カエルくだけねこ

くだけねこにかえる

くだけねこにかえる

お互い趣味や趣向は違えど尊重しあえること

*稲村さんの解説*
カエルと一緒に食事をすると、金の鞠をもらえるという昔話を知ったくだけねこは、早速川に住むカエルくんを訪ねました。

「食事ケロ?ならアブとかハチを食べるケロ」

どうしてこんなものを食べるのか分からないくだけねこは、少し我慢してアブやハチをたくさん捕まえてきました。そしてカエルくんと一緒に食べるフリをして、実は隠して持ってきたおかきを食べました。それでも美味しそうに食べているカエルくんを見てくだけねこはなんだか嬉しくなりました。

たくさんのアブやハチをいただいたお礼にカエルくんは

「これ、つまらないものだケロ」

と言って金の鞠をくだけねこにプレゼントしました。お互いお礼を言い合ってから、くだけねこは大喜びで子供たちへのプレゼントに金の鞠を持って帰りました。

くだけねこが帰ったあとカエルくんは言いました。

「あんな食べれもしない金の鞠なんて、どこが良いのか俺にはよう分からんケロ、でもみんな喜んでくれるからそれでいいケロ」

*本来の使い方*
蛇に蛙
恐ろしいものや苦手なものの前に出て、身がすくんで身動きがとれないさま
(「蛇に睨まれた蛙」とも言う)


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