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【Kindle登録】執事自伝『英国執事が見て見ぬふりしたこと』を全章公開
『英国メイドの世界』で取り上げた最高の執事自伝の一つ
有料マガジン・メンバーシップで逐次翻訳を公開していたヴィクトリア朝生まれの英国執事の自伝、『英国執事が見て見ぬふりしたこと:執事エリック・ホーンの人生と冒険』を、3部に分けて、Kindleで公開開始しました。
『英国メイドの世界』で言及している執事の自伝で、英書しかなかったのでいつか日本語で紹介したいと思っていた一冊です。結局、自分で翻訳しました。※同人誌として紙で印刷する予定はありません。
成功も失敗も余すことなく、美化しなかった執事の自伝
使用人職をノスタルジーで美化せず、『使用人は家具です』と印象的な言葉を語ったのは、多くの資料本にその名が出る有名な執事Eric Horneです。
ヴィクトリア朝に生まれ、半世紀以上使用人の仕事をした彼は、第一次世界大戦後に執事が働ける職場を見つけられず、失業しました。人生の最後と覚悟を決め、執事としての生涯を手記に書いたところ、運良くベストセラーとなったことで新しい人生を歩んだ異色の経歴の持ち主です。
上流階級と使用人を見るHorneの視点は時に辛辣すぎる印象もありますが、強いられて働く環境でも仕事に誇りを持ち、仲間から信頼されて、不器用ながらも真面目に生きていく姿は社会人として共感しうるものがあります。
大きな失敗をしつつも、彼は人生を楽しみ、良き執事であるだけではなく、良き同僚として、そして良き家族として、執事としての生涯を飾らずに振り返っています。
彼は、私が今まで出会った中で一番好きな執事です。
特に他の執事本と比較してユニークな点は、以下です。
カントリーハウス(特に領主たちの生活様式・振る舞い)の描写が多い。
階下の友情・同僚たちとの時間の過ごし方の描写が豊か。
変人・個性豊かな主人たち(貴族含む)が多い。
転職で失敗しているし、他の職業に転職している人生経験。
かと思えば、ロシア皇族のために無給で働いている。
英国滞在中のインドの王族に仕えている。
同書を読めるページ
メンバーシップ
Kindle(全3巻に分割:1-2巻はKindle Unlimited対象)
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