
小説 みのもんた時空探偵!ヴォイニッチ暗号に隠された異世界植物学園SFミステリーなのだ!
第1話: 異次元への誘い - アマゾンの箱と消えた日常
昼下がりの異変 - オレンジ色の空と消えた荷物
「いや〜、皆さん、どうですか!」みのもんたの声が、昼下がりの静かな住宅街に響き渡る。テレビのワイドショーではなく、本当に目の前にみのもんたがいるのだから、ずんだもんは驚きを隠せない。「え?みのもんた…なのだ?」
ずんだもんは、平凡な大学生。アパートの一室で、レポート作成に追われる日々を送っていた。今日は珍しく、姉から頼まれた荷物が届く予定だった。インターホンが鳴り、Amazonのロゴが入った段ボール箱を受け取った瞬間、異変は起こった。
太陽は照りつけているはずなのに、空がオレンジ色に染まっている。まるでセピア色のフィルターがかかったように、周囲の色が薄れていく。受け取ったはずの段ボール箱は、いつの間にか消えていた。
「な、なんだこれは…?」ずんだもんは呟いた。あたりを見回すと、いつも見慣れた景色がどこか違う。近所のおばあちゃんや、いつも遊んでいるはずの甥っ子の姿が見当たらないのだ。まるで、時間が止まってしまったかのように静まり返っている。
ふと、部屋の時計に目をやると、ありえない時間が表示されていた。38時33分。日付は88日。そんな日は存在しない。
38時33分 - NOT BONSTEの謎と謎の男からの電話
スマホを取り出すと、電波は圏外。焦って画面を見ると、見慣れない文字が表示されていた。「NOT BONSTE」
「NOT BONSTE…一体何なのだ?」
その時、突然スマホが鳴り出した。見慣れない番号が表示されている。恐る恐る電話に出ると、男性の声が聞こえてきた。
「あー、ようやく出ましたねー。遠くと会話する際に、こういった物を利用しませんので、あなたと会話が出来てよかったです。」
一方的な口調で、男性はまくし立てる。ずんだもんが相手の名前を尋ねても、答えない。
「今から、えーっと、あ、男性が1人そちらに向かいます。それまでそちらでお待ちいただけますか?」
「家の場所がどうして…?」
ずんだもんが言い終わる前に、電話は切れてしまった。背筋がゾッとする。まるで監視されているような、奇妙な感覚に襲われた。
その時、背後から低い声が聞こえた。「オイッ!」
振り返ると、玄関のドアが半分開いており、作業服を着た30代くらいの男性が立っていた。
「ひろゆき…なのだ?」ずんだもんは驚いた。しかし、目の前の男はひろゆきではなかった。
作業服のおっさん - 奇妙な靴と元の世界への帰還
男は土足でずかずかと部屋に上がり込んできた。文句を言おうとしたずんだもんだったが、男の足元を見て言葉を失った。男が履いている靴は、まるで機械仕掛けのような、奇妙な形をしていたのだ。
男は無表情でずんだもんに近づき、事務的な口調で話し始めた。
「今からあなたを元いた場所に帰します。でももし元いた場所じゃなくても、あなたはそこから移動できる手段はありません。最善を尽くします…」
まるで他人事のように、男は淡々と説明する。
「ちょ、ちょっと待つのだ!一体何が…」
男は聞く耳を持たず、電話の子機のような機械を取り出して操作し始めた。アンテナ部分には、手のひらより小さい風車がついており、その中心には人間の顔が描かれている。周りの風車には小さな星のマークが散りばめられている。
「この風車…どこかで…」
ずんだもんがそう思った瞬間、インターホンが鳴り響いた。男は「さあ、行きましょう」と言うと、ずんだもんを玄関へと促した。
ドアを開けると、いつもの見慣れた景色が広がっていた。空は青く、太陽が照りつけている。近所のおばあちゃんが談笑し、甥っ子が駆け回っている。
しかし、何かが違う。スマホを確認すると、日付が変わっていた。昨日まで日曜日だったはずなのに、今日は月曜日になっている。
「一体何が起こったのだ…?」
ずんだもんは茫然自失とした。部屋に戻ると、消えていたはずのAmazonの段ボール箱が、何事もなかったかのように置かれている。
箱を開けると、中には姉から頼まれたはずの品物ではなく、一冊の古文書が入っていた。表紙には見慣れない文字が綴られている。
「これは…もしかして、ヴォイニッチ手稿…なのだ?」
ずんだもんの手が震えた。あの時見た、奇妙な風車の絵が脳裏に浮かぶ。
「一体、何が始まろうとしているのだ…?」
ずんだもんは、ヴォイニッチ手稿を抱きしめ、恐怖と期待が入り混じった感情に押しつぶされそうになった。
第2話: 赤い空の拉致 - ジローラモ似のおじさんと風車の刺青 へ続く
第2話: 赤い空の拉致 - ジローラモ似のおじさんと風車の刺青
アパートの異変 - 赤い空と不在のチャイム
「ずんだも〜ん!ヴォイニッチ手稿の謎を追うのも良いけど、ちょっと休憩しないか?」
みのもんたが、いつものダンディな笑顔でずんだもんに声をかけた。ここは、みのもんたが経営する小さな探偵事務所。表向きは街の便利屋さんだが、裏では未解決事件や超常現象を専門に扱っている。ひろゆきは、PCの画面を睨みながら、キーボードを叩く手を止めずに答えた。
「休憩も良いですけど、ずんだもんが熱中してる時に邪魔するのは効率が悪いですよね。」
ずんだもんは、小さな体を目一杯に使って、ヴォイニッチ手稿のコピーを広げ、目を輝かせていた。
「違うのだ!この文字の配列、何か法則性がある気がするのだ!」
突然、事務所の窓から差し込む光が、不気味な赤色に染まった。オレンジ色どころではない、まるで血のような赤だ。
「いや〜皆さん、どうですか!空の色が凄いことになってますね!」みのもんたは、いつもの調子で状況を解説する。
「大気汚染ですかね? PM2.5とか?」ひろゆきは冷静に分析する。
ずんだもんは、不安そうな顔で空を見上げた。「なんだか嫌な予感がするのだ…」
その時、事務所のチャイムが鳴った。みのもんたがドアを開けるが、誰もいない。
「あれ?誰もいないじゃないですか。イタズラかな?」
再びチャイムが鳴る。今度は、ひろゆきがドアを開けた。「やっぱり誰もいませんね。監視カメラを確認してみますか。」
ひろゆきがPCに向かい、監視カメラの映像を再生しようとした瞬間、ずんだもんが叫んだ。
「ひろゆき!後ろ!」
ひろゆきが振り返ると、事務所の奥にある倉庫のドアが、ゆっくりと開いていた。
拉致 - ハイエースに乗せられた裸足の男
倉庫のドアから現れたのは、40代後半で、あごヒゲを生やした、まるでジローラモのような男だった。
「チャオ!ずんだもん探偵事務所の諸君。少し、お話を聞かせてもらおうか。」
男は、流暢なカタコトの日本語で話しかけてきた。
「あなた、一体誰なのだ!?」ずんだもんが警戒する。
「私は…そうだな、便宜上、"ヴェネツィアの商人"とでも呼んでくれ。」男はニヤリと笑う。「君たちが追っているヴォイニッチ手稿について、少しばかり興味があってね。」
突然、男の背後から、黒いハイエースが事務所の前に滑り込んできた。
「ヴェネツィアの商人」は、手慣れた様子でずんだもんを抱え上げ、ハイエースに押し込もうとする。
「きゃー!助けてなのだー!」ずんだもんの悲鳴が事務所に響く。
みのもんたが、「コラ!何をするんだ!」と叫びながら男に飛びかかるが、いとも簡単にあしらわれてしまった。ひろゆきは、冷静に状況を分析し、抵抗するよりも情報を集める方が得策だと判断した。
ハイエースの中は薄暗く、奇妙な匂いが立ち込めていた。運転席には、無表情の男が座っている。ずんだもんの隣には、「ヴェネツィアの商人」が座り、ニヤニヤと笑っている。
「おとなしくしていれば、痛い目には遭わせないよ。」
ひろゆきは、冷静な口調で問いかけた。「どこへ連れて行くんですか?」
「ヴェネツィアの商人」は、楽しそうに答えた。「秘密だよ。でも、君たちならきっと気に入るはずだ。ヴォイニッチ手稿の謎を解き明かす、特別な場所へね。」
ハイエースは、事務所を後にし、赤い空の下を走り出した。
橋からの落下 - 夢か現実か?そして残された小石
ハイエースは、市街地を抜け、見覚えのない場所に到着した。そこは、高い橋の上だった。
「さあ、着いたぞ。」「ヴェネツィアの商人」は、ずんだもんを抱えたまま、ハイエースから降りた。ひろゆきも後に続く。
「ここは何処なのだ?!」ずんだもんが不安そうに辺りを見回す。
橋の下には、濁った川が流れている。高さはゆうに10メートル以上はあるだろう。
「ヴェネツィアの商人」は、橋の欄干にずんだもんを座らせ、奇妙な笑みを浮かべた。
「ここから、新しい世界へ飛び込むんだ。」
「まさか、ボクたちを突き落とす気なのだ!?」ずんだもんが震え上がる。
「さあ、覚悟は良いか?」
「それって、脅迫ですよね?証拠はばっちり録画してますよ。」ひろゆきが冷静に語りかける。
「ヴェネツィアの商人」は、ひるむことなく、ずんだもんを抱え上げ、橋から放り投げようとした。
その瞬間、ひろゆきは、冷静な判断で、とっさに「ヴェネツィアの商人」の足元に小石を蹴りつけた。男はバランスを崩し、ずんだもんと共に川へ落下した。
ひろゆきは、欄干に掴まり、辛うじて難を逃れた。
「ずんだもん!」ひろゆきは、川面を見つめ、叫んだ。しかし、ずんだもんも「ヴェネツィアの商人」も、姿が見えない。
橋の上には、ひろゆきだけが残された。赤い空の下、川のせせらぎだけが響いている。
「一体、何が起こったんだ…?」ひろゆきは、混乱しながら、ポケットからスマートフォンを取り出した。しかし、電波は圏外。GPSも機能しない。
その時、ひろゆきの足元に、小さな小石が転がっていることに気づいた。それは、先程「ヴェネツィアの商人」に蹴りつけた小石だった。
「この小石は…一体、何を意味するんだ?」
ひろゆきは、小石を握りしめ、立ち上がった。次の瞬間、激しい頭痛に襲われ、意識を失った。
次に目を覚ました時、ひろゆきは、いつもの事務所のソファーで横になっていた。みのもんたが、心配そうな顔でひろゆきを見下ろしている。
「ひろゆきさん、大丈夫ですか?一体、何があったんですか?」
「みのもんたさん…ずんだもんは…?」
みのもんたは、困惑した表情で答えた。「ずんだもん?今日は来てませんよ。何かあったんですか?」
ひろゆきは、全身を冷たい汗が覆っているのを感じた。あれは、夢だったのか?それとも…
ひろゆきは、ポケットに手を突っ込んだ。そこには、あの小石が握られていた。
それは、夢ではなかった証拠。
ひろゆきは、立ち上がり、決意を新たにした。
「みのもんたさん、ヴォイニッチ手稿について、もう一度調べてください。ずんだもんを助け出すために。」
みのもんたは、ひろゆきの真剣な表情を見て、頷いた。「わかりました。今度こそ、真相を突き止めましょう。」
赤い空の下、ずんだもん探偵事務所の新たな戦いが、今、幕を開ける。
**(第2話 完)
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第3話: ふたつの記憶 - 植物世界とヴォイニッチ手稿の繋がり
川での事故 - 裸のおじさんと異世界への転移
「きゃー!」
夏の強い日差しが照りつける川原で、ずんだもんは家族と水遊びを楽しんでいた。しかし、一瞬の油断から足を滑らせ、深い淵に落ちてしまったのだ。
「ずんだもん! しっかりするのだ!」
父の声が遠く聞こえる。水は冷たく、藻が絡みつき、意識が遠のいていく。
その時、何かがずんだもんの腕を掴んだ。引き上げられたのは、見慣れない、全身裸のおじさんだった。白髪交じりの髪、彫りの深い顔立ち。言葉は通じないが、優しい眼差しがずんだもんを安心させた。
おじさんは、ずんだもんを抱き上げ、川原とは全く違う場所に歩き出した。オレンジ色に染まった空、見たこともない植物が生い茂る異様な光景。ここはいったい…?
植物世界の暮らし - 言葉と知識、そして死
気が付くと、ずんだもんは、木と草だけで作られた家にいた。裸のおじさんは、身振り手振りで何かを伝えようとしている。言葉は通じないが、生活を共にするうちに、少しずつ理解できるようになっていった。
この世界は、「植物世界」と呼ばれていた。人々は裸で生活し、植物と共に生きている。服も、食べ物も、道具も、全て植物から作られていた。
「ここは、本当に不思議な世界なのだ…」
ずんだもんは、この世界の知識を貪欲に吸収した。植物の名前、利用方法、そして、この世界の残酷な一面も。
この世界には、死という概念が存在しなかった。しかし、植物のエネルギーが枯渇した人間は、「還る」という形で、植物の一部となるのだ。美しい花を咲かせる土となる者もいれば、頑丈な木の一部となる者もいる。
ある日、ずんだもんは、植物世界で暮らす一人の少女と出会った。彼女は、ずんだもんにこの世界の秘密を教えてくれた。
「この世界は、私たちの魂を糧にしているの。私たちが還ることで、植物は成長し、世界は維持される…」
その言葉を聞いたずんだもんは、言いようのない恐怖に襲われた。ここは、美しい楽園なのか、それとも…。
文字の発見 - 教授への相談とヴォイニッチ手稿との酷似
現実世界に戻ってから、数週間が経った。あの異世界の記憶は、夢だったのだろうか。しかし、確かにずんだもんの頭の中には、植物世界の知識が残っていた。
「これは、何かの手がかりになるかもしれないのだ!」
ずんだもんは、大学の教授、みのもんたに相談することにした。みのもんたは、様々な分野に精通しており、特に古代文字に詳しいのだ。
「いや〜ずんだもん君、ずいぶんと面白い話を持ってきたね!」みのもんたは、目を輝かせた。「君が言っている文字、ちょっと見せてくれないか?」
ずんだもんは、植物世界で見た文字をノートに書き出した。それを見たみのもんたは、驚愕の表情を浮かべた。
「これは…! まさか、ヴォイニッチ手稿に書かれている文字と酷似しているじゃないか!」
みのもんたは、ヴォイニッチ手稿のコピーを取り出し、ずんだもんに見せた。確かに、そこに書かれている文字は、ずんだもんが記憶している文字とそっくりだった。
「ヴォイニッチ手稿…? これは一体…」
みのもんたは、ヴォイニッチ手稿について説明を始めた。15世紀に書かれた謎の古文書、未解読の文字、奇妙な植物の絵…。ずんだもんが体験した植物世界と、ヴォイニッチ手稿の間には、何か繋がりがあるのではないか。
「これは、面白いことになってきたな! ずんだもん君、この謎を解き明かすために、一緒に頑張ろうじゃないか!」
みのもんたの言葉に、ずんだもんは希望を見出した。
「ボクも、この謎を解き明かしたいのだ!」
その時、ひろゆきが二人の会話に割り込んできた。
「それって、あなたの感想ですよね? ヴォイニッチ手稿なんて、ただのイタズラかもしれないじゃないですか。」
ひろゆきの冷めた一言に、みのもんたとずんだもんは、少しむっとした。
「いやいや、ひろゆき君、そう決めつけるのは良くないよ! 可能性は、無限大なんだから!」
みのもんたは、いつもの調子でひろゆきをなだめた。
「まあ、いいですけど。どうせ、無駄な努力に終わると思いますよ。」
ひろゆきは、そう言い残して部屋を出て行った。
「まあ、あいつの言うことは気にしなくていいのだ! ボクたちは、ボクたちで頑張るのだ!」
ずんだもんは、みのもんたと共に、ヴォイニッチ手稿の研究を始めることを決意した。しかし、その研究は、想像以上に困難を極めることになるだろう。そして、ヴォイニッチ手稿に隠された真実は、ずんだもんの世界を大きく変えることになるかもしれない…。
(続く)
第4話: 文字の消失 - ヴォイニッチ手稿に隠された真実
顔風車の謎 - 星か花か?子供の絵が示すもの
ずんだもんはイェール大学のデジタルライブラリーで公開されているヴォイニッチ手稿の画像を凝視していた。「う〜む、やっぱり謎なのだ。この文字、全然読めないのだ。」
「それって、あなたの感想ですよね?」ひろゆきはいつものように冷静に切り込んだ。「100年以上も解読されていないんですから、ずんだもんが読めなくても当然です。」
みのもんたはひろゆきの言葉を遮るように、お茶目な笑顔で言った。「いや〜皆さん、どうですか!この絵ですよ、絵!風車に星…これは一体何を意味するんでしょうねぇ!」
ずんだもんが指差したのは、顔が描かれた風車の周りに、星のような模様が散りばめられたページだった。よく見ると、星の中心には丸い点が描かれている。
「ボク思うのだ。これ、星じゃないのだ。花なのだ!」ずんだもんは興奮気味に言った。「子供が描く花の絵みたいに、丸いめしべが描かれているのだ!」
ひろゆきは腕組みをして考え込んだ。「なるほど。言われてみれば、星というより花に見えますね。しかし、なぜ顔の周りに花が…」
「そこに意味があるんじゃないですか?」みのもんたは顎に手を当てて言った。「顔は人間、花は植物…これは、人と植物の関係を表しているのかもしれませんねぇ!」
その時、ずんだもんが何か閃いたように叫んだ。「そうだ!この絵、どこかで見たことがある気がするのだ!えっと…確か…」
ずんだもんは慌てて自分のノートパソコンを開き、過去の資料を調べ始めた。数分後、ずんだもんの顔が輝いた。「あった!あの時空のおっさんの話に出てきた風車だ!同じ顔が描かれているのだ!」
裸の女性 - パイプとパイプをつなぐ人間?
ずんだもんが見つけたのは、以前に調査した「変なおっさんに拉致されてた」というスレッドの画像だった。拉致犯のジローラモ似のおじさんの腕には、ヴォイニッチ手稿の風車と酷似した刺青があったのだ。
「これは偶然じゃないのだ!時空のおっさんとヴォイニッチ手稿は繋がっているのだ!」ずんだもんは確信を込めて言った。
ひろゆきは腕組みをして、冷静に分析を始めた。「時空のおっさんは、異世界と現実世界を行き来できる存在…ヴォイニッチ手稿は、異世界の植物や生物が描かれた書物…つまり、ヴォイニッチ手稿は、時空のおっさんが訪れた異世界の記録ということでしょうか?」
みのもんたは、ひろゆきの分析に深く頷いた。「いや〜、面白い展開になってきましたねぇ!まるで、パズルのピースがハマっていくようです!」
さらに調査を進めるうちに、ずんだもんは別のページに目が留まった。そこには、裸の女性たちが緑色の液体に浸かっている絵が描かれていた。奇妙なのは、女性たちがまるでパイプの一部のように、植物の茎と繋がっているように見えることだった。
「この絵は一体…」ずんだもんは顔をしかめた。「人間が、植物のパーツとして利用されているように見えるのだ…」
ひろゆきは画像を拡大して詳しく調べた。「確かに、植物の茎から液体が流れ込み、女性たちを経由して別の茎へと繋がっていますね。まるで、人間が植物のエネルギーを循環させる役割を担っているようです。」
みのもんたは、まるでSF映画のワンシーンを見ているかのように、目を丸くして言った。「まさか…人間が電池として利用されている、なんてことありえるんでしょうか!?」
考察 - 急いで書かれた文字と絵の意味
ずんだもんは、ヴォイニッチ手稿の画像を次々と開き、文字が書かれる前の状態を再現してみた。すると、あることに気がついた。文字が、絵の上に重なるように書かれている箇所がいくつも見つかったのだ。
「この文字を書いた人は、あまり絵を大切に思っていなかったのかもしれないのだ…」ずんだもんは呟いた。「もしくは、急いで書いたのかもしれないのだ。」
ひろゆきは、ずんだもんの考察に同意した。「絵を描いた人と、文字を書いた人が別人である可能性もありますね。絵を描いた人は、後から文字を入れることを想定してスペースを空けていた。しかし、文字を書いた人は、何かのお手本を急いで書き写したため、絵の上に文字が重なってしまった…」
みのもんたは、さらに考察を深めた。「文字を書いた人は、文字の意味を理解していなかったのかもしれませんねぇ。だから、間違いを訂正することもなかったし、絵の隙間にびっしりと文字を書き込んだ…」
ずんだもんは、一連の考察からある仮説を導き出した。「ヴォイニッチ手稿に描かれているのは、ボクたちがいる世界とは別の、植物と人間が共存する異世界の話なのだ。そして、15世紀か16世紀ごろに、その異世界に迷い込んだ人がいたのだ!」
「その人物は、異世界の植物を観察して絵を描き、図鑑のようなものを参考に文字を書き写した。しかし、何らかの理由で急いで元の世界に戻らなければならなくなり、意味もわからず文字を書き写した…」
ひろゆきは、ずんだもんの仮説に頷いた。「なるほど。それなら、ヴォイニッチ手稿の謎を説明できますね。しかし、なぜその人物は、異世界の情報を書き残す必要があったのでしょうか?」
みのもんたは、遠い目をして言った。「いや〜、謎は深まるばかりですねぇ!もしかしたら、その人物は、異世界の存在を誰かに伝えたかったのかもしれませんねぇ!そして、時空のおっさんは、その異世界と現実世界を繋ぐ役割を担っている…」
ずんだもんは、拳を握りしめて言った。「ボク、絶対にヴォイニッチ手稿の謎を解き明かすのだ!そして、時空のおっさんの正体を突き止めるのだ!」
その時、ずんだもんのパソコンに、新たな情報が飛び込んできた。それは、ヴォイニッチ手稿の解読者と名乗る人物からのメッセージだった。
「解読者:次のページには、世界の構造が描かれている。そこには、あなたたちの世界の未来も…」
ずんだもんは、固唾を飲んで次のページを開こうとした。しかし、その瞬間、パソコンの画面が真っ暗になった。
「何が起きたのだ!?」ずんだもんは叫んだ。
ひろゆきは、冷静に言った。「誰かが、ずんだもんの調査を妨害しようとしているのかもしれませんね。」
みのもんたは、鋭い眼光を放った。「いや〜、いよいよ核心に近づいてきたようですねぇ!これは、放っておけませんなぁ!」
第5話へ続く…
第5話: 植物世界の秘密 - 人間と植物の共存
マトリックス - 電池としての人間、植物世界での役割
シーン開始
むせ返るような緑の匂いが鼻を突く。ずんだもんは、目の前の光景に言葉を失っていたのだ。
ここは、異世界。
無数の管が張り巡らされ、巨大な植物の根が蠢く地下空洞。そして、その根に繋がれたカプセルの中には、眠り続ける人々が浮かんでいるのだ。
「…これ、一体どういうことなのだ…?」
隣に立つひろゆきは、冷静に分析を始める。「見ての通り、彼らは植物のエネルギー源として利用されているんでしょうね。映画『マトリックス』の電池みたいなものです」
「いや〜、ひろゆきさん、SFみたいじゃないですか!でも、本当に人間が電池になるなんて、ありえないですよねぇ?」みのもんたは、いつもの調子で場を盛り上げようとするが、その表情は明らかに動揺していた。
ひろゆきは冷たく言い放つ。「ありえないことをボクらは今、目の当たりにしているんですよ。感情論は無意味です」
ずんだもんは、カプセルの中の人々をじっと見つめる。彼らは皆、穏やかな表情で眠っている。「…苦しくないのかな…?」
突然、背後から低い声が響いた。「苦痛はない。むしろ、安寧を与えている」
振り返ると、そこには緑色のローブを纏った、植物のような質感の肌を持つ男が立っていた。彼は静かに語り始める。「我々は、この世界を維持するためにエネルギーを必要とする。彼らは、そのエネルギーを供給してくれる存在なのだ」
「…酷い!人間をただのエネルギー源としてしか見ていないのか!」ずんだもんの小さな体が怒りに震える。
男は答える。「人間と植物は、共生関係にある。彼らがいなければ、我々も生きていけない。これは、互いに依存し合う、自然の摂理なのだ」
ひろゆきは男に問いかける。「共生?一方的な搾取にしか見えませんが。彼らは、自分たちが何のために生きているのか知っているんですか?」
男は少し間を置いて答えた。「知る必要はない。知ることは、苦しみを生むだけだ。無知こそ、幸福なのだ」
その言葉を聞いたずんだもんは、強い怒りを覚えた。「そんなの、絶対におかしいのだ!ボクは、そんな世界、絶対に認めないのだ!」
ずんだもんの体が、緑色の光を帯び始める。その小さな体から、強大なエネルギーが放出されようとしていた。
シーン終了
種子 - 人間の女性が利用される目的
シーン開始
「…ずんだもん、落ち着いてください」ひろゆきは冷静にずんだもんを制する。「感情的に動いても、状況は何も変わりません」
男は、ずんだもんを興味深そうに見つめていた。「その力、一体何なのだ?異邦人、お前は一体…」
「…ボクは、ボクは…」ずんだもんは、自分の感情を抑えようと必死だった。
その時、みのもんたが口を開いた。「いや〜、ちょっと待ってくださいよ!共生関係って言いましたけど、女性ばっかりカプセルに入ってるじゃないですか!これ、どういうことなんですか?」
みのもんたが指摘した通り、カプセルの中の人々は、ほとんどが女性だった。
男は答える。「彼女たちは、種子を産むために存在している。我々の世界では、植物が子孫を残すように、彼女たちが新たな生命を育むのだ」
「…種子…?まさか…」ずんだもんは、その言葉の意味を理解し、顔を青ざめさせた。
「そのまさかですよ」ひろゆきは冷たく言い放つ。「この世界の植物は、人間の女性の子宮を、種を育てるための温床として利用しているんです」
「そんな…酷すぎるのだ…!」ずんだもんは、絶望的な気持ちで呟いた。
男は淡々と語る。「我々は、彼女たちに感謝している。彼女たちがいなければ、我々の世界は滅びてしまうからだ」
ずんだもんは、カプセルの中の女性たちを、もう一度見つめる。彼女たちは、今も穏やかな表情で眠り続けている。
「…彼女たちは、何も知らない…この世界で、自分が何のために存在しているのかも…」
ずんだもんの瞳から、一筋の涙がこぼれ落ちた。
その時、ひろゆきが小さな声で呟いた。「…ヴォイニッチ手稿…あれに描かれていた裸の女性たちは…そういうことだったのか…」
ひろゆきは、何かを理解したように、遠い目をした。
みのもんたは、ひろゆきの肩を叩き、励ますように言った。「ひろゆきさん、元気出してくださいよ!ボクたちには、まだやることがありますから!」
ずんだもんは、涙を拭い、力強く頷いた。「…そうだ!ボクたちは、この世界を変えるのだ!彼女たちを、こんな酷い世界から救い出すのだ!」
ずんだもんの瞳に、再び強い光が宿った。
シーン終了
異邦人 - ヴォイニッチ手稿を書いた人物の正体
シーン開始
「異邦人、お前は一体何者なのだ?」男は、ずんだもんを鋭い眼差しで見つめる。「お前の力は、我々の世界の均衡を崩しかねない」
「ボクは、ただのずんだもんなのだ!」ずんだもんは、精一杯の強がりで答えた。「でも、この世界を滅ぼそうとする奴は、絶対に許さないのだ!」
ひろゆきは、男に問いかける。「あなたたちは、一体いつからこのようなことを?」
男は答える。「遠い昔からだ。我々の祖先は、植物と共に生きる道を選んだ。そのためには、人間の力が必要だった」
「…その祖先の中に、ヴォイニッチ手稿を書いた人物がいるのではないか?」ひろゆきは冷静に分析する。「異世界に迷い込んだ人間が、この世界の真実を記録し、後世に残そうとした…」
男は、少し表情を変えた。「…確かに、そのような記録が残されている。だが、それは禁忌とされている」
「なぜ?」ひろゆきは問い詰める。「真実を知ることは、そんなに恐ろしいことなのか?」
男は答える。「真実を知れば、人は絶望する。絶望は、憎しみを生み、世界を崩壊させる」
「…そんなことはない!」ずんだもんは、強く否定する。「真実を知れば、人は立ち上がる!絶望を乗り越え、より良い世界を築こうとするのだ!」
ずんだもんの言葉に、男は動揺を隠せない。「…お前は…一体…」
その時、みのもんたが、何かを思い出したように言った。「いや〜、ちょっと待ってくださいよ!ヴォイニッチ手稿に、こんな記述があったはずです。『女性たちは、液体の中で休息している。その液体は緑と青が混ざり合った色で、表面が輝いている。女性しか入れないらしい。この国では男よりも女の方が高い地位を得ていると教わった』って!」
みのもんたの言葉を聞いたずんだもんは、ハッとした。「…そうだ!ヴォイニッチ手稿は、ただの記録じゃない!この世界を変えるためのヒントが隠されているのだ!」
ずんだもんは、男に向かって叫んだ。「この世界の真実を、隠蔽しようとするのは、あなたたち支配者層だけなのだ!ボクは、ヴォイニッチ手稿に隠された真実を解き明かし、この世界を救ってみせるのだ!」
ずんだもんの体から、再び強大なエネルギーが放出され始める。
そのエネルギーは、地下空洞全体を包み込み、カプセルの中の人々に、希望の光を灯した。
男は、恐怖に震えながら、後退りする。「…お前は…悪魔だ…!」
ずんだもんは、力強く宣言する。「ボクは、希望なのだ!この世界に、自由と平和をもたらす希望なのだ!」
次の瞬間、ずんだもんは、男に向かって突進した。
(次号へ続く!)
第6話: 解読者の証言 - 裸の女性たちの真実
液体プール - 緑と青の輝き、女性だけの空間
「いや〜、ずんだもんさん、これはすごい光景ですね!」みのもんたは目を丸くして、目の前に広がる異様な光景を見渡した。
そこは洞窟のような場所で、中央には巨大なプールがあった。プールを満たす液体は、深い緑と青が混ざり合い、まるで宝石のように輝いている。そして、その液体の中には、多くの裸の女性たちが身を浸していた。
ずんだもんは、背中に背負った探偵セットから双眼鏡を取り出し、女性たちを観察した。「う〜む、皆、リラックスしているみたいだけど、なんだか様子がおかしいのだ。まるで、電池みたいに…」
「電池?」ひろゆきが冷静に問いかける。「ずんだもんさん、また突拍子もないことを。彼女たちが電池って、どういう意味ですか?」
「だって、あの液体から何かが吸い上げられているような気がするのだ!それに、彼女たちの表情も、どこか虚ろで…」ずんだもんは真剣な表情で答えた。
みのもんたは、ひろゆきに同意を求めようとしたが、ひろゆきは腕組みをして、難しい顔をしている。「それって、あなたの感想ですよね?根拠はあるんですか?」
「いや〜、それはボクの勘なのだ!長年の探偵としての経験からくる、鋭い勘なのだ!」ずんだもんは胸を張った。
その時、プールの中にいた女性の一人が、こちらに気づいた。彼女は何かを言おうとしたが、言葉を発することができないようだった。ただ、その目は、助けを求めているようにも見えた。
女性の地位 - この国では男よりも女の方が高い地位
「この国では、男性よりも女性の方が高い地位を得ている…か」ひろゆきは解読者の証言を読み上げ、眉をひそめた。「ずんだもんさん、これは一体どういうことなんでしょう?」
「ふむ…、これは興味深い情報なのだ!」ずんだもんは顎に手を当て、考え込んだ。「もしかしたら、この液体プールが、女性たちの地位を高めているのかもしれないのだ。何か特別な効果があるのかも…」
みのもんたは、女性たちをじっくり観察した。「いや〜、確かに皆さん、自信に満ち溢れているように見えますね!肌もツヤツヤしているし、何か秘密がありそうだ!」
その時、洞窟の奥から、一人の女性が現れた。彼女は他の女性たちとは違い、美しい装飾品を身につけていた。彼女はゆっくりとこちらに近づき、静かに口を開いた。
「あなたたちは、どこから来たのですか?」彼女の声は、鈴の音のように美しかった。
「ボクたちは、遠い世界から来た探偵なのだ!」ずんだもんは自己紹介をした。「この世界のことを、少し教えて欲しいのだ」
女性は微笑み、語り始めた。「この世界は、植物と女性によって支えられている。男性は、ごく一部の役割しか与えられていないの。液体プールは、女性たちの力を引き出し、植物を育てるためのエネルギーとなるの」
「エネルギー?」ひろゆきは質問した。「それは、具体的にどういうことですか?」
「それは…」女性は言葉を濁した。「あなたたちには、まだ話せないわ」
観察と記録 - 減りゆく空白、明日もまた観察
「減りゆく空白…か」みのもんたは、解読者の証言をもう一度読み直した。「これは、ヴォイニッチ手稿のことでしょうね。彼は、この世界のことを記録しようとしていたんだ」
「でも、なぜ空白が減っていくのでしょう?」ずんだもんは疑問を口にした。「もしかしたら、記憶が消えていくのを恐れていたのかも…」
ひろゆきは、冷静に分析した。「解読者は、この世界に閉じ込められていたのかもしれません。元の世界に戻る方法を探しながら、必死に記録を残そうとしていたのでしょう」
その時、女性が近づいてきた。「あなたたち、そろそろお別れの時間が来たわ」
「えっ、もう帰るのか?」ずんだもんは驚いた。「ボクはまだ、この世界の謎を解き明かしたいのだ!」
「残念だけど、あなたたちは、この世界に長く留まることはできないの」女性は寂しそうに微笑んだ。「でも、あなたたちが持ち帰る記憶は、きっと未来に繋がるはずよ」
女性は、三人を光の渦へと導いた。光が強くなるにつれて、ずんだもんは、解読者の残した言葉が、頭の中で響き渡るのを感じた。「明日もまた、彼らの生活を観察し、記録していく…」
光が消え、三人は元の世界へと戻ってきた。
「いや〜、すごい体験でしたね!」みのもんたは興奮冷めやらぬ様子で言った。「ずんだもんさん、私たちは、解読者の遺したメッセージを受け取ったのかもしれませんね!」
「そうなのだ…」ずんだもんは、空を見上げた。「ボクたちは、ヴォイニッチ手稿に隠された真実を、必ず解き明かすのだ!」
ひろゆきは、冷静に言った。「しかし、解読者の言葉には、まだ多くの謎が残されています。私たちは、さらに深く調査する必要がありますね」
三人は、決意を新たにした。ヴォイニッチ暗号に隠された異世界植物学園SFミステリーの真相を突き止めるために、彼らの冒険は、まだ始まったばかりなのだ!
第7話へ続く! 次回、世界の構造 - 時空のおっさんの役割と植物世界の真の目的
第7話: 世界の構造 - 時空のおっさんの役割と植物世界の真の目的
9つの円 - カエルの卵と風車、世界の構造
ずんだもんはイェール大学の図書館のデジタルアーカイブで公開されているヴォイニッチ手稿の画像にかじりついていたのだ。「うーむ、この9つの円、やっぱり気になるのだ…」
隣でひろゆきが腕組みをしている。「ずんだもん、そんなに見てても解読できるわけないじゃん。意味不明な記号の羅列だし。それこそ、時空のおっさんに聞いても無駄だと思うよ。」
「いやいや、ひろゆきさん、そう決めつけちゃいけないんですよ!」と、みのもんたが割り込んだ。「どんな難解な謎にも、必ず突破口はあるんです!まさに、人生はクイズ!答えはいつも、意外なところにあるもんなんですよ!」
ずんだもんは9つの円の図を指差した。「このカエルの卵みたいなのが、それぞれの世界を表しているのだと思う。風車がある世界は、ボクたちの世界。お城がある世界も、ボクたちが知っている世界に近い気がするのだ。」
ひろゆきは懐疑的な目を向けた。「根拠は?単なる妄想でしょ。」
「根拠ならあるのだ!この円の中に描かれているものが、それぞれの世界の特徴を示しているのだ!そして、一番中心にあるのが、例の植物世界なのだ!」ずんだもんは興奮気味に言った。
植物世界 - 中心に存在する世界の目的
ずんだもんはさらに画像を拡大した。「この植物世界…四方八方に管が伸びていて、種子がいっぱい描かれているのだ。まるで、他の世界にエネルギーを送っているみたいに見えるのだ!」
みのもんたが頷いた。「なるほど!植物世界が、他の世界の生命エネルギーの源泉になっている、というわけですね!まさに、生命の母なる大地!いや〜、ロマンがありますね!」
ひろゆきは冷静に分析する。「でも、それだと植物世界は何のためにエネルギーを供給してるの?見返りがないと、そんなことしないと思うけど。」
ずんだもんは唸った。「うーん、そこが問題なのだ。植物世界は、他の世界から何かを受け取っているのだろうか?それとも、もっと別の目的があるのだろうか…」
突然、ずんだもんはあることに気が付いた。「ハッ!もしかして、植物世界は、人間の…特に女性の種子を求めているのではないか?」
みのもんたは目を見開いた。「なるほど!それで、ヴォイニッチ手稿に裸の女性の絵が多いんですね!まさに、生命の神秘!人間の女性が、植物世界の繁栄に不可欠な存在なのかもしれません!」
ひろゆきは皮肉っぽく言った。「ずんだもん、急に話がエロくなったね。でも、ありえない話じゃないかも。マトリックスみたいに、人間をエネルギー源として利用するって発想は、昔からあるし。」
時空のおっさん - 世界の行き来を管理するもの
ずんだもんは真剣な表情になった。「そして、この世界の行き来を管理しているのが…時空のおっさんなのだ!」
みのもんたが興奮気味に言った。「いや〜、いよいよ核心に迫ってきましたね!時空のおっさんは、世界のバランスを保つために、必要な存在なのかもしれません!まさに、世界の番人!」
ひろゆきは冷静に問いかける。「時空のおっさんは、一体何者なの?ただの作業服のおっさんなのか、それとも、もっと高次元の存在なのか?」
その時、部屋の片隅で光が歪み、見慣れた作業服姿のおっさんが現れた。「おや、話が進んでるじゃないか。」
ずんだもんが飛び跳ねた。「時空のおっさん!やっぱり来てくれたのだ!」
時空のおっさんはニヤリと笑った。「お前さんたち、なかなか面白いところに気が付いたな。だが、まだ何も分かっちゃいない。世界の構造は、もっと複雑なんだよ。」
みのもんたが身を乗り出した。「一体、どういうことなんです!?」
時空のおっさんは意味深な笑みを浮かべた。「それは、まだ教えられないな。だが、お前さんたちが真実を求めるなら、もっと深くヴォイニッチ手稿を調べることだ。そこに、世界の秘密が隠されている。」
時空のおっさんはそう言い残し、再び光の中に消えていった。
ずんだもんは決意を新たにした。「ヴォイニッチ手稿…ボクは、必ずその謎を解き明かすのだ!」
ひろゆきはため息をついた。「また始まったよ…ずんだもんの暴走。でも、今回は、少しだけ期待してるかもね。」
みのもんたは満面の笑みを浮かべた。「いや〜、次は何が起こるんでしょうね!本当に、人生はクイズ!目が離せませんね!」
(第7話 終わり。第8話へ続く)