2024 オートポリス SUPER GT GT300クラス過去データ分析
思い出すだけでもしんどいSUGO戦。大雨、寒さ、予選中止、ギャンブル失敗、同じAMG65号車優勝に対しての4号車の20位。SUGOのマモノの強さを改めて再確認。
気を取り直して6戦目となる第7戦オートポリスのデータ分析をしていきましょう。
総合優勝争い56号車脱落?
以前から2号車、88号車、52号車、31号車、56号車、7号車の6台が総合優勝候補と話してきたが、JGTC時代から破られていないジンクス「取りこぼしは2戦以内」からSUGO戦で3戦以上取りこぼしをしてしまったのが56号車が残念ながら対象となりデータ上の総合優勝候補は5台となった。
ちなみに65号車が勝ったら総合優勝が出来ないジンクスがあるFSW(夏)に引き続きSUGOでも勝利して2勝し、ランキングトップとなったが、2勝は総合優勝の決定的なデータ因子とはならないことを付け加えておく。(実際に2017年は65号車が2勝しているが1勝のGSRが総合優勝している)
APではYH以外のトヨタ車が勝つ!?
SUGOでは2015年以来YHが勝てていないことをお伝えしたが、APにおいても2017年のVivaC 86 MC以来勝利が無い。
また、GT3規格、GT300規格(JAF-GT)の規格の違いはあれど実は2015年の3号車B-MAX NDDP GT-Rを最後にトヨタ車以外の車は勝っていないのである。
2017年VivaC 86 MC(YH)、2018年K-tunes RC F GT3(BS)、2019年SYNTIUM LMcorsa RC F GT3(DL)、2021年PRIUS PHV apr GT(BS)、2022年&2023年埼玉トヨペットGB GR Supra GT(BS)。トヨタのホームといえるFSW以上にAPで勝ち続けているのである。
上記の2つのデータから考えると2号車(BS)、20号車(MI)、31号車(BS)、52号車(BS)、60号車(DL)、96号車(DL)がAPでの優勝候補となる。
しかしそれを察したか、2024年のBOPではトヨタのGT300規格においてはかなり重いBOPとなっており、トヨタの連勝が難しくなっているが、トヨタ車唯一のGT3勢の96号車が比較的穏やかなBOPであり、今大会のキーチームとなるかもしれない。
でGSRはどうよ?
海外戦を除くともてぎ・岡国・APと国内6サーキット中3番目に獲得平均順位が高い。表彰台は2013年以来ないものの、入賞を逃したのが2014年と2018年の2回のみで、まさにコンスタントという言葉がよく似合うくらいには入賞し続けており、2021年からは3年連続6位となっている。
ただでさえタイヤに対しての攻撃性が強くピックアップも多いAPの路面に増して、今のYHで3時間のレースはかなり厳しそうである。
レースが荒れるサーキットとして思いつくのはSUGOだと思うが、実はAPも2017年以降は必ずSCないしはFCYが出ており、そのタイミングでピットに入れる決断力を今回は見せて上位を獲得してほしいと思う。