お別れのご挨拶という題

 っていうブログの題を見たのです。それは、僕が中学校のときに半年間だけ通っていた塾のブログです。

 今まで、切り盛りしていた塾長が心身の健康を考慮して退職するとのことでした。塾長は、僕と同じで工藤っていう苗字なのですが、男子高出身で東北大学後期合格で、半導体かなんかの工場に就職したけど退職して、塾を作ったっていう。全部覚えていてうける。

 そんな塾長は、奥様に先立たれてから、男手1つで息子2人を養っていまして、晩年は自分の息子たちへの向き合い方を後悔した内容をよくお書きになっていました。

 ですが授業はとても分かりやすいものでした。数学の難問から古文の解説まで5教科網羅して、1人1人の志望校合格のためにアドバイスを送る。そして、夜中にブログを書く。とても常人には勤まるわけありません。

 かくいう私は、「天然キャラ」として降臨してました(笑)天然っていうよりかは適当がぴったりなのだけれど。3年の夏ごろから入ってクラスになじめない私をそうやっていじってくれましたっけ。ありがとうございました。謎にかわいーとかいわれて戸惑ったんですよ。
 
 授業中あまりに友達と雑談するものですから席替えしたら、自分がしょんぼりしちゃって、仕方なくその人と近くの席に戻してくれたりとか(笑)
自分って面倒くせーな。
 
 そして、数学が絶望的にからっきしな私をよく気にかけてくれました。あなたの「2分の1カット」とか「答えX=3」とか、「こことここ相似だから」とかそんなセリフが脳内再生されます。
 忘れられないのは、数学が得点源のZくんが、本番直前にあまりに簡単な計算問題でやらかすもんですから、
 塾長が「いいか、お前は社会や英語ができるわけじゃないから、ここでやらかすんじゃない。社会で得点できるいぶきとは違うんだ。お前はいぶきより数学の才能あるんだから頑張れ。」って喝を入れたのを忘れません。志望校が同じだったからでしょうか。

 楽しかったな。雑談とか、牛丼屋のヤンキーの話とか、休日10時間やってたとか、大学前期入試落ちて、わら半紙の束を持ち帰ってよだれたらしながら勉強して、まさか受かってないだろうって思って、合格発表に2時間遅れで行ったら合格してて、丁度胴上げを中継された話とか、定期テストで間違えたら妹が死ぬっていう設定で試験を受けていたこととか、、、

 当時の自分って今と同じで超ネガティブ思考なもんですから、合格しても連絡せずにそのままにしていたのですよ。親に言われて、電話したら3年ほど前に病気でお亡くなりになられたS先生がでて、「心配してましたよ、報告しておきます。」って言われました。どこまで不義理なのでしょう。

 その後ご挨拶に行ったときに、出迎えしてくれて、少し話した後、ぱって、自分がメッセージカードを手渡しして「読んどくわ」って受け取ってくれたんです。その後、4月のブログにそのメッセージカードが掲載されていて、親からこれあんたの?っていわれました。大切に読んで、写真に撮ってくださったんですね。


この時心がボロボロだったのは内緒です。

 S先生がなくなったり、コロナウイルスや他に体調の崩す場面をブログで拝見していて心配しておりました。っていうよりも赤ちゃんをかわいいっていったりそっちの方が違和感を感じてました。(硬派なおとこなので。)
大変苦心していらっしゃったのですね。お疲れさまでした。大好きです。まずはゆっくり休んでください。っていうのが届けばいいのに。

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