メガネは身体の。
今はマスクの方が身体の一部っぽい時代。
そして前回に引き続き治療用メガネのお話し。
息子ちゃんに弱視が判明してメガネを作ることになりました。ダウン症の息子ちゃんに、どこでどうやって作ったら良いのかすら分からない、と、うろたえっぷりを察してくださったのか、眼科医さんから近所ならここがオススメですよ、とアドバイスをもらって、診断書を作成してもらいました。
一応、「ダウン症、メガネ、子供用」とググってみたりはしました。結果、オグラ眼鏡店と言う全国にある眼鏡屋さんに、『こどもメガネ アンファン』と言うブランドがあることを発見。どうやらダウン症児のために開発した、と言う中々グッとくる商品のようです。全国に店舗もあるため、今後のメンテナンス的な事も考え、
夫婦で検討した結果ここ一択となりました。
診断書を持ってオグラ眼鏡店さんへ。
紳士的な男性店員さんが手慣れた感じで接客下さいました。パッと見てウチの状況を理解されたのか、アンファンバディ(専用メガネ)のコーナーへ。
長年メガネ生活だった私も、子供のメガネってどう言う基準が良いのかさっぱり分からず、お任せで選んでもらいましたが、さすがプロ、鼻の低い息子ちゃんにもぴったりでして。そして何色かある中から息子ちゃんが好きな青色をチョイス。息子ちゃんも大変気に入った様子でした。
その後はツルの形を選んだり、レンズの厚みなど種類を選んだりと…多分ここが営業しどころな感じで、直に値段に反映します。一番良い条件の物はやっぱり高い。が、ここは治療用メガネなので、やっぱり良いものを。と決めました。最後に二つ買う場合は割引ありますよ、との事でした。ここ悩んだんですが、息子ちゃんが継続してメガネ生活を送れるか自信なかったので、その時はその時考えよう、と、予備メガネの作成は断りました。店員さんもそれが良いと思います、と言ってくれましたので。
治療用メガネの場合、保険組合からと、各自治体からの助成制度が大体あるはずで、ウチも事前に調べていたので3割程度の負担で済むはず、とどんぶり計算をして、会計へ。悩ましいのは先にきっちり全額支払う必要がある事。助成金、補助金は、他の装具などもそうですが、諸々書類など用意して、各々窓口に申請して、後日振込。初期のコストはどうしてもかかってしまうので注意が必要です。
と、そんなこんなでメガネを無事手配できました。
ただ前述したように息子ちゃんが毎日しっかりメガネをかけてくれるかどうかは別問題。夫婦で話し合った結果、家族みんなメガネ生活。にする事にしました。
生活環境がメガネなら、違和感ないでしょうし。慣れるのも早いかなと思いました。私たち夫婦は裸眼で生活していたので(父はレーシック済、母は近視だけど日常問題ないレベル)、メガネを急遽購入。せっかくだからとブルーライトカットのやつ。
そして息子ちゃんメガネができた日には家族揃って無事メガネファミリーとなりました。そして今も継続しています。そのおかげもあってか、カタコトながら息子ちゃんもメガネをしていないと、「あ!メガネ!」と自発的に掛けるようになりました。
まだメガネを拭く、という行為は任せるとヒヤヒヤする扱い方をするので親がしていますが、メガネが大切な物、と言う意識は根付いてきたと感じます。購入当初はメガネかけては潰し、オグラ眼鏡店さんでメンテナンス、メガネをぶん投げては、メンテナンス、メガネをぐいぐい引きちぎろうとしては、メンテナンス…と何度も何度も歪んだメガネの修理のため、オグラ眼鏡店さんにお世話になりましたが、とても快く直してくださるので、そのホスピタリティに感動です。
あれから一年が過ぎ、さすがのメガネも傷つき、次に眼科に行った時に、お医者に判断を仰ごうかと思っていますが、この傷を見るたびに、一年色々あったな、としみじみします。メガネを拭きながら。
メガネは身体の、いや、思い出の一部です。
いつもありがとうございます😊