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【英国旅行記】2023年 ケンウッドハウス

行ける場所が少ない「月曜日の友」

カントリーハウス万歳。

11月の英国旅行ということで、主要なカントリーハウスが軒並み観光客に向けて閉ざされる中、今回の旅行ではカントリーハウス成分が足りませんでした。しかもこの日はちょうど月曜日。多くの主要な観光地が休業・閉館になっており、訪問先が極めて限られました(短期旅行の場合はこの理由で、月曜日滞在はおすすめしません)。

そこでふと思いついたのが、ロンドンからすぐ行けるケンウッドハウスでした。ロンドン中心部から少し北にあるハムステッドにあり、公共交通機関(地下鉄やバス)+徒歩で、1時間以内で行けます。

しかも、入場無料です。

ケンウッドハウスは2005年に初めて英国に一人旅をした時に訪問した屋敷でもあります。目的は私が好きな建築家ロバート・アダムが手がけた、美しいインテリアを見るためです。以下、当時の旅行記です。

ということで、行ってきました。

なお、今回の訪問機に資料性を期待しないでください。完全に趣味です。

広い敷地に囲まれた屋敷ケンウッドハウス

Google Mapの航空地図でケンウッドハウスを見ると、周囲は公園(かつての邸宅の所領)に囲まれています。ハムステッド駅から歩いてこの敷地(ハムステッドヒース)内を歩いて、だいたい30分ぐらいで到達するので、散歩にも適しています。

これを屋敷公式?の周辺地図で見ると、以下になります。

ハムステッド駅からは坂を登り、車道がある通りを歩き、途中から公園として開放されているハムステッドヒースに入ります。

あまり全景を撮影できていないのですが、基本的に森です。

この日は雨が降った後なので、足元もぬかるんでいます。そしてちゃんと舗装された道がないので、うっかりすると迷います。

こうしたカントリーハウス周辺が公園になっているのは、先日のホランドパークと同様にて。いつも屋敷を訪問する場合は早くに出かけて、この周囲の公園(森)を散策します。

そしてこのような公園が一般開放されている場合、犬の散歩に来る人が多くいます。英国は愛犬家が多い国とも言われており、屋敷を訪問すると、犬を連れてやってくる人たち遭遇する頻度が高いです。

起伏の飛んだ森の中を足元を気をつけながら歩いて、ようやく屋敷が近づきますが、もう少し歩きます。

見渡す。かつて馬車が通った道。
ここも。

屋敷に近づいてくると、両側に木が立ち並ぶ並木道へと至り、ようやく奥に屋敷が見えます。

白亜の屋敷、ケンウッドハウスです。

しかしこちら側は屋敷の裏手で、正面玄関は反対側にあります。

この屋敷の裏手から見る公園の眺めは、以下のようなものにて。

このような風景を作り上げたのが1790年代の造園家ハンフリー・レプトンで、彼の業績を説明するボードが現地にありました。

そして正面玄関に回ります。こちら側は白くないです。イオニア式石柱を備えた神殿の様な表構え。大好物です。

屋敷の正面玄関。

正面玄関。今の入口は保護のためか、木製・ガラス張りの小さな構造物がドアの前に据え付けられています。

ここから天を見上げると、しっかりと装飾されています。「この正面玄関前から見上げる天井」も、見逃せないスポットです。

正面玄関側にある、地下へ通じる階段。どこでも階段を探す。

見渡す動画を。

玄関ホール

正面玄関入ってすぐの玄関ホールは長方形で、入ってからの奥行きが小さいため、撮影は横からになります。ロバート・アダムの特徴的な壁面の色使いと、天井の装飾がもうたまらないです。

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