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僕を困らせるかわいいあいつの話

僕の知人に、クセが強くてちょっと迷惑な面白い人がいます。

正直で、自由で、優しく、かわいいところのある人なのですが、その奇行や放言には戸惑いを覚えることもあります。

特に困惑しているのは彼がほとんどどんな場面においても僕のことを「ビンボー」「〇〇顔(〇〇に入る言葉は彼と僕の名誉のために伏せておきます)」などというあだ名で呼ぶことです。

これが彼なりの愛嬌であることを僕は重々理解しています。かわいいなと思って見ているくらいです。

とはいえ、僕のいない席でも僕をそのように呼んで笑いをとっているそうなので、それでは僕も遠慮なく彼をnoteでネタにさせていただこうと思った次第です。(ネタにせず僕が本気で傷つくと逆に彼に申し訳ないので)


そんなわけなので、

別に彼を攻め立てるためにこうして書いているのではないことを先にはっきりお伝えしておきます。(事実は事実のまま、彼への評価は辛辣目に書きますが、あくまでネタとしてです)


今日は、彼の魅力と僕の戸惑いについて語っていこうと思います。


S氏ってこんな方

彼ことS氏は、22歳のフリーターです。某ゲストハウスに1年ほど住んでいます。本当はS氏と名前を伏せる意味はない(彼自身オープンにして発信している)のですがなんとなくそうしました。

さて。

たくさんの地域の社会人や富山大学生がやってくる某ゲストハウスで、彼は今でも僕の話(いじること)で笑いを取っているそうです(僕は4ヶ月ほどそこにいないのに)。

なにでお返ししてもらおうか少し真面目に考えているところです。思ってるより深刻な損害を被っているかもしれません。


S氏の冒険

彼のキャラ立ちはエピソードを列挙すると伝わるかと思います。

というわけで!

本人の言と、関係者から聞いた、彼のぶっ飛び具合を示すエピソードを紹介してみようと思います。

なんでも来い!という姿勢でお読みください。

・気まぐれに新聞紙で作った服を着て大学に登校した

・大学を中退するまでは「図書館の妖精」で有名だった

・NHKの方を奇声を上げて退散させた

・脳科学に凝っている

・読書家

・皿を舐めてまう(笑)

・リゾートバイトを1日で抜け出す

・たまに太っ腹な先輩になる

・夜中の3時くらいにブランコに乗りに行く習慣がある

全部ここ数年の話です。

それから、こちらは最近の本人のツイートです。内容がすべて事実であることは確認済みです。

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いかがでしょうか?

秀でた才能のないモーツァルト、言論の力を持たないディオゲネス味を感じるのは僕だけでしょうか。


S氏をどう面白がるかについて

慣れないと、彼の言動には少々(いや、かなり)面食らうかもしれません。しかし、次第に彼の魅力に引き込まれていく人が少なからずいるのも事実です。他ならぬ僕もその一人です。

もしかすると推理小説で頭のおかしい名探偵に付き合っているワトソンポジションの人が感じる感覚に近いのかもしれません。ワトソンて偉いよなあ。

S氏(シャーロックではありません)は非常に魅力的です。面白がれるポイントの塊みたいな人間だからです。

奇行や放言を繰り返しながらも、ちゃんと人を選んで言っていたり、自虐でバランスを取ったり、意外と素直に謝ったりするところが僕の一番押しているポイントですね。かわいい。


S氏に対する戸惑い

そんな、かわいらしくもささやかな嫌われ者のS氏ですが、どうやら僕をネタにするのを気に入っているようです。

ただ、それが僕の戸惑いの元なのです。

冒頭で述べたように、彼は僕のことを「ビンボー」「〇〇顔」などと呼び(レパートリーは数知れずです)、僕をいじることで場を盛り上げます。

僕が非常に場を盛り上げるのに向かない人間であるので、ありがたいことではあるのですが、いじりが過剰になっていることを察せられないことには困ってしまいます。

僕はそんなにタフな人間ではないのです。複雑な気持ちになることも多々ありました。ごめんね。

とはいえ、そこも含めて彼のキャラクターであり、魅力であり、僕が笑って容認していたのも事実。僕の接し方が彼の姿勢を強化したことも否めません。パブロフの犬のように。

彼は他の人についてはそんなにいじらないので、ほぼ僕のせいなのでしょうね。

結果として、彼はもはや僕がいなくても僕をいじることで何ヶ月も笑いを取り続けようとしてしまうという・・・そんな状態にまでなってしまいました。

彼を助長したために周りに及ぶ悪癖を想像すると胸が痛いものです。


他に考えたことなど

人の悪口だったり、人をいじる表現に胸を痛める人というのは一定数いるものです。それが自分に向けられたものでなくても。

あまり人をいじることばかりで場を盛り上げるのは控えたほうがいいのではないかというのが僕の考えです。少なくともS氏が住んでいるような場所でやることではないというのが僕の意見です。

真面目な話はさておき。

S氏は脳科学や哲学についてブログで書いていますが、日常のその軽口こそブログで書くべきです。堀本見という方がいますが、彼は悪口をnoteの有料記事にすることで生計を立てています。

軽口を叩き、人をいじるにしてもあなたほどの人なら自分の美学を貫くべきだと思います。その方が面白いと思う。今はブレブレに見えます。



それから、軽口と悪口で何かを得ようとするなら、時に痛い目を見ることも覚悟した方がいいと思います。




誰かの殺意を育てることになることも。




僕は優しくありたいと願う人間ですが、絶望や怒りに我を忘れることがないとも言い切れませんので、富山に戻る前にそれをお伝えしておきます。







最後はホラーテイストでしたが、いかがでしたでしょうか?
みなさま、涼しい夏をお過ごしくださいね。


今回も最後までお読みいただきありがとうございました。



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久高 諒也(Kudaka Ryoya)|対話で情熱を引き出すライター
サポートいただいたお金は、僕自身を作家に育てるため(書籍の購入・新しいことを体験する事など)に使わせていただきます。より良い作品を生み出すことでお返しして参ります。