2024 鈴鹿サーキット(春)SUPERGT GT300クラス過去データ分析
2024年のFSW(春)は初の3時間レースでしたが、一長一短あるものの自分としては終わる時間がしっかり決まっているのは良かったです。ここ数年の改革では合格点をあげられるかと。
総合優勝候補が決定すると言っても過言ではない第3戦の鈴鹿サーキットの過去データからの分析を見てみたいと思います。
審判下る第3戦
去年のデータ分析でもお伝えしたのだが、JGTC時代の29年を遡っても第3戦終了時点までに『ドライバーズポイントで15P以上取れていないチームは総合優勝の確率は0%』。
かつ去年お知らせしていなかったもう一つの条件として、第3戦前の『第2戦終了時までに11P以上獲得している』ことが総合優勝のデータ上の条件となる。そう、この第3戦だけ優勝して20P獲得したとしてもその後が続かないのがハンデ戦たるSUPER GTの総合優勝を獲得する難しさなのでもある。
増えたミシュラン軍団に注目
2022年、2023年とStudieが連続して第3戦の鈴鹿を連覇しており今回も注目であるが、去年と比べ今年はMIを履くチームがそれまでのStudie M4に加え、 シェイドレーシングGR86とポノスレーシングFerrari296の3台となり、MIの1-2-3フィニッシュもあり得ないことはないだろう。
JAF-GTのBOPに注目
注目すべきはJAF-GT(BRA・LC500・SUPRA・GR86)のBOP重量が11kg〜22kgまで軒並み増量となった。特にBRZはある意味ベンチマーク的なBOPであり、変わることは珍しいのだが、重さだけではなく燃料リストリクターもBRZだけ大きくなったのはとても珍しい。この去年との差がどれだけつくのか注目である。
ではGSRはどうよ?
上記でも記載した第2の条件である第2戦までにドライバーズポイントで11P以上獲得しており現在12P、15Pまであと3Pを獲得ということは8位以上のリザルトでようやく総合優勝の候補の一人として名乗りを上げられることが出来ることになる。
8位以上の確率は?
GSRと鈴鹿との順位を見てみると、AMG GT3 C190形式に車両をスイッチした2016年から見てみると、11戦中8位以上は8戦の72.7%の確率、平均順位は7.7位となっている。
ただし鈴鹿サーキットが年2回以上の開催がときは、
2020年 第3戦 8位 → 第6戦 3位
2022年 第3戦 11位 → 第5戦 1位
2023年 第3戦 18位 → 第5戦 5位
必ず「低い順位→高い順位」という並びでのリザルトになっているのは注意が必要だろう。
3ポイントを取れると?
今回のポイントである『ドライバーズポイントで15P以上取れていないチームは総合優勝の確率は0%』『第2戦終了時までに11P以上獲得している』という2つの条件において過去を調べてみるとGSRがこの条件に最後に当てはまったのは2017年であり、ここ6年はその条件下にさえいなかったのである。
ちなみに過去2つの条件に合致して総合優勝をしたのが3回、合致しながら総合優勝を逃したのが3回と50%の確率である。
2017年ぶりに総合優勝に名乗りを上げるチャンス、是非掴んで欲しい