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君はいつメイド服を着るか?〜メイド服を着て強くなれる理由を知った〜

”メイド服を着る”という行為は、人を選びます。

着てみたいとかよく着るよという人と、
自分からは絶対に着ることはないだろうという
どっちかにはっきり分れる気がします。

僕は紛れもない後者のタイプの人間でした。

メイド服を着るなんて、
人生で一度も選択肢として登場したことがありません。

僕がメイド服を着るなら

僕がメイド服を着るなら、こんな場合だけです。

・拳銃を突きつけられ「メイド服を着ろ」と脅される。
・メイド服以外が着られない世界になる。
・メイド服を着るだけで簡単に仲間ができて収入が10倍になっちゃう(ネットワークビジネスの勧誘かな?)
・彼女に何かやらかして「メイド服を着て謝ってッ!」と言われる。

そんなことが起きない限り一生着ないと思っていました。

ともかく、僕の中でメイド服を着るなんてのは自発的にやることリストに載せる類のことではないことなのです。ぜっったいに!

・・・・ところが、まあタイトルの通りですが

先日、いろいろあってメイド服を着せられました。
あろうことか、顔見知りと初対面を含め20人以上の人たちの前で。

あぁ、神よ…
「ネタにせよ」ってこと、ですよね?
これがバズったのがきっかけで、
僕は有名なライターになる、ってことで合ってますよね?

僕がメイド服を着るに至った理由

時を戻そう。

先月末のこと。
友人の経営するゲストハウス寄処がこの度クラウドファンディングに成功。リニューアルした。コロナの影響を受け、ゲストハウスを図書館に生まれ変わらせることにしたのである。

2020年11月1日をもって、
僕にメイド服を着せたゲストハウス寄処は、
泊まれる図書館寄処(よすが)になりました。

事件が起きたのは、そのリニューアルオープン記念パーティーでのことである。

友人の熱いスピーチ、豪華な食事、楽しい歓談の後、メインイベントの抽選会の時間がやって来た。10人分ほどの(少し)豪華な景品が用意されていたのですが、一つだけ特別賞という枠がありまして…

その特別賞こそ、
メイド服を着てスピーチをするという体験型の賞だったんですね。

いやいや、なんだそれ。嬉しくない嬉しくない。

まあね、大人気ないですが本当に嫌だったのでめちゃめちゃに抵抗しましたよ。結果、中途半端に、着ていた服の上からメイド服を着るというので許してもらったのですが、それでも20人ほどの前でメイド姿を披露することになりました。ど隠キャ男子のやることではございませんよ。まったく。

とはいえ、妥協してもらったからにはすごく嫌そうにやって雰囲気まで台無しにするのはやめようと腹を括りました。

「こんばんは。ちょっと緊張しています。月からやって来たメイドのルナです。」

とかなんとか、まあテキトーなことを抜かしました。3分くらいは喋り通しましたよ。よくやった!自分!

メイド服を着たらモテた

意外性がよかったのか、
けっこう似合っていたのか、
メイド服を着たその後の歓談はスムーズでした。

ふだん話しかけてこない人がわかりやすくニヤニヤしながら話しかけてくれるし、初めての方とも話が弾む。なんなんですかご主人様( ̄^ ̄)

たぶんあの場にいた人たちには、今後もしばらくメイド服を着ていた子として覚えてもらえることでしょう。あまり名誉なことではありませんけれど。

単に楽しかっただけではありません。僕を面白がってくれた社長さんと話が盛り上がり、なんと新たな仕事も生まれそうなのです。(たぶん生まれませんけど)

ウルトラマンに負けず劣らず活動時間の短いルナちゃんでしたが、それでもこの効果。

ひょんなことから変なことをすると意外な人物と繋がったり、周りに人が集まって次の面白いことが生まれる。

デジャブ。

あぁ、この感覚って前にもちょいちょいあったなあ。

メイドは過去を振り返る

思い返せばここ一年くらい(いやもっとずっと前から?)しょっちゅう変なことをやって来ました。

1人では絶対にやらないだろうことで、周りがニヤニヤするようなチャレンジです。

ちょうど1年くらい前、富山で学生を1000人集めよう!となんとも無茶なこと(富山に学生は1000人もいませんからね)を企画。

とはいえ、なんのプランもないのでとにかく変なことをやりまくったんですよね。

もちろん(?)1000人は集まりませんでしたが、人生初体験をいくつも重ねました。

・駅前で友人にギターを弾いてもらってアカペラ路上ライブ。福山雅治のスsquallを熱唱。1000円いただけたのでもはや歌手。

・寒い中、駅の近くで靴磨き。3人の方の靴をおしゃべりしながら磨きました。5000円いただけたのでもはや靴磨きのプロ

・富山市を駆け回って、ちんすこうからわらしべ長者チャレンジ。最終的に、買った時は何百万円だったというとんでもなく高価な着物20点になったのですが、反物は着物になった瞬間に価値が落ちるらしく、換金してもらいに行ったら数百円というオチ。

・社長さんと1対1で対談させてもらい、最後に物々交換してもらうYouTubeチャンネルを開始。10回はやったのですが、自分の出演する動画を見るのが嫌すぎて中断。

・社長わらしべの延長で美容のプロにお願いしてイメチェン企画を実行し、YouTubeにアップ。次の日には冴えない隠キャに戻っていました。やれやれ。

圧倒的しっちゃかめっちゃか、支離滅裂な歩み。

でも、この過程で、
会うはずがなかった人たちに出会い、
迷惑をかけるはずがなかった人たちに迷惑をかけ、
やってみたら意外と色々やれる自分に気づき、
仲間にしないほうがいいひとを知り、
自分の強みと決定的な弱みを知り、
旧友に話すネタができて笑わせることができました。
(あれ、1個まずいのが…)

メイドは慣用句の普及を所望する

僕の体験を教訓にするために"メイド服を着る“を新・慣用句にしたいと思います。(慣用句ぐらい生み出して国語辞典に載せないと割に合いません笑)

メイド服を着る
意味:今までの自分に選択肢としてまったくなかったこと、周りから見ても意外性のあることにチャレンジする意。

例文:
・ゲストハウスを図書館にするとは。まさにメイド服を着るだ。
・お前がメイド服を着るなんて、メイド服を着るだな。
・たまには君もメイド服を着たらどうだ。(セクハラと言われる可能性あり)

メイド服を着ると、自然と周りに人が集まって来ます。

意外性のある、ちょっとヒリヒリするようなチャレンジは、見る人をハラハラさせ、笑わせるエンタメを提供し、自分を成長させる。見えない世界が見えてくる。そんな力を持っています。

もし、ひょんなことからみなさんの目の前に
メイド服を着る思いのチャレンジが現れたなら、飛び込んでみてください。

そこから新しい出会いが生まれ、次なるメイド服を着るチャレンジが生まれます。それはきっともっと面白いし、もっとたくさんの人に届くこととなるでしょう。

僕は、恥ずかしがりながら、抵抗しながらもメイド服を着てしまうチャレンジャーを応援したい。

最後に

メイド服を着ていた5分間を最大限よかったことにするべく、萌え萌えキュンキュンしながらここまで書いて来ました。

みなさんがキュンキュンしてくれたら本望です。

この記事を読んだ1人でも多くの方が自分もメイド服を着ようと思ったのなら、着た甲斐があるというもの。

なので、ぜひ恥ずかしがらず、メイド服を着ようと思ったよという方はコメントで教えてください。全力でピヨピヨ喜びます。

僕にメイド服を着る機会をくださった、
泊まれる図書館寄処の関係者の方々には、
この記事を僕史上過去一バズった記事にするのに全力で協力していただこうかと思います。

ではでは、最後に生まれ変わった寄処へ一言。

がんばれ!よすが!コロナなんかに負けるな!
いつもメイド服を着てばかりいる君たちの姿は最高だ!

ふう。
これくらいにしといてやるか。


今回も最後までお読みいただきありがとうございました!

行ってらっしゃいませ、ご主人様、お嬢様♬

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久高 諒也(Kudaka Ryoya)|対話で情熱を引き出すライター
サポートいただいたお金は、僕自身を作家に育てるため(書籍の購入・新しいことを体験する事など)に使わせていただきます。より良い作品を生み出すことでお返しして参ります。