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【米国市場】FRBパウエル議長やウィリアムズ総裁の要点まとめ、テスラ株が暴落の理由は!?
FRBパウエル議長の会見要点まとめ
2025年2月12日、米連邦準備制度理事会(FRB)のジェローム・パウエル議長は、上院銀行委員会で証言を行いました。彼は、経済が「総じて堅調」であり、失業率が低水準にある一方、インフレ率はFRBの目標である2%を依然として上回っていると指摘しました。そのため、利下げを急ぐ必要はないとの見解を再度表明しました。
また、パウエル議長は、トランプ政権が発表した鉄鋼・アルミニウムの輸入品に対する25%の関税措置についても言及しました。彼は、関税政策はFRBの管轄外であり、現時点でその内容や範囲が不明確であるため、影響を推測することは難しいと述べました。
1.米経済は堅調だが、インフレは依然目標を上回る
・経済は全体的に強く、失業率も低水準を維持。
・しかし、インフレ率はFRBの目標である2%を上回っており、慎重な対応が必要。
2.利下げを急ぐ必要はない
・現時点では、政策金利の引き下げを急ぐ状況ではないとの見解を示した。
・インフレ抑制の進展を妨げないよう慎重に判断する姿勢を強調。
3.トランプ政権の関税拡大について
・鉄鋼・アルミニウムに対する25%の関税措置については、影響を推測するのは時期尚早と発言。
・関税政策はFRBの管轄外であり、慎重に市場の動向を見守る意向を示した。
4.金融政策の慎重な運営を強調
・FRBは「物価安定」と「最大雇用」のバランスを重視しながら政策を進める方針。
・拙速な政策変更が経済に悪影響を及ぼさないよう慎重なスタンスを維持。
5.市場の反応
・米国株式市場は強弱まちまちの動き。
・テスラ株は下落した一方で、コカ・コーラやアップルの株価は上昇。
全体として、FRBはインフレ動向を注視しつつ、利下げには慎重な姿勢を崩さないことを示した。
ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁発言、要点まとめ
1.インフレは2%に向けて減速する見通し
・賃金上昇の鈍化やインフレ期待の安定など、インフレ低下の兆候がある。
・ただし、2%目標の持続的達成には「時間がかかる」と警告。
2.政策の不確実性が経済見通しを曇らせる
・財政、貿易、移民、規制政策に関する不確実性が経済に影響を及ぼす可能性。
・FRBの適度な引き締め政策が、経済成長と労働市場の安定を支えるとの見解。
3.金利は当面据え置きの可能性
・2024年末に1%の利下げを実施後、1月のFOMCでは金利を据え置き。
・クリーブランド連銀ハマック総裁も「しばらく金利を維持するのが適切」と発言。
4.労働市場は堅調ながら鈍化
・労働市場は冷え込んでいるものの、引き続き堅調。
・経済成長率は2025~2026年に約2%と予想。
5.FRBのバランスシート縮小は順調
・6兆8000億ドルのバランスシート縮小は計画通り進行中。
6.市場の注目はCPI(消費者物価指数)
・1月のCPIデータが水曜日に発表予定。
・インフレ動向を占う重要な指標として市場が注視。
総じて、ウィリアムズ総裁はインフレ低下の進展を認めつつ、政策の不確実性や金利維持の必要性を強調。慎重な金融政策運営が続く見通しを示した。
米国債
・米2年国債利回り:0.23%(前日比)・4.300(2/12:13時現在)
・米5年国債利回り:0.27%(前日比)・4.382(2/12:13時現在)
・米10年国債利回り:0.22%(前日比)・4.547(2/12:13時現在)
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米国債利回りは全体的に微増となりました。
パウエル議長の発言があった通り、金利は据置されることになりました。トランプ大統領の政策を見守流ようになりそうです。
明日のCPI(消費者物価指数)の結果で米国債利回りは動くようになり可能性はありそうです。今後トランプ氏の動きにより、米国債は動くようになるでしょう。
米国株式市場
NYダウ :0.28%(前日比)・44,303(終値)
NASDAQ:-0.36%(前日比)・19,523(終値)
S&P500 :0.03%(前日比)・6,025(終値)
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米国株式市場は、テスラを筆頭に大型ハイテク株が下落しました。先日記事にした通り、BYDの新技術の影響でテスラが大きく株価を落とすようになりました。
今年はDeepSeekやBYDなど中国企業の対抗で米国企業の株価が下落しています。今後も中国企業の影響が出てくる可能性は十分ありますので、中国へ投資していない人は中国への投資も考えたほうがいいのかもしれません。
こちらの記事でBYDについて簡単に紹介していますのでよければご参考ください。
今後もみなさまの資産形成の力になれれば幸いです。