【米国市場】10月米CPIと共和党が上下両院も支配する「トリプルレッド」の影響は?、米国株と米国債などの解説
アメリカ経済
--10月米消費者物価指数(CPI)--
11月13日に米消費者物価指数が発表されました。
10月米消費者物価指数とコア消費者物価指数(食品・エネルギーを除く)の前年・前月比の結果です。
消費者物価指数(前年比):2.6%(結果)・2.6%(予想)・2.4%(前回)
消費者物価指数(前月比):0.2%(結果)・0.2%(予想)・0.2%(前回)
コア消費者物価指数(前年比):3.3%(結果)・3.3%(予想)・3.3%(前回)
コア消費者物価指数(前月比):0.3%(結果)・0.3%(予想)・0.3%(前回)
消費者物価指数(以後CPI)がコア消費者物価指数(以後コアCPI)より低くなっている理由としては、エネルギー価格の下落だと思われます。前月比較ですると住宅費・中古車・航空運賃、医療、娯楽が理由でCPIが上昇しているようです。
詳しくは下記の記事があります。
--トリプルレッド--
米国の議会選挙で共和党が上下両院も支配する「トリプルレッド」が確定する見通しとなり、政府機関を管理できるようになり、次期大統領権力に対する抵抗は限定的となりました。
これによりトランプ氏の政策は通りやすくなり、アメリカンファーストの政策を掲げていく可能性が高まりました。
不法移民の強制送還・減税・AI促進やエネルギーなどの規制緩和・各国に設ける関税などが現実的になってきました。
トランプ次期大統領の財政閣僚やインフレを誘発する政策をよそくしドル買いが継続している状況です。
--米国債--
米国債利回りは、全体的に上昇を続けています。
・米2年国債利回り:0.78%(前日比)・4.317(11/14:12時現在)
・米5年国債利回り:0.87%(前日比)・4.339(11/14:12時現在)
・米10年国債利回り:0.65%(前日比)・4.482(11/14:12時現在)
米国の議会選挙で共和党が上下両院も支配するトリプルレッドになったこともあり、ドルに買いが走りました。トランプ氏の政策でインフレが再発するとの予測があり、米国債利回りが上昇したと考えられます。
--米国株--
米国株式市場はほぼ変わらず横ばいとなりました。
NYダウ :0.11%(前日比)・43,958(終値)
NASDAQ:-0.26%(前日比)・19,230(終値)
S&P500 :0.02%(前日比)・5,985(終値)
12月のFOMCにて利下げの予想が80%を越えたものの、選挙後の上昇が行き過ぎていたこともあり、落ち着いた値動きとなった。
・マイクロソフト:ビデオゲーム部門責任者のスペンサー氏は依然として買収を検討しており、携帯型ゲーム機やモバイルストアの市場での競争方法を模索しています。スペンサー氏は「ゲーム事業で目指しているものに加えられるチームや技術、能力を見つけられれば、もちろん前向きに取り組むつもりだ」と述べた。また、アジアを含む地理的多様性をもたらす取引は価値があるかもしれないと発言がありました。
・アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD): 13日の発表によると、「最大の成長機会に合わせてリソースを投じるため、具体的な措置を講じていく。これには、遺憾ながら世界全体で約4%の人員削減を伴う」と説明した。
・ボーイング:約1万7000人の解雇通知の手続きを始めてことを公表しました。今年1月に飛行機の1部が吹き飛ぶ事故やストライキが2ヶ月ほど続くなど難しい経営が続いています。
--為替--
米国の議会選挙で共和党が上下両院も支配するトリプルレッドになったこともあり、ドルに買いが走りました。ドル円は155円後半になり、156円台に突入する勢いです。
--金(ゴールド)・原油--
・金(ゴールド):米国の議会選挙で共和党が上下両院も支配するトリプルレッドになったこともあり、ドルが買われ金価格は下落しております。
一時的にはCPIの数値を受けて、上昇する場面もありましたが、現在は下落しております。
・原油:中東情勢の落ち着きや供給過剰が予測されていることから、原油価格は下落が続いています。また、中国需要の低迷もあり原油価格は下落しております。
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