に届いて疲れてしまったとか…。

またそれかい?!
「もうブロックしちゃえば?1ヶ月の冷却期間が終わった時にブロック解除して、さよならすればいいじゃん」
こちらの対応も段々いい加減になってくる😅

結局、夜電話で話したいとのことなので、この日は早起きして眠かったのだが“持ちつ持たれつ“だし、ま〜いっか!と承諾する。

21時半からLINE通話を始めて、結局電話を切ったのが23時。
以前私から「淋しいから」と言ってかけた時は「30分以内で」と時間制限したくせに、自分が話したい時は90分!!
なげ〜よっ!!とは思ったけれど、私にとっても数少ない貴重な友達なので、そこは文句言うことなく親身に話を聞く。

要約すると、セフレさんは冷却期間中とはいえ誕生日ぐらいは“おめでとう“のLINEがくるのでは?と期待していたらしく、何の音沙汰もないことに「どうせ私なんか」みたいな、少しいじけた内容のLINEを送ってきたらしい。
そして文章の最後に「さようなら」と書いてあったとか。

それに対して返事をしようか迷っていたユキくんに、
「本人がもうそこで踏ん切りつけてるんなら、それ以上何も返す必要はないよ。逆に期待させてしまったらかわいそうだし、もしかしたらそれが狙いかもしれないし。ユキくんが返信したことでそれに対してまた返信がきたら余計めんどくさいでしょ?」

ユキくんとしては、1年付き合ってきた相手ではあるので多少情はあるし、言われっぱなしで終わるのも少しモヤモヤしている感じだったらしいが、ひなたぼっこの助言に背中を押されて決断したようだ。

「自分からセフレでいいって言い出したのに、好きになっちゃってごめんねって書いてありました。セフレという関係ではあったけれど、この1年間彼女の事は大切にしてきたつもりです」
「逆に大切にされていたと感じたからこそ、ユキくんのことを好きになっちゃったんだよ」

女は何歳になってもトキメキたい

「55歳という年齢にしては、相手は若いというか…幼稚なんだと思います。恋に恋する乙女みたいな…」
「いやそれはちょっと、年齢関係ないでしょ?私だってもっと年上だけど、フォトグラファーと2回目のデートの時は、心臓破裂しそうなくらいドキドキしてたよね。自分から手をつないだ時は、もうテンパっちゃって頭の中が真っ白になって何もしゃべれなくて…。相手も(メロメロになっている)私に対して、“ドMちゃんだね〜😁”って言ってたけど。でも結局、すぐに玉砕しちゃったんだけどね笑」

実らない恋を通り越して、めちゃくちゃ傷ついてしばらくトラウマになった苦い経験だったけれど、この年齢になってそんな“ときめき“を体験できたのはよかったのかも?
あくまでプラス思考なひなたぼっこ。

フォトグラファーほどではないけれど、ちょっといいなと思っていたアツオとも結局何も進展することなくThe End。
でも、フォトグラファーにしろアツオにしろ、ちょっぴり片思いとか失恋とか悲しい結末ではあっても、楽しい思いをしたり幸せだった時間は間違いなくあった。

「確かに…。何もないのが一番辛いですよね」
「何もない人は、結局何も行動を起こさない人なんだろうけどね」

人と関わらず、何も変化を求めず、今の状態に満足している人は別として、出会いとか変化とか刺激を求めていても、行動すること自体諦めてしまった人には何も起きない。

疲弊すること、傷つくことを覚悟の上で、行動あるのみ。

とはいえ…最近はもうマッチングアプリみたいな積極的な恋活はやめて、自然な出会いを待つことにシフトチェンジ。

性病検査は萎える

「元彼とはもう体の関係はなくなるかもしれないから、その時はユキくんにお願いするかも…」
「え?そんなこと言われると期待しちゃいますよ?!」
「でも、私の場合は性病検査が必須だから、そこをクリアしないと無理なんだけどね笑」
「なんかそんなこと言われると、萎えるな〜」
「だってクラミジアをうつされた時、めちゃくちゃ痛かったんだもん!!しかも相手の男は無症状だったし、検査しても偽陰性だったし」 

ひなたぼっこと付き合う前に、その男は栃木の風俗店(おしゃぶり専門)に行ったと白状したので、そこで病気をもらったのは間違いない。その男とエッチして、ひなたぼっこだけ何日か後に病状が出る。

「一度はちゃんと性病検査しといたほうがいいと思うよ」
「そういえば、別れたセフレも僕と付き合う前に何人かの男とエッチしてるから、危ないかもしれませんね」

まぁ…そういうことなんだよね。

ヒデユキみたいに、風俗嬢とエッチする時はゴムをつけるけど、素人の女性とするときはつけない…みたいな区別はせずに、直近で誰とエッチしてるかわからない相手と寝るときは、お互い事前に感染症チェックをするか、さもなくぱ感染予防をするのは普通だと思うんだけど。

だって相手が風俗嬢じゃないとしても、その女性が直近でエッチした男が風俗店に行って病原菌を持っていたら、もうアウトじゃん!!

なんでそういうこと考えないのかなあ〜?
せっかくのムードが萎えるから?
そんなことより、感染予防の方がよっぽど大事だわ! 
ていうか、よく怖くないよね。
(いや、そういうことを繰り返して感染してこなかった人は、多分運がいいだけだと思う)

歴史友だち

一年前から、大学の史学科に通信課程で入学したというユキくんは、仕事の傍らスクーリングに出たり、レポートを書いたりと忙しいらしい。
でも、大好きな歴史の勉強ができて充実しているようだ。

「職場で永青文庫のチケットを2枚もらったので、今度一緒に行きませんか?織田信長の手紙が公開される企画展があるんですよ〜」

ユキくんは、地元の熊本から出向で東京に来ているので、いつかは熊本に帰るかもしれない熊本県民。
なので、特に熊本県の日本史には詳しい。

肥後細川庭園内にある永青文庫には興味があったらしく、前から「一緒に行こうよ!」と口約束していたのだが、お互いにパートナーができたりして実現できていなかった。
ユキくんもセフレと別れ、マーとも週末は毎週会うこともなさそうなので、このタイミングで行こうと約束する。

誰かと繋がっていたい…

重かったセフレさんと別れて本来なら開放感に溢れているはずのユキくんなのだが、やはり人との別れは寂しいらしい。
結局そこなんだよね、私がズルズルとマーに固執しているのも。
そしてそんな私をすっぱりと拒絶できないマーも同じ。

・・・また、1人に戻るのが怖い・・・

マーに関して言えば、私なんかよりずっと1人とか孤独に耐性がある人だから乗り切れるのかもしれないけれど、ひなたぼっこはちょっときついなぁー。もう誰も失いたくないし、今後誰かと恋愛をしたとしても絶対に別れたくない。
長続きせずに短期間で別れるような恋人なら、最初からいらないわ。

今回のマーの体調不良や救急搬送の件をユキくんに話すと、(言葉は正確ではないけれど)こんなことを言われた。
「何か自分の身に起きたときに、ひなたぼっこさんが連絡できる相手だったんですね」とかなんとか。

それは私も同じことを思った。
自分の緊急事態の時に私を頼ってくれたこと、私に連絡してきたことは素直に嬉しかったし、逆に私の身に何か起きた時も、おそらく一番にマーに連絡する可能性が高い。

ユキくんとの電話を切ろうとした時、最後にこう言われた。

「これからも友達として仲良くしてくださいね。相談とか会う約束とか特にそういうのがなくてもLINEして下さいね」

お互い友達が少ない同士なので、この関係を壊したくないという気持ちは一緒。
特段頻繁に会うわけでもないし、頻繁にLINE交換をしているわけでもないけれど…。
何かあったときにちょっと相談したり、愚痴を聞きあったり、共通の趣味で遊びに出かけたり、太く短くじゃなく、細く長くつながっている人の存在は大事だと思っている。

SNSで知り合った人間関係なんて、リアルより希薄かもしれないし、簡単に縁が切れることが多いかもしれないけれど、私の周りに今いる人たちとの出会いはほとんどSNS。

ひなたぼっこの好きな言葉
「一期一会」


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