くだけねこにかなぼう
くだけねこにかなぼう
結局、福は来るということ
*稲村さんの解説*
節分に鬼たちが金棒を持って現れると、みんなからたくさん豆を投げつけられるのを知ったくだけねこは、それはそれはとても鬼たちの事を不憫に思いました。そこでくだけねこは考えました。
「そうにゃ。おいらもてつだうにゃ」
と言って鬼に金棒を借りにいきました。しかし金棒があまりにも重すぎて持てなかったくだけねこは、仕方なく木の小枝を持って参加することにしました。
「鬼は外、福は内」
と威勢のいい掛け声で始まった節分の鬼の行列の中に、小枝をもったくだけねこが現れました。くだけねこを見つけた街のみんなは大笑いしました。それにつられて鬼たちも笑いました。まさに「笑う角に福来る」のでした。
*本来の使い方*
鬼に金棒
ただでさえ強いものに、さらに強さが加わること。