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小説 ヴォイニッチ異聞録:セーラー戦士と禁断の植物聖典、時空を超える少女たちの運命!


第1話: ヴォイニッチ手稿の囁き

図書館の奥深くで…セーラー戦士、謎の古文書に出会う

シーンは、薄暗く静まり返った都立図書館の地下書庫。埃っぽい匂いが鼻をつく。うさぎは、夏休みの宿題である「世界の不思議」レポートの資料を探しに来ていた。亜美は、難しい専門書を何冊も抱え、真剣な表情でページを繰っている。ほたるは、ひっそりと奥の書架に佇み、古びた書物を手に取っていた。ちびうさは、退屈そうにうさぎの周りをウロウロしている。

「うさぎちゃん、本当に世界の不思議を調べるの? もっと楽なテーマにすればいいのに。」
ちびうさがうんざりしたように言った。

「だって、世界の不思議ってなんかロマンチックじゃない? あたし、UFOとかUMAとか、そういうの調べてみたかったんだもん!」うさぎは目を輝かせた。

亜美は冷静に言った。「でも、レポートの締め切りは近いわ。そろそろテーマを絞らないと間に合わないわよ、うさぎちゃん。」

その時、ほたるが静かに近づいてきた。その手には、表紙が剥がれかけ、綴じ糸がほどけそうな古文書があった。

「皆さん…これを見てください。」ほたるは、いつもの控えめな声で言った。「なんだか、不思議な気配がするんです。」

亜美が不思議そうに尋ねる。「ほたるちゃん、それは…?」

ほたるは古文書をそっと開いた。そこには、見たこともない文字と、奇妙な植物や裸の女性たちの絵が描かれていた。

「ヴォイニッチ手稿…」亜美は驚いた。「未解読の古文書として有名なものじゃない!?」

うさぎは目を丸くした。「ええっ!? なにこれ!? 気持ちわるーい! 絵も変だし、文字なんて全然読めないじゃん!」

ちびうさも顔をしかめた。「なんか、変な感じがする…」

ほたるは、ヴォイニッチ手稿の絵をじっと見つめていた。彼女の瞳の奥に、かすかな光が宿る。

「この絵…どこかで見たことがあるような気がします…」ほたるは、小さな声で呟いた。

ほたるの予感…禁断の知識が呼び覚ます悪夢

その夜、ほたるは悪夢にうなされていた。夢の中で、彼女はヴォイニッチ手稿に描かれた植物が生い茂る異様な世界に立っていた。裸の女性たちが、緑色の液体が満たされたプールの中で苦しそうにもがいている。そして、巨大な風車が不気味な音を立てて回転し、その中心には苦悶の表情を浮かべた人間の顔が刻まれていた。

「これは…一体…」ほたるは恐怖に震えた。

夢の中で、誰かが彼女に語りかける。「禁断の知識に触れてはならない…さもなくば、お前は破滅する…」

ほたるは悲鳴を上げて目を覚ました。額には冷たい汗が滲んでいる。

「まさか…ヴォイニッチ手稿が、こんなにも恐ろしいものだったなんて…」

一方、亜美はヴォイニッチ手稿についてインターネットで調べていた。すると、ある都市伝説が目に留まった。

「時空のおっさん…?」亜美は眉をひそめた。「異世界に迷い込んだ人を、元の世界に戻してくれる謎のおじさん…? まさか…そんなのただの噂話でしょう?」

しかし、亜美は妙な胸騒ぎを覚えていた。ヴォイニッチ手稿と時空のおっさん…何か繋がりがあるのだろうか?

時空の歪み…うさぎ、異次元への扉を開ける!?

翌日、うさぎは宿題を放り出し、いつものようにゲームセンターで遊んでいた。すると、ゲーム機の画面に奇妙なノイズが走り始めた。

「ええっ!? なにこれ!? 壊れちゃったの!?」うさぎは焦った。

その時、ゲーム機の画面が眩い光を放ち、うさぎを飲み込んだ。

「きゃああああっ!!!」

ちびうさは、うさぎが消えた光景を目の当たりにして、唖然とした。

「ママ!? ママったら一体どこへ…!?」

その瞬間、ちびうさの胸の奥にあるペンダントが、淡い光を放ち始めた。ペンダントは、かすかに振動し、ちびうさに何かを伝えようとしているようだった。

同じ頃、ほたるは再び図書館を訪れていた。彼女は、ヴォイニッチ手稿が収められている書架の前で立ち尽くしていた。

「私には…何かできることがあるはず…」ほたるは、決意を秘めた目で古文書を見つめた。

その時、図書館全体が微かに揺れ始めた。

「これは…一体…?」ほたるは周囲を見回した。

すると、彼女の目の前に、光の歪みが発生した。それは、異次元への扉が開かれた瞬間だった。

(第1話 終わり。次回、第2話「時空のおっさんと赤い空」に続く!)

第2話: 時空のおっさんと赤い空

消えた日常…ちびうさ、色褪せた世界で迷子に

「うさぎちゃん!大変!亜美ちゃんもほたるちゃんも連絡が取れないの!」

ちびうさは、珍しく焦った表情で月野うさぎ、つまりセーラームーンの元へ駆け込んだ。普段は「うさぎ」と呼び捨てにする生意気な口調も、今日は敬語だ。

「えぇ~っ!?亜美ちゃんもほたるちゃんも!?どうしたの、ちびうさ?」

うさぎは、ソファに寝転がりながら漫画を読んでいた体勢を慌てて起こした。今日は珍しく平和な一日だったのに。

「それがね、今日学校が終わってから、亜美ちゃんと図書館で一緒に勉強する約束だったの。でも、図書館に行ったら亜美ちゃんの姿が見えなくて…。連絡しても繋がらないし…。」

ちびうさは、不安そうに両手を握りしめた。亜美が約束を破るなんて考えられない。何かあったに違いない。

「それで、ほたるちゃんにも連絡してみたんだけど、やっぱり繋がらないんだって。何かおかしいよ、うさぎちゃん…。」

うさぎは、ちびうさの言葉に深刻な表情になった。亜美とほたるが同時に連絡を取れないなんて、ただ事ではない。

「わかった。とりあえず、亜美ちゃんの家に行ってみよう。ちびうさ、一緒に行こう!」

うさぎは、慌ててセーラームーンに変身し、ちびうさの手を引いて亜美の家へと向かった。

亜美の家に着くと、部屋は綺麗に整頓されていたが、人の気配は全くなかった。

「亜美ちゃん…?」

ちびうさは、小さな声で呼びかけた。しかし、返事はなかった。

部屋をよく見ると、机の上に開かれたままのヴォイニッチ手稿が置いてあった。

「ヴォイニッチ手稿…?またこれだ…。」

うさぎは、ヴォイニッチ手稿を手に取った。最近、この手稿のせいで色々おかしいことが起こっている気がする。

その時、ちびうさが突然叫んだ。

「うさぎちゃん!窓の外を見て!」

うさぎが窓の外を見ると、空が赤く染まっていた。そして、街の色がどんどん褪せていくように見えた。まるでモノクロ写真のように…。

「何これ…!?一体何が起こってるの!?」

うさぎは、事態の異常さに恐怖を感じた。

「うさぎちゃん…あたし、なんだかすごく嫌な予感がするの…。」

ちびうさの声も震えていた。

その時、ちびうさの足元から光が溢れ出し、彼女の身体を包み込んだ。

「ちびうさ!?」

うさぎが叫んだ瞬間、ちびうさは光の中に消えてしまった。

「ちびうさーっ!!」

作業服の男…亜美、論理を超越した存在との遭遇

亜美は、図書館でヴォイニッチ手稿について調べていた。難しい数式や記号が並ぶページを食い入るように見つめている。

(この手稿…やはりただの古文書ではないわ。何か特別な力が宿っているのかしら…。)

その時、突然、亜美の視界が歪んだ。図書館にいるはずなのに、目の前に広がる景色は全く違うものだった。空は赤く染まり、建物は古びていて、まるで廃墟のようだった。

(ここは…一体どこ…?)

亜美は、状況を把握しようと冷静に周囲を見渡した。しかし、論理的に説明できるものは何もなかった。

「ここはどこでしょうか…?」

亜美は、近くにいた人に声をかけた。しかし、その人は亜美の言葉を無視して、足早に立ち去ってしまった。

(おかしい…誰も私を見ていない…?)

亜美は、自分の存在が消えてしまったような感覚に襲われた。

その時、背後から声をかけられた。

「やあ、お嬢さん。困ってるみたいだね。」

亜美が振り返ると、そこに立っていたのは、作業服を着た30代くらいの男性だった。

「あなたは…?」

亜美は、警戒しながら尋ねた。

「俺は…まあ、通りすがりのオッサンだよ。君みたいな迷子を助けるのが趣味でね。」

男は、ニヤニヤしながら答えた。

「迷子…?ここはどこなんですか?私は図書館にいたはずなのですが…。」

亜美は、質問を重ねた。

「ここはね…そうだな…君の世界とはちょっと違う場所って言っておこうか。まあ、難しいことは考えない方がいいよ。」

男は、曖昧な答えを返した。

「あなたは、一体何を知っているんですか?」

亜美は、男の態度に不信感を抱いた。

「俺はただのオッサンだって言っただろ?でも、君が元の世界に帰りたいなら、協力してあげてもいいよ。」

男は、そう言って亜美に近づいた。

「…条件は?」

亜美は、冷静に尋ねた。

「賢いね、お嬢さんは。条件は簡単だよ。俺に、君の知識を少し分けてくれればいいんだ。」

男は、不気味な笑みを浮かべた。

NOT BONSTE…セーラームーン、異形の言葉が告げる危機

ちびうさが消えてしまった後、うさぎは必死にちびうさを探した。

「ちびうさーっ!どこなの!?返事して!」

しかし、どこを探してもちびうさの姿は見つからなかった。

(一体何が起こってるの…?亜美ちゃんもほたるちゃんもいなくなって、ちびうさまで…!)

うさぎは、不安と恐怖で押しつぶされそうだった。

その時、うさぎの携帯電話が鳴った。

「もしもし…?」

うさぎが電話に出ると、相手は無言だった。しかし、かすかに機械音のようなものが聞こえた。

「もしもし!?誰なの!?」

うさぎが問い詰めた瞬間、電話の向こうから奇妙な言葉が聞こえてきた。

「…NOT BONSTE…」

うさぎは、その言葉の意味がわからなかった。しかし、なぜか強烈な不安を感じた。

(NOT BONSTE…?これは一体…!?)

その時、うさぎのスターブローチが光り出した。

「スターブローチ…!?どうしたの?」

うさぎがスターブローチを見つめると、突然、映像が流れ込んできた。

そこには、赤い空の下で苦しんでいるちびうさの姿が映っていた。

「ちびうさ!?」

うさぎは、映像の中のちびうさに必死に呼びかけた。

「うさぎちゃん…助けて…。」

ちびうさの声は、弱々しかった。

映像はそこで途絶えた。

うさぎは、スターブローチから得た情報をもとに、ちびうさがいる場所を特定しようとした。しかし、手がかりはあまりにも少なかった。

(ちびうさは…どこにいるの…?一体誰がこんなことを…!?)

うさぎは、怒りと悲しみで震えた。

その時、うさぎの脳裏に、ある考えが浮かんだ。

(ヴォイニッチ手稿…!もしかしたら、この手稿が全ての鍵を握っているのかもしれない!)

うさぎは、再びヴォイニッチ手稿を手に取った。

(絶対に、ちびうさを助け出す!そして、亜美ちゃんもほたるちゃんも…!あたしが、みんなを助けるんだ!)

セーラームーンは、固い決意を胸に、ヴォイニッチ手稿を解読することを決意した。

To be continued...

第3話: 顔風車の秘密

ジローラモ似の男…拉致された亜美、異世界の入り口へ

コンクリートの隙間から生える雑草を、亜美は今日も丹念に観察していた。最近、ヴォイニッチ手稿に書かれた植物に似たものが、街のあちこちで見られる気がしていたのだ。
「これ…もしかして、あの手稿に描かれていた植物の変種…?」
呟いた瞬間、背後から声をかけられた。
「お嬢さん、ちょっといいかな?」
振り返ると、そこには日焼けした肌にラフな格好をした、まるでイタリア人のジローラモのような風貌の男が立っていた。警戒しながらも、亜美は答える。
「何かご用でしょうか?」
男はにこやかに笑い、名刺を差し出した。「実はね、植物の研究をしてるんだ。君の観察眼に興味があってね。」
名刺には見慣れない研究所の名前と連絡先が書かれていた。半信半疑ながらも、亜美は男の話を聞くことにした。
「最近、珍しい植物が見つかることが多くてね。ぜひ、君の知識を貸してほしいんだ。」
男の言葉に、亜美の警戒心は薄れていった。手稿の植物についてもっと知りたい、という気持ちが勝ったのだ。
「…わかりました。少しだけなら。」
男は嬉しそうに頷き、近くに止めてあった白いバンに亜美を誘導した。
しかし、バンに乗り込んだ瞬間、亜美は強烈な眠気に襲われた。意識が途絶える直前、男のニヤリとした笑みが見えた気がした。

次に亜美が目を覚ました時、そこは見慣れない場所だった。薄暗く、独特の匂いが充満している。周りを見渡すと、亜美以外にも数人の男女が拘束されていた。
「ここは…一体…?」
混乱する亜美に、近くにいた男が囁いた。「ここは、もう君たちの知っている世界じゃない。」
男の言葉の意味がわからず、亜美は男に問い詰めた。「あなたたちは一体何者なの!?私をどこに連れてきたの!」
しかし、男は冷たい視線を亜美に向け、答える。「お前は、我々の研究に必要な存在だ。」
その時、亜美は初めて、自分がとんでもない場所に連れてこられてしまったことを悟った。

橋からの落下…夢と現実の狭間、セーラーマーキュリーの決断

一方、亜美の異変に気づいたうさぎは、ほたるとちびうさに連絡を取り、緊急の作戦会議を開いていた。
「亜美ちゃんが突然いなくなったの!?一体何があったんだろう…」
うさぎは心配そうに眉をひそめる。
「何か…嫌な予感がします。亜美さんの身に、危険が迫っているかもしれません。」
ほたるは静かに告げる。
「あのヴォイニッチ手稿…やっぱり何か関係があるんだわ!」
ちびうさは声を荒げる。
「私、亜美ちゃんを助けに行く!」
うさぎの強い決意に、ほたるとちびうさも頷いた。
「私も行きます。亜美さんの力が必要です。」
ほたるはセーラーサターンに変身し、うさぎとちびうさもそれぞれセーラームーン、セーラーちびムーンに変身した。

亜美を連れ去った男たちは、彼女を車に乗せ、街の外へと向かっていた。
車窓から見える景色は、亜美の知っている東京とは明らかに異なっていた。
「ここ…どこなの…?」
男は答えない。ただ、無機質な声で告げる。「間もなく到着する。」
しばらく車を走らせると、車は大きな川にかかる橋の上に停車した。
男たちは亜美を車から引きずり出し、橋の欄干へと連れて行った。
「お前には、ここで役目を終えてもらう。」
男の言葉に、亜美は絶望した。
「嫌…!助けて…!」
亜美の悲鳴も虚しく、男たちは彼女を橋から突き落とした。

落下していく亜美の意識の中で、セーラーマーキュリーの姿が浮かび上がった。
(私が…やらなければ…!みんなを守らなければ…!)
亜美は意識を集中させ、最後の力を振り絞った。
その瞬間、彼女の体から青い光が溢れ出し、落下速度を緩めた。
(夢じゃない…!これは…現実…!私は、セーラーマーキュリー…!)
亜美はセーラーマーキュリーに変身し、水流を操り、なんとか川への激突を回避した。
水面に着水したセーラーマーキュリーは、深い悲しみと怒りを胸に、決意を新たにした。
(絶対に、許さない…!あいつらを…!そして、ヴォイニッチ手稿の謎を解き明かす…!)

ヴォイニッチ手稿の絵…ほたる、風車に隠された顔を見つける

一方、ほたるは自宅の書斎で、ヴォイニッチ手稿のレプリカを丹念に調べていた。
特に、時空のおっさんの話に出てきた、顔風車の絵に注目していた。
「この絵…何か引っかかる…」
ほたるは虫眼鏡を取り出し、絵を細部まで観察した。
風車の羽根には、確かに星のような模様が描かれている。しかし、よく見ると、星の中心には小さな点があることに気づいた。
(これは…星じゃない…花…?まるで、花の中心にある雌しべのよう…)
ほたるは、顔風車の絵に隠された真実に近づいていることを感じた。
(この風車は…単なる風車ではない…植物と何か関係がある…)
さらに詳しく調べていくうちに、ほたるは驚くべきことに気づいた。
風車の中心にある人間の顔…その顔は、まるで仮面のように、貼り付けられたものだったのだ。
(この顔…本物ではない…!誰かが意図的に、顔を隠している…!)
ほたるは直感した。この顔風車の絵こそが、ヴォイニッチ手稿の謎を解き明かす鍵なのだと。
「この顔の下には…一体、誰の顔が隠されているのでしょうか…?」
ほたるは、セーラーサターンの力を使って、絵に隠された真実を暴こうと決意した。

第3話 完

第4話: 植物世界の記憶

裸のおじさん…失われた記憶、異世界での出会い

「きゃあ!」

夕焼け色の帰り道、うさぎはスーパーで買ったお買い得イチゴ牛乳を落としてしまった。

「もう!またドジっちゃった!せっかく安かったのに…」

しょんぼり項垂れるうさぎの背後から、聞き慣れない声が響く。

「困っているようだね、お嬢さん」

振り返ると、そこに立っていたのは、肩まで伸びた髪を無造作に束ねた、小汚い作業着姿の男だった。胡散臭い笑顔を浮かべ、うさぎに近づいてくる。

「うわっ、なんだか変なオジサン…」

うさぎは警戒して後ずさる。しかし、男はにこやかに続ける。

「迷子かね?ここは君の知っている場所じゃないだろう?ほら、送って行ってあげるよ」

男の言葉に、うさぎは首を傾げる。たしかに、いつもの帰り道とは少し景色が違うような…。

「…別に迷子じゃないもん。あたし、家に帰るだけだし」

強がって反論するうさぎ。しかしその時、突然強烈な眠気が襲ってきた。意識が遠のく中、うさぎは男が何かを囁くのを聞いた気がした。

「さあ、おいで…忘れられた楽園へ…」

次にうさぎが目を覚ました時、そこは見慣れない場所だった。土と草の匂いが鼻をくすぐり、周囲には見たこともない植物が生い茂っている。そして、その中心には、全裸の男性が立っていた。

「ここは…どこ!?」

うさぎは驚いて飛び起きた。全裸の男は、うさぎを見るとにっこりと微笑んだ。その顔には、覚えがあるような、ないような…奇妙な既視感があった。

草の言葉…ヴォイニッチ文字と酷似する謎の言語

一方、亜美は図書館でヴォイニッチ手稿の解読に没頭していた。

「やはり、この文字は既存の言語とは全く異なる構造を持っていますね…」

モニターに映し出されたヴォイニッチ手稿の画像をじっと見つめる。その時、背後からほたるが静かに近づいてきた。

「亜美ちゃん、何か進展はありましたか?」

ほたるの問いかけに、亜美は首を横に振る。

「いいえ、全く…。ただ、一つ気になることがあります」

亜美は画面を拡大し、特定の文字を指し示した。

「この文字、どこかで見たことがあるような気がするんです…」

その言葉を聞いたほたるは、目を細めて画面を見つめる。すると、彼女の脳裏に、幼い頃に見た奇妙な光景が蘇ってきた。

それは、病弱だったほたるが、夢の中で見た緑豊かな世界だった。人々は草木を身にまとい、独特の言葉を話していた。その言葉は、ヴォイニッチ手稿の文字と酷似していたのだ。

「…私も、この文字を知っているかもしれません」

ほたるの言葉に、亜美は驚きを隠せない。

「ほたるさん、もしかして…」

「ええ。幼い頃に見た夢の中に、この文字とそっくりな言語を使う人々がいました…」

二人は顔を見合わせる。ヴォイニッチ手稿の謎が、少しずつ解き明かされていく予感がした。

夏休みの宿題…うさぎ、手稿に隠された子供のメッセージを読み解く!?

その頃、異世界に迷い込んだうさぎは、全裸の男に案内され、植物で作られた奇妙な集落に辿り着いた。

「ここが、あたしの家…?」

戸惑ううさぎに、男は片言の日本語で答える。

「ココハ、アナタノ…オイエ、デス」

言葉はたどたどしいが、男の瞳は優しさに満ちていた。男はうさぎに、奇妙な植物の葉っぱで作られた服を差し出した。

「コレ、キテ…」

戸惑いながらも服を受け取り、着替えるうさぎ。すると、服のポケットから一枚の紙切れが出てきた。紙には、歪な文字で何かが書かれていた。

「なんだろう、これ…」

文字を読もうとした瞬間、うさぎの頭の中に、幼い頃の記憶が蘇ってきた。それは、夏休みの宿題に悪戦苦闘する自分の姿だった。

「…もしかして、これって…子供が書いた文字?」

うさぎは直感的にそう感じた。文字をよく見ると、ところどころ間違いがあったり、書き順がおかしかったりする。しかし、その歪さこそが、子供の書いた文字の特徴だった。

「この文字を書いたのは、きっと子供だ…」

うさぎは確信する。そして、その子供がヴォイニッチ手稿に何らかのメッセージを隠したのではないか、と考えた。

その夜、うさぎは男に頼み、紙とペンを借りた。そして、ヴォイニッチ手稿の文字と、紙切れに書かれた文字を照らし合わせながら、解読を試みた。

「うーん…これは『タ』で、こっちは『カ』…ってことは…」

夜が更けるにつれて、うさぎは少しずつ文字を解読していく。そして、ついに一つの言葉を読み解いた。

「『たすけて』…?」

うさぎは息を呑んだ。その言葉は、ヴォイニッチ手稿に隠された、子供からの悲痛な叫びだったのだ。

その時、突然集落全体が光に包まれた。異様な光景にうさぎが戸惑っていると、背後から声が聞こえた。

「うさぎ…」

振り返ると、そこに立っていたのは、涙を浮かべた、ちびうさだった。

「ちびうさ!?」

再会を喜ぶ二人。しかし、ちびうさの表情は深刻だった。

「大変なの、うさぎ。この世界は、何かおかしいの…!」

次の瞬間、二人の背後から、巨大な植物の触手が伸びてきた。


第5話へ続く!

第5話: 文字を消したヴォイニッチ手稿

大切なイラスト…ほたる、手稿から消された真実を探す

薄暗い研究室。土萠ほたるは、古びたヴォイニッチ手稿のレプリカを前に、静かに目を閉じていた。手稿から漂う微かな植物の香りが、彼女の意識を深い森へと誘う。彼女は、手稿に秘められた真実を読み解くため、特別な力、サイコメトリーを使おうとしていた。

「…私には、この手稿が悲鳴を上げているように聞こえるんです。」

ほたるはそう呟き、そっと手稿に触れた。過去の記憶が奔流のように流れ込んでくる。手稿が作られた時代、異世界の植物、そこに生きる人々の姿…。そして、何者かが文字を書き加えることで、その真実を隠蔽しようとしたこと。

彼女は特に気になるページを開いた。そこには、顔風車のイラストが描かれている。本来星が散りばめられているはずの風車に、マルポツが描かれている。誰かが、星を花に変えてしまったのだ。ほたるは、消された文字だけでなく、塗りつぶされた絵にも、真実が隠されていると確信した。

「この花たちは…一体何を意味しているのでしょうか?」

彼女は、手稿の文字を注意深く観察し始めた。消された部分を想像し、元の絵を復元しようと試みる。
まるでパズルを解くように、慎重に、そして丁寧に。
その時、彼女の脳裏に、ある映像が浮かび上がった。
それは、子供が楽しそうに花を描いている姿だった。

(この手稿は…もしかして、誰かの子供時代の落書き…?)

ほたるは、その可能性に気づき、息を呑んだ。もしそうなら、手稿に隠された真実は、もっと単純で、そして残酷なものなのかもしれない。

急ぎすぎた筆跡…亜美、手稿の筆跡から犯人を推理する

一方、亜美は大学の研究室で、ヴォイニッチ手稿のデジタルデータを解析していた。彼女の冷静な分析力と、コンピューターの力を借りれば、手稿の筆跡から、ある程度の情報を引き出せるはずだった。

「筆跡鑑定…か。まるでミステリー小説みたいですね。」

亜美はそう呟き、モニターに映し出された手稿の文字をじっと見つめた。彼女は、様々なフォントと比較したり、文字の太さや間隔を分析したりと、様々な角度から筆跡を調べていった。

「この筆跡…どこかで見たことがあるような…。」

しばらくすると、亜美は一つの特徴に気づいた。手稿の文字は、所々かすれていたり、インクが滲んでいたりする。それは、まるで誰かが急いで文字を書いたかのような印象を与えた。

(この筆跡の主は…時間に追われていたのかもしれない。もしくは、焦っていたのか…?)

亜美は、さらに詳しく調べていくうちに、いくつかの矛盾点を発見した。同じ文字でも、書き方が微妙に異なっている部分があったのだ。

「これは…別人による筆跡?」

亜美は、驚きを隠せない。もしそうなら、ヴォイニッチ手稿の文字は、複数人によって書き加えられた可能性がある。

「一体…誰が、何のために…?」

彼女は、疑問を抱きながらも、解析作業を続けた。そして、ついに、ある人物の筆跡と、手稿の筆跡が一致することを発見したのだ。

「まさか…!」

彼女は、その人物の名前を見て、言葉を失った。それは、意外な人物の名前だった。

パイプのような人間…セーラームーン、歪んだ植物世界の姿に戦慄する!

その頃、うさぎは、ほたると亜美から得られた情報をもとに、ヴォイニッチ手稿に描かれた植物世界をイメージしていた。しかし、彼女の頭の中に浮かんでくるのは、美しい自然ではなく、どこか歪で、不気味な光景だった。

「なんだか…ゾッとするなぁ。」

うさぎは、背筋に悪寒が走るのを感じた。彼女は、手稿に描かれた裸の女性たちが、まるでパイプの一部のように見えることに気づいた。

(これって…もしかして、人間が植物の部品にされてるってこと!?)

彼女は、その恐ろしい事実に気づき、愕然とした。植物世界は、人間と植物が共存する楽園などではなく、人間が植物に支配された、歪んだ世界だったのだ。

その時、うさぎの脳裏に、ある映像が流れ込んできた。それは、巨大な植物の根が、人々の体を締め付けている光景だった。人々は、苦悶の表情を浮かべながらも、抵抗することなく、植物に養分を吸い取られている。

「やだぁ~!こんなの絶対おかしいよ!」

うさぎは、その映像に耐えきれず、叫び声を上げた。彼女は、セーラームーンに変身し、植物世界を救うことを決意した。

「あたしが、この世界を絶対に守ってみせる!」

うさぎは、固い決意を胸に、次の戦いへと向かうのだった。


次回の予告

禁断の果実と毒蛇…。ヴォイニッチ手稿に隠された、植物世界の秘密が明らかに!ちびうさは、世界を歪める存在に気づく!?セーラー戦士たちの新たな戦いが、今、始まる!

第6話: 禁断の果実と毒蛇

女性たちのプール…時空を超えたレポート、異質な生活の記録

「ここが…ヴォイニッチ手稿に描かれていた場所…?」亜美は、目の前に広がる光景に息を呑んだ。そこは、手稿に描かれていた、裸の女性たちが緑と青の液体に浸かるプールの光景そのものだった。異様な光を放つ液体、周囲に生い茂る見たこともない植物、そして、微かに聞こえる異質な言葉。

うさぎは警戒しながら周囲を見回す。「ねえ亜美ちゃん、本当にここ、安全なの?なんか、すごく不気味なんだけど…。」

亜美は慎重に分析を始める。「手稿の記述によれば、この液体は特別な植物から採取されるもので、女性だけが入ることを許されているようです。一種の儀式的な意味合いがあるのかもしれません。」

その時、ほたるが静かに呟いた。「…レポート。まるで、誰かが観察記録を残しているみたいです。」彼女の視線の先には、液体に浸かる女性たちが、まるで実験動物のように記録されているような、奇妙な感覚があった。

ちびうさは少し離れた場所で、じっとプールを見つめていた。「ねえ、あのお姉さんたち…なんだか、操り人形みたい…。」

彼女たちの背後から、柔らかくもどこか機械的な声が響いた。「ようこそ、異邦人の皆様。ここは母なる植物の恵みを受ける場所。あなた方も、その恩恵に預かるべき存在です。」

9つの円…それぞれの世界、繋がりと隠された目的

声の主は、長い緑色の髪を持つ、美しい女性だった。その瞳は、どこか冷たく、感情を読み取ることができない。

「あなたは…?」うさぎは警戒心を露わにする。

「私はこの地の守護者。そして、あなた方を導く者です。」女性は微笑みながら、彼女たちをプールへと誘う。「恐れることはありません。この液体は、あなた方の心身を清め、新たな力を与えてくれるでしょう。」

亜美は冷静に問いかける。「その力とは、一体何なのでしょうか?そして、私たちはなぜ、ここに導かれたのでしょうか?」

女性は答えない。代わりに、指をパチンと鳴らした。すると、プールの周囲に、ヴォイニッチ手稿に描かれていた9つの円が現れた。それぞれの円の中には、異なる世界の風景が映し出されている。

「これらは、世界の縮図。そして、全ては繋がっているのです。」女性は、中心の円を指差す。「この中心の世界…母なる植物の世界こそが、全ての源。あなた方の世界も、例外ではありません。」

ちびうさは、その中心の円を食い入るように見つめる。「…おかしい。この世界のエネルギー…歪んでる。まるで、誰かが無理やり、別の何かを植え付けようとしてるみたい!」

植物世界の支配…ちびうさ、世界を歪める存在に気づく!?

ちびうさの言葉に、女性の表情が一瞬だけ歪んだ。「…子供の戯言です。」しかし、その声には、先ほどの柔らかさはなく、冷たい威圧感が漂っていた。

ほたるは、静かに、しかし確信を持って告げる。「あなたは、この世界を支配しようとしているのですね?」

女性はついに仮面を剥がした。「支配?いいえ、違います。私はただ、あるべき姿に戻そうとしているだけ。植物こそが、全ての生命の源。人間は、その恩恵を受ける存在に過ぎないのです。」

彼女は手をかざし、9つの円からエネルギーを吸収し始めた。「あなた方の世界も、やがては母なる植物の支配下に入る。抵抗は無意味です。」

その瞬間、ちびうさはセーラープルートの力を借り、時空の扉を開こうとする。「あたしは絶対に許さない!こんな歪んだ世界、ぶっ壊してやる!」

しかし、女性の力が強すぎて、時空の扉は完全に開かない。

うさぎは決意を固め、クリスタルを掲げる。「亜美ちゃん、ほたるちゃん、ちびうさ!私たちが守るべき世界は、こんな歪んだ世界じゃない!私たちが信じる未来を、絶対に守り抜く!」

セーラームーンの決意に呼応するように、亜美、ほたる、そしてちびうさの胸にも、新たな力が湧き上がってきた。

「水星全 power!Mercury Aqua Rhapsody!」

「沈黙の鎌よ!力を示せ! Silence Glaive Surprise!」

それぞれの必殺技が、女性に襲い掛かる!しかし、女性は涼しい顔で、それをいとも簡単に打ち破ってしまう。

「無駄です。あなた方の力では、私を止めることはできません。」

絶望的な状況の中、ちびうさは何かを見つけた。「…あれ!あの奥に、もっと強いエネルギーの歪みが!」

ちびうさの言葉に、うさぎはハッとする。「もしかして…この女性を操っている、もっと大きな存在がいるのかも!?」

うさぎは、その歪みに向かって、クリスタルを向ける。「信じる力よ!未来を照らせ!Moon Eternal!」

クリスタルの光が、歪みを照らし出す。すると、そこには、巨大な植物の根が張り巡らされた、異様な空間が広がっていた。そして、その中心には、巨大な、脈打つ心臓のようなものが…!

「あれが…この世界を歪めている元凶…!?」うさぎは戦慄する。

その時、女性の背後から、一筋の光が差し込んだ。それは、セーラーサターンの持つ、沈黙の鎌だった。

ほたるは、静かに、しかし強い意志を込めて呟いた。「…お覚悟はよろしくて?」(続く)

第7話: ヴォイニッチ手稿の真実

使命を胸に…ほたる、セーラーサターンの覚醒

静寂が支配する廃墟のような空間。土萠ほたるは、膝をつき、顔を伏せていた。周囲には、歪んだ植物が異様な光を放ち、彼女を取り囲んでいる。その表情は苦悶に歪み、額には汗が滲んでいた。

「…私が、セーラーサターン…滅びの戦士…?」

彼女の心に、過去の記憶が洪水のように押し寄せる。孤独な少女時代、ミストレス9との戦い、そして、セーラーサターンとしての宿命。

(私は、この世界を…滅ぼさなければならないのでしょうか…?)

その問いかけに答えるように、一陣の風が吹き荒れる。風は、ほたるの髪を激しく揺さぶり、その瞳に強い光を宿らせた。

「…いいえ…違います…」

ほたるはゆっくりと顔を上げた。その瞳は、かつての迷いを捨て、強い決意に満ちている。

「滅びは、始まりでもあるのです。破壊の後に、希望が生まれる。私は、その希望のために戦います!」

その言葉と同時に、ほたるの体から強烈な光が放たれる。光は、彼女の周りの歪んだ植物を浄化し、空間全体に希望の光を灯していく。セーラーサターンの力が、ついに覚醒したのだ。

「セーラーサターン…参ります!」

彼女は、自らの運命を受け入れ、未来を切り開くために立ち上がった。

決戦の地へ…セーラームーン、植物世界の核心に迫る!

「うさぎちゃん、大丈夫!?」

亜美は、セーラームーンこと月野うさぎの肩を支えながら、周囲を警戒していた。異様な植物がうごめく不気味な空間。そこは、ヴォイニッチ手稿に描かれた植物世界の核心部だった。

「亜美ちゃん、ありがとう…でも、大丈夫だよ!あたし、絶対にあきらめない!」

うさぎは、亜美の支えを借りながら、しっかりと立ち上がった。彼女の胸には、セーラー戦士としての使命感と、未来を守り抜くという強い決意が宿っていた。

「この歪んだ世界を、元に戻さなきゃ…みんなの笑顔を、取り戻さなきゃ!」

その時、地面が大きく揺れ、巨大な植物の根がうさぎたちに襲いかかってきた。

「危ないっ!」

亜美は、アクアミストリボンで防御壁を作り、うさぎを庇った。

「ムーン・スパイラル・ハート・アタック!」

うさぎは、聖杯を掲げ、必殺技を放つ。しかし、植物の根は、その攻撃をものともせず、さらに勢いを増して襲いかかってくる。

「くっ…こんなの、効かないの…?」

うさぎの顔に、焦りの色が浮かぶ。その時、背後から声が聞こえた。

「うさぎさん!」

振り返ると、そこにはセーラーサターンに変身したほたるが立っていた。

「私が、道を開きます。うさぎさんは、その隙に、敵の核心を…!」

ほたるは、サイレンスグレイブを構え、植物の根に向かって突進していく。

「ほたるちゃん…!ありがとう!」

うさぎは、ほたるの言葉を胸に、植物世界の中心に向かって走り出した。

未来のために…セーラー戦士、時空を超えた戦いの結末!

植物世界の中心で、うさぎは、巨大な植物の塊を見つけた。それは、歪んだ世界の根源であり、すべての元凶だった。

「…これが…ヴォイニッチ手稿の真実…!」

植物の塊から、邪悪なエネルギーが溢れ出し、うさぎを飲み込もうとする。その時、ちびうさが駆け寄り、うさぎの手を握った。

「うさぎ…ママ…!あたしも一緒に戦う!」

ちびうさの強い意志が、うさぎの心に力を与える。

「ちびうさ…ありがとう…!あたしたちなら、きっとできる!」

うさぎとちびうさは、互いの手を握りしめ、力を合わせた。

「愛の力、見せてあげる!」

うさぎは、エターナルセーラームーンに変身し、聖杯を掲げた。

「エターナル・ムーン・アーティクル!」

無限の愛と希望の光が、植物の塊を包み込む。邪悪なエネルギーは浄化され、歪んだ世界は、徐々に元の姿を取り戻していく。

戦いが終わり、うさぎとちびうさは、満身創痍で地面に倒れ込んだ。

「…やった…やったね…ちびうさ…!」

「うん…ママ…!やった…!」

その時、亜美とほたるが駆け寄り、うさぎたちを抱きしめた。

「よくやったわ、うさぎちゃん…!」

「素晴らしい…セーラームーン…!」

セーラー戦士たちの顔には、安堵と喜びの笑顔が溢れていた。ヴォイニッチ手稿の謎は解き明かされ、未来への希望が、再び灯されたのだ。

(…これで、終わり…じゃない…)

うさぎは、空を見上げながら、心の中で呟いた。新たな敵、新たな戦いが、きっと待っている。しかし、彼女は恐れない。なぜなら、彼女には、信じあえる仲間たちがいるから。そして、愛と正義のセーラー戦士として、未来を守り抜くという強い決意があるから。

物語は続く…

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