一番時間とお金をかけた渾身の有料記事がスベった話
労力と価値は比例しないと言いますが、ほんとにその通りですね。
半年ほど前に2冊本を買い、いろいろ他の本やネット情報も参考に1週間ほどかけて書いた記事がまだ1本も売れてません。
個人的には、
めちゃめちゃ面白い!!!
どれだけの文字数になってもシェアしよう!
と意気込んで書いたのですがこのザマです。
今日は、スベり記事のメイキング編です。
・どんな意図であれを有料で書いたのか?
・何がそんなに面白かったのか?
・たぶんこういう理由でスベったんだよなぁ
この3つのテーマでお伝えします。
ついでに有料部分の内容を少し公開しておきます。
どんな意図であれを書いたのか?
notoをはじめて半年くらいだった当時、
有料記事はまだ一本も出していなかったのですが
それまでに2万4千円ほどをサポートでいただいてました。
なんとなく有料で書きたくなかったので投げ銭でしか受け取っていなかったんですよね。
しかし!
当時僕がサポートいただいていた記事にはほぼ例外なくこんな共通点がありました。
切実に「help me!!」って叫んでいる
ってことです。
いや、実際ほんとに生活が危うい状況ではあったのですが、直接的にそれを伝えて投げ銭してもらうことには少し抵抗がありました。後輩とか親族に見られたら合わせる顔がないじゃないですか(合わせますけど)。
それで、自分の現状とかは伝えずになにか渾身の記事を書いお金をもらう体験をしてみようと思い、書いたのです。
もちろん、本がめちゃめちゃ面白かったから書けましたし、以降いまだにあれより面白い本に出会っていませんが、こういう背景もありましたって話です。
何がそんなに面白かったのか?
生活臭のする背景はさておきまして。
もう少し紹介した本の方に焦点を当てましょう。
けっこうな時間をかけ、しかも書いている間中ずっとニヤニヤしながら、2万字近くもかけて書いた紹介&面白がり方解説記事…
そんなものを書かせてしまう本とは?
僕は読んでいてなにがそんなに面白かったのでしょうか?
というのはぜひ無料の部分だけでも本編をお読みいただきたいところです。
今回のこの記事の最後に有料部分を一部公開しているので、そちらを読んでみていただいても良いかと思います。
たぶんこういう理由でスベったんだよなぁ
さて。どうして僕の記事はスベったのか。
今回の記事の山場はたぶんここですよね。
まずは単純な考察。
①フォロワーが少なかった(たぶん200人くらいだった)
②無料部分の文章がかなり雑だった(今回大幅に修正)
続いて、
③「りょーや」っぽくなかった?
僕が書く理由が特に見えない内容だった感はたしかに否めません。そうはいってもAmazonのレビューより詳しく面白く書いてるつもりです。
いつにも増して毒舌を吐く内容だったのも僕らしくない内容だったのかも?
④根回しが足りなかった
キンコン西野さんは「作品を届けるところまでが自分の仕事」的なことをよく言って、映画の宣伝で絵本を作ったり、その絵本は無料公開してみたり、作るだけでなく届けるところも戦略的に根回ししています。僕がそれを少しでもやったかというと、NO!
僕がひたすら『ファンタジーランドアメリカ』について語る動画をFacebookで流したり、オンライン読書会を開いたりするくらいはできたのにやってませんでしたし、クレジットカードがない人やnoteアカウントがない人に内容を届ける工夫もありませんでした。自分のフォロワーさんとの交流も疎かにしていたと思います。
今度から有料で書くときは届け方をいろいろ実験してみます。
有料部分をちょっと公開
今回はお気付きの通り、
どう見ても半年前の記事を成仏させてやろうという内容です。
なので、もう一押しさせてください。
記事をスベらせた僕が言えることではありませんが、
アメリカの歴史を知ることはエンタメを知ることです。
そして、今最も熱い業界、未来のある業界といえばIT業界・ネット広告業界・エンタメ業界なのです。
自分で言うなって話ですが、
僕が半年前に書いた渾身の記事は、
エンタメが政治・宗教・住居・人生設計に染み込んだ社会とはどんな様相なのか?
そこでは人々は何を重視して生きるのか?
それを知った上でもあなたはエンタメ業界に命を捧げたいと思えるか?
これらの問いに十分な示唆を与える内容となっているかと思います。
最後に。
過去記事を成仏させるだけの記事をせっかくここまで読んでいただいたので、有料部分のうち、個人的にとにかく面白いからシェアしたくてたまらない部分(10%分くらい)をここに貼り付けます。
それではどうぞ。
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第1章 「ファンタジーランド」と化しつつあるアメリカ
作者によればですね、アメリカ人はあらゆるタイプの魔術的思考、何でもありの相対主義、非現実的な信念に身を委ねてしまっているそうです。
私の調査によると、多少なりとも現実に基づいた判断をしているという人は少数派だ。おそらくは国民の3分の1程度で、半分もいないのはまず間違いない。
半分もいないのはまず間違いないというのは、もうアメリカの民主主義は破綻していると言いたいのでしょう。トランプ政権への皮肉が含まれているのかも。
アメリカ人の世界観はすごくファンタジーで楽しいですよ。バカバカしいとも言えます。作者によると、こんな状況です。
地球温暖化をある程度確信を持って信じている人→3分の1
地球温暖化はでっち上げだと信じている人→3分の1以上
テレパシーや幽霊を信じていない人→3分の1
天使や悪魔がこの世界で活躍していると信じている→3分の2
天国を絶対的に確信している→少なくとも2分の1
ワクチンを接種すると自閉症になる→4分の1
聖書は主に伝説や寓話で構成されていると思っている→5分の1!!
アメリカ人は現実的で科学的という印象は一回綺麗さっぱり忘れ去るべきですね。それにしても、5分の4が聖書を事実と信じているのは驚きです。
しかし、アメリカ人だろうが日本人だろうがそう変わらない人類なのでもしかしたら日本人もわりかしこんな感じなのではないかと思い、調べてみました。
ところが浮かび上がったのは真逆の構造です。アメリカ人が世界規模の陰謀や神話を信じているのに対し、日本人はそもそも社会にあまり関心がなく、無宗教の人が大半です。
newsweekの記事なのですがなかなか興味深いです。日本人は世界で最も神や超自然を信じていません。救いのファンタジーが足りないためなのか、将来に悲観的な割合は逆に最多です。
どうやら日本人のファンタジーは悲観的。「長い目で見ると、社会はよくなっていく」に同意した人は21%しかいません。
これに関してはむしろ日本人が悲観的すぎて調べれば調べるほど面白いです。
内閣府による日本の若者の調査ですが、日本だけほとんどの調査で変な割合になってます。
自分に満足している若者は半分もいなくて、つまらない、やる気が出ないのが8割ほど。8割がゆううつで、7割が社会は変えられないと思っていて、将来に希望を持てていません。一体どんな紛争地帯の話なんでしょうか。
どうやら日本人はアメリカ人よりも(というか世界でぶっちぎりに)個人主義的で、リアリストで、あんまり社会のことを考えていないようです。
他の調査も合わせると日本人は、努力は報われないこともあるし社会は変えられないんだから個人である程度がんばれよと考えていて、それでも成功の要因は幸運が大きいと考えていて、にも関わらず他人に寄付をすることはなく、権力が嫌いで、会社も学校もゆううつで、友人関係に不安がある人が多く、自分に自信がなく悲観的なようです。
逆にすごくファンタジーなのかもしれませんが、世界的に見ればやはり徹底的にリアリストで個人主義的でしょう。
よくやってられるよなと思いますが、日本人はそれでも人生には意味があると考える人が多いようです。それが救いになっているのでしょうか。
日本人が面白すぎて脱線しまくりました。
さて、どうしてアメリカ人はおバカとも言える幻想を信じてしまうのでしょうか?
この問いに簡潔に答えるなら、それは私たちがアメリカ人だからだ。アメリカ人は、自分が望むことならどんなにばかばかしいいことでも信じられる。自分の信念には、ほかの人の信念と同等かそれ以上の価値があり、専門家にとやかく言われる筋合いはないと思っている。
もはやアメリカという名の病気だという勢いですね。それにしてもものすごい。専門家にとやかく言われる筋合いはないってもうどうしようもないとしか言いようがありません。しかも、ほかのやつらがあんな変なことを信じているなら自分だってこれくらい信じてもいいじゃないかという風に広がっているんだそうです。寛容すぎてボケが蔓延してるみたいですね。日本なら早い段階で「現実を見ろ」というこれまた別の意味で救いようのないツッコミが入ることでしょう。
現代アメリカがファンタジーランドとも呼べるほどになったのには二つの大きな変化が要因であるそうです。
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はい、ここまでです。
続きが気になった方はこちらからぜひ。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。