くだけねこにつばさ
くだけねこにつばさ
使いこなせない宝のもちぐされ。ゆえに必要ないことのたとえ。
*稲村さんの解説*
ある日の夕食のあと、くだけねことにゃんにゃんが会話をしておりました。くだけねこは言いました「つばさがあったらおいらもからすくんみたいにそらをぷかぷかととびまわるにゃ」。するとにゃんにゃんが言いました「それならまいにちとおくまでいっていっぱいおしごできるにゃ」。
別の日、公園でくだけねこはカラスくんと会話をしておりました。そこでくだけねこは言いました「つばさがあったらおしごとたくさんできるにゃ」。するとカラスくんは言いました「それなら空の恐ろしい生き物との戦いにも勝たないとならないな」
そして、くだけねこは動物園にいるトラくんに話しました「おいらつばさをてにいれてたたかうにゃ」。するとトラくんは言いました「お前の戦う場所はそこではない。自分の守るべき場所をしっかり守るのが本当の戦いだ」さらにトラくんはこうも言いました「俺も翼なんかいらないよ」
家に帰ったくだけねこはにゃんにゃんに言いました「やっぱりつばさはいらないにゃ、そのかわりおかきをたべるにゃ」。にゃんにゃんはそれを聞いて笑いました。
*本来の使い方*
虎に翼
ただでさえ強い力をもつ者にさらに強い力が加わることのたとえ。