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【ブラジル旅行記】9日目 パンタナール最終日→ボニート

書き始めたら長くなってFacebookに収まらないボリュームになってきたのでこちらに。

ハイライト

◯パンタナールジャングルロッジ4日目〜サファリ、ジャングルトレッキングツアー
→見れた動物
・オニオオハシ・ズグロハゲコウ・レア
◯パンタナール→ボニート移動
→見れた動物
・アカハナグマ
◯ボニート到着
・チェックイン、町の様子、ディナー

【パンタナール4日目】

ここまでずっとガイドしてくれたパウロは手術痕が痛むので病院に行くとのことで、3日目のディナーのあとにたくさんおしゃべりして熱い挨拶を交わし(実際にはこちらはほとんど喋れなかったので気持ちが伝わったかはわからないけど)、4日目はロドリゴのガイドでサファリ&ジャングルトレッキング。

4日目ともなると「ザ・パンタナールの主役たち」オニオオハシやズグロハゲコウは見慣れて来て、ここまでまだ見られていないオオアリクイとアルマジロが見れないかなーと期待しながら出発。

お馴染みとなってきたズグロハゲコウ。
それにしてもめちゃめちゃ遠い。
ロドリゴ、よく見つけたな…
オニオオハシ。
ロドリゴはオニオオハシがいそうな木をわかっていて
集中的に見ているようだった。
高い木が好きなのかな?

サファリの車から大きい4つの蹄の足跡が見え、「Tapírの足跡だよ」とロドリゴ。タピアーが何が分からなかったので聞くと、「ゾウみたいな顔で300kgになる動物だよ」なるほど、多分バクのことだ。
自分が見たい動物の英語名くらいは覚えてこないといけなかったと反省したのでした。

パンタナールお馴染みのコブウシ。
インドから移入されたらしい。
白い体は光を反射してパンタナールの暑い気候に強そう。

道路脇の牧草地では真っ白いコブウシが飼われているのがパンタナールお決まりの景色。ガイドが何か指差したので、いつものコブウシかなと見ると「ostrich!」と。指差した方を見ると野生のレアが。

牧場の柵の脇にたたずんむレア

実はパンタナールに向かう道中の乗合バスの車内から一瞬だけ大型の鳥が走っているのを見た気がしたが「まさか南米にダチョウはいないよね」と言っていたのだがそれはレアだったのだ。アフリカにはダチョウ、オーストラリアにはエミュー、南米にはレア。あんな奇妙に見える大型の鳥が独自に進化してそれぞれの大陸にいるものなんだな…。

牧場の牛のすぐ隣でまるで飼われているかのように悠々と歩く野生のレア。どこから牧場に入ったのか…

ポイントに着いたらしく、みんなで車を降りてトレッキング。

車が走って風が当たっているとき以外は
もわっとした熱気。
だけど蚊除けのためにレインウェアは手放せない

ロドリゴが、アロエのような棘のある植物や、カヌーを作るのに使う中が空洞の木について解説してくれる。

棘のある植物。
ナタで割くと繊維質になって
お土産物に使われているらしい
ロドリゴの右側に写っている太い幹の木。
カヌーの材料に使われる。
叩くとよく響く太鼓のような音がする。
確かに中をくり抜きやすそう

車が通れそうな道幅のルートから、やがてナタで藪を切り開きながら木立の中に入っていくと、一行はたちまち蚊だまりの餌食に。木の枝を手頃な長さに切ったものを振り回して蚊を追い払いながら進む。

ロドリゴが全員分枝を切ってくれた

木立の中も雨季には水に沈むらしく、地上から高さ1.5mほどの高さまでは樹皮が剥げている。

雨季に死んだものと思われるアリゲーターの皮が落ちているのをみんなで見ていると、突然、ふくらはぎに激痛!「痛い!」私の悲鳴はロドリゴには聞こえなかったのかアリゲーターの解説を続けている。
やがて私がずっと叫んでいるので様子を見に来て、足元をみて、平然とした感じで「蟻かい?気をつけて。さあみんな行こう。」
いやいや、気をつけてじゃないんだわ。もう噛まれてるわ。雰囲気的には毒とかはないんだろうけど助けてもくれないんかい。私の後にも数名犠牲者が出て、数名が悲鳴をあげながらあわててアリゲータースポットを去った。
その後も、小型の蜂が何人かの頭皮に噛み付いたり(これも毒はないらしい)しながらトレッキングは終了。

車に戻ると、暑さと虫との戦いでみんなぐったりした様子だった。コブウシがいる草原では「以前この場所で3回チーターを見たことがある」とロドリゴが一生懸命チーターを探していたが、残念ながら見ることはできなかった。ちなみにチーターは南米にはいないはずなので、ロドリゴが言っていたチーターは何のことだったのか…

後日手に入れたパンタナールの動物図鑑。
案外たくさんの大型ネコ科動物がいるらしい

こうして4日間のパンタナール滞在が終了。

【パンタナールまとめ】

パンタナールは本当に自然豊かな場所で、想像以上にたくさんの動物を見ることができて(なかでもやっぱりジャガーを見れたのが1番!🐆)本当に来れて良かった!

飛べる鳥類はほとんど日本にいるのと同じ分類に分けることができて(全く日本にいないのはインコとオウムくらい)、だけど逆に淡水魚や哺乳類は日本では見たこともなければ想像もできないようなかけ離れた姿をしたものばっかりなのが面白かった。

普段小さい荷物で安宿を渡り歩いている私たちなので、同じ拠点に長期滞在するタイプの旅行は新鮮だった。詰め込みすぎない程よい休憩時間は沢山撮った写真を整理したり疲れからリフレッシュするのに丁度いいし、ブッフェスタイルのご飯は、いろんな国籍や言語の人がそれぞれ自分の好きなものを好きなだけ取って食べていてストレスが少なく快適だった。欧州からは長期のバケーションを利用した旅行客がたくさん来ていて、ツアーガイド業をしている相方にとっては、欧米向けのツアーを考える上でいろいろと学びも多かったみたい。とても学びの多い4日間だった!

【パンタナール→ボニート】

最後に、ロッジ専属のバンでバス停まで送られて、カンポグランジ行きの乗り合いバスを待つ間、これでもかとばかりに蚊の見送りを受けて、パンタナールからはおさらば!

一緒のバスでカンポグランジに向かう同乗者。
心頭滅却。
あの蚊除けネットは確かに必要。
我が同胞も心頭滅却。
赤ちゃん連れのママさんはずっとタオルで蚊を払い続けてた
隙間なくボコボコに蚊にやられている。
日本の蚊と違って
1日ほどで腫れは引くし痒みも長続きはしないのだけど
とにかく毎日無数に刺されるので堪らない

当分、こんなに蚊が多い場所には行くもんか!

ミランダで乗り合いバスを降ろされ、ボニートに向かう個人ドライバーの車に乗り換える。牛が飼われている牧場と原野が永遠に繰り返す景色。最後にアリクイかアルマジロが見れないかと一生懸命目を凝らしていると、道路を2匹のアカハナグマが横切るのを見ることができた。

パンタナールからボニートまでは1、2時間かと思っていたら、実際には4時間くらいかかるらしかった(ブラジルは土地が広いのでGoogleマップのぱっと見の感じで距離感を判断するのは危険⚠️)。その日の昼食時に気分が悪くなって十分に食べられなかった私は(後から思えば多分トレッキングの軽い熱中症か脱水だったと思う)、晩ご飯が何時になりそうかずっと気にしながら車に揺られていたけど、日が暮れ始めた頃についに待ち侘びてうたた寝を始めた。そして、深い眠りの淵から揺り起こされると、ボニートの宿に着いたところだった。

【ボニート到着】

その日の宿はPousada Sao Jorge。受付のおじさんが翻訳機を通して熱心に宿のことを教えてくれた。曰く、「ボニートは暴力のない平和な町です。財布と携帯を持って歩いても問題ありません。」
やっほい!部屋に入って、汗と蚊に刺されのかゆみとおさらば、さっぱりした格好に着替えてディナーを探しに繰り出します!

外国人観光客がたくさん出歩いていて、人通りも多く、確かに治安は良さそう。かなりの観光地なのか、レストランはGoogleを見る限りどこもかなりいいお値段。安いところはなさそうなので、店先でメニュー表を見て良さそうなお店に入ることに。

パンタナールのジャングルロッジでは毎日いろんな
味のチキンとビーフが出てお肉には飽きてきていたので、この日の晩ご飯はジャングルの淡水魚料理に。

ピンダード(斑模様のナマズ)とエビのココナッツ煮込み。
付け合わせは細長い米とファロファ

ソースはオレンジ色だけど辛くはない。濃厚なソースに、ピンダードの肉はかなり繊維質で食べ応えがある感じ。エビはブラジルに着いてからここまで出てきていなかったので新鮮。

1番上がピンタード。
独特の味はあるけど臭くはない。
ソースが良くまとめてくれているのかもしれない

ジャングルロッジの最終夜に試したカイピリーニャ(サトウキビのお酒をフルーツジュースで割ったカクテル)が美味しかったので、ここでも。

今回はちょっと外して
「Abacaxi(パイナップル)のカイピリーニャ」と
「レモンのカイピロースカ(カイピリーニャのウォッカ版)」。

どちらも美味。ただしアルコール度数強め。水も頼んでもなかなかの酔っ払いっぷりに。明日のお迎えの時間だけ確認したらベッドになだれ込んで1日おしまい。

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