第1話:バレンタインデー

毎年やってくるバレンタインデー当日の話。

席に戻る度、無謀にも引き出しの中に手を突っこみ掻き回す。

まあ、当然入ってない。

そして、貰えないまま放課後を迎えた。

「今年も貰えなかったな」と独り言を発しながら廊下を歩いていると、チョコを渡された。

そりゃもう大喜び。

人生で初めてのバレンタインデーチョコ。
しかし、チョコをくれた女の子はやけに冷静。

チョコをくれた女の子:「それ、友達に渡して欲しいの」

畜生、俺の感動を返せ!!

たいへんありがとうございます。 かつてないほどの喜びです!