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くだけねこにかつおぶし

くだけねこにかつおぶし

全く効果がないことのたとえ

*稲村さんの解説*
ある日、くだけねこは悪い人間に「鰹節をやるからついてきなさい」と言われました。悪い人間は本来、猫の大好物である鰹節を与えることで、くだけねこを喜ばせ、油断させてそのまま誘拐し、家族から身代金をふんだくってやろうと考えました。しかしくだけねこにとっての大好物は「おかき」であって鰹節はむしろ嫌いでした。そのむかし鰹節を食べようとした時、削って食べる事を知らなかったくだけねこは、そのままかたい鰹節をまるごとかじろうとしました。案の定、歯が折れそうになりました。それ以来鰹節は大の苦手だったのです。

くだけねこは悪い人間に「そんなのいらないにゃ」と言ってさらに「はをおるたべものをもっているから、おまえはわるいにんげんにゃんだにゃ」と言って犬のおまわりさんを呼びました。犬のおまわりさんは悪い人間を逮捕して「ワンワンワワン、ワンワンワワン」と吠えました。

<本来の使い方>
猫に鰹節
油断できない状況を招くこと。また、危険な状況にあることのたとえ。

*同じ意味のことわざ*

泥棒に鍵


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