第6話:赤ん坊
鉄道車両の座席で音楽を聴いていると「ゴンッ」と鈍い音が隣で聞こえてくる。
よっぽどでかい音だったんだろう。
イヤフォンをしていてもよく聞こえた。思わず視線を向ける。
うたた寝中の首が行き場を失い縦横無尽に動き回っている。
まるで首が座ってない赤ん坊のようだ。
…角の席って鉄の手すりがあるんです。
2回目の鈍い音が車内に響き、頭をぶつけた本人が目を覚ます。
相当恥ずかしかったと思います。
やっぱりすごい音。その頭をぶつける音が大きすぎてにやけがとまらなかった。
たいへんありがとうございます。 かつてないほどの喜びです!