2024 富士スピードウェイ(夏) SUPER GT GT300クラス過去データ分析
もう既に忘れかけていますが、鈴鹿戦が年二回以上あった場合「低い順位→高い順位」になってしまう癖が出てしまい惨敗感のあった鈴鹿戦でした。気を取り直して今年2回目となるFSW(夏)のデータ分析をしていきたいと思います。(今回はJAFGTを除いたものと2020年は第5戦のみの過去12戦のデータを使って分析しています)
FSW(夏)に強いDL、さらなる連覇なるか?
夏のFSWはDLが強い。FSWにてGWの春以外に開催されるレースは、2021年60号車、2022年61号車、2022年11号車とDLが、当然虎視眈々と4連勝目を狙ってくるに違いないが…
勝ってはいけないFSW(夏)!?
第3戦鈴鹿(春)が終了し、前回の鈴鹿(春)でのデータ分析で記載した『ドライバーズポイントで15P以上取れていないチームは総合優勝の確率は0%』『第2戦終了時までに11P以上獲得している』という条件に当てはまるチームが出揃い、総合優勝は2/88/52/65/31/56/7の7チームに絞られたと言ってもいいだろう。
ただ注意しなけれなならないのが、この2回目のFSWであり、過去のデータから1シーズンにおける2回目のFSWで1位になってしまうと総合優勝を逃す結果となってしまうというデータがある。
ちなみに2回目のFSWを勝って総合優勝となったのは2011年のGSRを最後に実に12年間総合優勝となったチームはいない。
コロナ禍であった2020年2021年を除いて2回目のFSWは第4戦か第5戦に配置されることが多く、それまでの獲得ポイントからの累積されたサクセスウェイトに加え、その後に控えるSUGOやAPといった中低速テクニカルサーキットではウェイトの弊害が大きいと思われるため、ここでのウェイト増は自分の首を絞める結果となってしまうのである。
FSW(夏)の勝利法則
上記データを集めいている中でFSW(夏)だけ2012年から特有の勝利の法則を見つけたので紹介しよう。
1.FSW(夏)の前走順位の1位〜4位までは勝てていない
2.ドライバーズランキングで前戦までに必ず4ポイント以上取っている
3.トップSWハンデチームの優勝無し(変則的な2020年2021年を除く)
4.その年総合優勝するチームはFSW(夏)は勝っていない
ではGSRはどうよ?
上記の優勝法則を今年に当てはめてみると、実は一番初めに書いたDLの連覇に黄色信号が灯るのである。
D'st777号車は鈴鹿で1位、GAINER11号車・LMcorsa60号車・BRZ61号車は3ポイント以下。残る1台K-tunesの96号車が当てはまるのみである。
それ以外にもトップハンデの2号車、88号車、52号車等などフィルターにかけると優勝条件に当てはまるのが8台。
内総合優勝争いをしているLEON65号車、KONDO56号車、Studie7号車は勝てば総合優勝のジンクスから戦線離脱となるここでの優勝を態々狙うかは微妙なところ。
残りがGSR4号車、PONOS45号車、JLOC87号車、UPGARAGE18号車、K-tune96号車の5台が当てはまる。
その5台の中でGSRは現在ランキングトップ、去年の夏はPPで今年の春はフロントロー、鈴鹿の惨敗さえなければ現在も総合優勝の力量、鬼門となるパンクが怖いが今回は350kmレースということで、そこまでのタイヤライフに慎重になる必要はない。連覇中のDLのK-tunesが怖い存在であるが、データ的に見てGSRが2022年鈴鹿(夏)以来の優勝に一番近いのが今年のFSW(夏)だと思うのである。
ただSWが50kgになったことや、総合優勝を捨ててまで1勝を取ってきそうな総合優勝争い下位の56号車や7号車には注意が必要であろう。
また、今回のBOPはFSW(春)で速かったJAF勢+ウラカン88号車に対するBOPが主で、ウラカン以外のGT3勢は変更がない。
ということは5月のFSW(春)を思い出して欲しい。予選では88号車に続いてのフロントロー、決勝は88→56→52→4の4位、内88と52はBOPで負担増+SW増、似たようなSWのKONDO56号車が怖いところだが、春よりも表彰台のチャンスが増したと考えられるのは必然と言えよう。