【Part C】ESAT-J(都立英語スピーキング)考察と攻略
こんばんは。
上板橋の学習塾、久賀塾の久保田です。
ESAT-Jの考察、今回はPart Cです。
ここから問題はグッと難しくなるように思います。
Part C 4コマイラストの説明
このような、4コマのあらすじを組み立てて説明する問題は英検でも見られます。
一番似ているのは2級の面接にある3コマのイラスト問題ですね。
そこからも分かるように、今までより覚悟してかかる必要のあるPartです。
問題も1つだけ。
状況説明もいつも通り、まずは「英語を喋るべきシチュエーションですよ」をお知らせしてきています。
その後が大切!
4コマイラストの主人公を自分と仮定し、相手に伝わるように…つまり、主語をIと置いて自分の記憶のように語る必要があります。
イラストはこれ。
とにかく重要なのは、これが「自分」であり、「昨日」の出来事だということです!
よって、すべての動詞は過去形または過去進行形で使う必要があります。
間違っても I want to play the piano. と言ってはいけません。
これ、面白いのが模範解答。
レベルを2つに分けて、かなりこなれた解答と及第点の解答を2パターン載せています。
この模範解答の書き方は令和2年度までのものにはなかったので、プレを通じて細かくレベルを分けながら採点する基準がより明確になってきたようですね。
まずは高レベルの模範解答から。
…申し訳ないですが、これ、ちょっと想定が高すぎませんか?
こんなウィットにとんだ解答、30秒の準備時間で編み出せる中学3年生がどれくらいいるのでしょうか。
もちろんいてくれるととっても嬉しいですし、英語の先生としてはぜひそのレベルになっていてほしいですが、現状を見た限りこれを期待するのはなかなか無謀な気がします。
そもそも棚=shelfという単語自体、普通に勉強をしている中学生には馴染みのない単語です。
hitの過去形が変化せずhitだということも、暗記している生徒は多いかもしれませんが実際に出てくるかと言うと…。
なにより最後の一文です。
4コマらしく、「なんとそれは探していた本だったのです!」みたいに締めくくっていますが、こんなの英作文でペンと紙がないと書けませんよなかなか!
おそらく、紙で書けるレベルのことを音声でもできてほしいという狙いなのでしょうが…うーん、今年の結果を待ちましょうか。
模範解答のもう1つは、割と現実的です。
1コマにつき1つの文章でつないで、接続詞のsoやthenを効果的に使いながら話しています。
もちろん全てが過去形ですし、特に頻出の熟語である "look for A" =Aを探す、を過去形でしっかり使えるかも見られていそうですね。
ハッキリ言いますが、よっぽどの自信がないかぎり、ひとまずこのBレベルを目指すのが現実的かと思います。
1コマにつき1つ、文法のミスがないように英作文をして話すことを意識して臨みましょう!