つぶやきよりは長く、記事にするには短い独り言 #5
メッセージ
人間は3次元に生きているから、未来は存在するものではなく作るものであると見えてしまう。未来を切り開くとか言う。
僕らには、この世の全てが、休むことなく時間を何かに変換し続ける装置に見える。
「今周りにあるすべてのものが、元々は時間だったのだ」という表現にしっくりきてしまう。
しかし、4次元に生きる者から見ればそれは見当違いも甚だしい。
空間のように明瞭に見える未来を前にする時、人はどう生きるのか?
ということを『メッセージ』という映画を見ると考えさせられる。
思い出すことは装飾されている。創作されている時さえある。
4次元を生きる者は、未来を思い出す。
天邪鬼
人に理解されないから趣味として面白い。
でも、時にどうしようもなく理解されたくなる。
予想外の返答があるから会話したくなる。
でも、予想通りだと嬉しくなることも多々ある。
信じ難いから信じるという表現をする。
でも、すぐに自分から信じるのをやめて「裏切られた」と言う人が多い。
本当の目的
目標を置くのは、意識を統制する力を身につけるため。
人の良いところを見つけるのは自分の理想を探すため。
毎日少しずつ変化しようとするのは、変化する習慣自体を手に入れるため。
優しい記事を書くのは優しくされたいからか。
自信がない自分を発信するのはなんの自信があるからか。
そうだからそう
辛い時は辛い
怖いものは怖い
苦しい時は苦しい
嫌なものはやっぱり嫌
鉄は熱いうちは熱いし
猿は猿、犬も歩けば進むのだ
そうだからそう、ということにはさらに苦しみを重ねない。
天気が悪いのをなんでこうなんだろうと悩まないように。
反応はコントロールできないけど、
対応はかなりコントロールできる
対応のコントロールの積み重ねが
わずかずつ反応も変質させていく気がする
ベリーショートショート「待ち合わせ」
「私だったらイライラしちゃうな」
「そう?」
「そりゃそうだよ。恋人と約束して遅れてくるなんて。なにか他に優先すべきものがあるのかと思っちゃうと不安になる」
「あぁ、そういう風にも考えられるかも」
「逆になんで平気なのさ」
「待つ時間が一番好きなんだ」
「へ?」
「相手が目の前に現れるのを今か今かと待っている時間が一番幸せなのよ」
「なんだか平安時代の女の人みたい」
「ほめてくれている?」
「んー、不思議がっている、かな」
「ふふ」
「でもさあ、会えてからの楽しさが待ってる時の幸せを超えてくることはないわけ?」
「会えた瞬間の喜びがピークかな」
「えー、それってあんまり彼のこと好きじゃないんじゃないの?」
「そうかしら」
「彼が遅刻しない日はあんまり楽しくないということ?」
「そうかもしれない。でも、彼はいつも遅れてくるわ」
「ふーん。お似合いなのかもね」
「えぇ」