TOKYO LIVING MONOLOGUES
観てきた。ダルカラTLM。
こちらでは軽いネタバレは気にせず思いの丈を書いていこうと思います。
まずかわいいにゃんにゃんありがとうございます。「こんなしてもらっちゃっていいのかしら」はここから始まっていました。
入口でテンションが上がるのは久々観劇マンには嬉しいし、しかもくららさんに会えたからもっと嬉しかった✨
中身はねぇ
確かにあんまりモノローグじゃないって聞いてたけど、思ってたのの3倍喋ってたし、思ってたのの5倍演劇だったし、私は自分が思ってた10倍孤独に追い詰められてたんだな……
もともと女性陣の貧しさや苦しみは自分に近いだろうなと予想していて、でもだからといって私は悪魔に魂は売らんと思っていたのだけど。
自分と異なる属性や思考の言葉も、一部「違うタイプ」と思えなくて勝手に台詞が胸に入ってきてしまった。ちょっと怖くなるくらいに。
たぶんそれは私が、台詞を書いた谷さんの世界への眼差しを爆信頼しているからというのもあるのだけど、
私が「十中八九分かり合えないし分かりたくもない人と、それでも歩み寄るには」を考えるターンにいるからでもあるだろうし、
もしかしたら、孤独という共通点だけで他の全ての違いを凌駕して繋がってしまう可能性があるのかもしれない。
めちゃくちゃ怖いことだけど。
何なら実際心当たりがあることも怖いけど。
本当はね、行くまではね、
「デマが出てくるって聞くから、今しんどさ正面から受け止められないから、今回は没入せず、ダルカラが作る、これは安全な「物語」だと分かりながら観よう」と思ってたの。
全然無理だったなあ。
正直ステレオ右派が最終的に社会/共産主義の主張し始めたように思えて、そのせいかな?と思ったけど、
たぶんそうじゃない根本的なところで、自分が「違う思想を理解したい」と思って理解しようとするのではなくて、なんか勝手にわかってしまっていて、
それが怖いような嬉しいような訳の分からなさが生まれたところで、クライマックスのバチバチの演劇に突入して、カオスの中で「あ、泣きそう」と思っている中で終演した。
そしたらさあ。
利藤さんかな?オペやりながら会場回してた方が終演アナウンスのときに、
アナ「各部屋近くで見ていただいて大丈夫です」
私(出演者いる状態でか。流行落ち着いてるしな。反応なくてもワンチャン認識して心の中で喜んでもらえたら嬉しいから近く行こ)
アナ「手を振ると振り返します」
私(コミュニケーション取れるの!?神じゃん)
アナ「話せます」
私(「話せます」!?!?!?)
みたいなサプライズがありまして。
コロナ禍に適応しすぎてロボットの進化に驚く人みたいになりつつ、苦しくなった呼吸を整えてからさいかさんのとこ行ったんですよ。
あとはもうお察しですよ。
こんなしてもらっちゃっていいのかしら。予想外だよ。嬉しいよ。ホスピタリティ👏
と思いながら、公演で心がカオスになって言葉出なくてポンチョ振り回してたら、一緒に日の丸パタパタして若干コミュニケーションみたいになったペンギンのようなさいかさん可愛かったんですけど。
でもさいかさんはすっごくさいかさんで、優しくて強くてかっこよくて優しくてあったかくて。
ダルカラはこんなに受け容れてくれるんだって嬉しかったのと、単に会えたという事実が夢のようでぼろぼろに泣いてしまった。
こういう人たちがいるのに今まで何でこんな苦しかったんだという気持ちと、孤独にめちゃくちゃ耐えてたんだなあという気持ちがあったかさに溶けて溢れ出してしまったら、公演がすごい(言語化を諦めるな)のも合わさって、もう何で泣いてるのか訳わかめ。
もう長いこと演劇をしていなくて、ちなぺさんに(あんな叫んでよく声枯れないよなぁ)とか(このモノローグ中ずっとあの顔キープしてるのすごいなぁ)とか、「演劇やってませんでしたっけ?」というような感想抱くくらいだけど、
これは帰りたくなっちゃうよ……
男性陣にはご挨拶あっさりしててごめんなさい、お顔も心もぼろぼろすぎて見せられんかった。笑
とりあえず現場でいっぱいいっぱいになりながら唯一突っ込めたのは使用者だけが(!?!?)ってなる本の部屋のアレでした。
設定上も麦茶なりお酒なりだろう、ああいうユニークな飲み方する人いるもんね、その人の人柄を掴むヒントなんだよね、とずっと信じていたけど、台本の1ページ目で木っ端微塵に打ち砕かれたことを追記させていただきます。
宮地さんは終始可愛くて、大原さんは終始うるさかったんですけど、笑
うるさいといえばあの謎の野菜ターンしかり、安全地帯じゃないよって煽るかのように物理(特に耳)面でも精神面でも客席を攻めてくるのに、登場人物の名前はめちゃんこ難しくて存在しなそうな名前だったり、
マクベスを彷彿とさせる勢いで実名出す割にはP史さんはP史さんだしみたいな、
谷さんのライン分けや考え方が察される使い方に、えぐいほどのリアリティとしっかり演劇やりまーすの振り幅が合わさって、こういうの好きだなあと思いました。
さいかさんにあの台詞言わせる谷さんやべえなとも思いました。P史さんで笑ったダルカラファンはきっと皆刺さってたと思う。あれを全力で叫んだ役者 大内彩加さんが本当に好きです。
ちなぺさんは一番目を離したくない役柄だったので重点的に見ていたのに、それは一つの物語のクライマックスなのでは?というワンシーンが軽々と流れてしまうほどの情報量だったの、後からじわじわきてるな……。
理数系じゃないちなぺさん、凄絶だったな。
ただ2回目の焼肉パーティは完全にイッてたので演劇を挟んでくれたのだと勝手に感謝しています。
くららさんは順当にいけば20歳の役かな?怖すぎるからちなぺさんの役でも見てみたいけど。
感染者数が下がったのが係長不在の地獄に突入して観劇に行く余裕をなくしてからなので、終演後のあの感じが他の公演でもそうなのかは私は知らない。
予想もしていなかったし、いいよって言われても切り替わりきらなくて、接触は演者さんが心配で少し躊躇われたので、もっと本格的に落ち着きましたと宣言できるようになったら今日の分まで存分にお礼を伝えたい。
今日いただいたあたたかさ、優しさ、しばらく忘れずに日々を頑張りたい。
私が生きていることを、知ってくれてる人がいるので。